「ラストにじんわり涙腺崩壊」ホウセンカ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストにじんわり涙腺崩壊
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実に丁寧に紡ぎあげられたストーリーだし、
ビジュアルも美しく、特に冒頭の花火🎆は圧巻だった。
大逆転をキーワードにしているが、それを30年かけて
成し遂げた阿久津の信念はもはや執念に近いと思う。
それも結婚していない那奈への、そして血に繋がりのない息子 健介への愛情が成せるわざであり、ラストシーンの
30年後の那奈が、30年前の阿久津の描いた自分の絵を
見て、そこに「愛してる」と書かれ且つ修正された文字を
発見したときに、ずっと幸せだったことが真実だったと
あらためて実感した瞬間、私も幸せな気持ちになれた。
那奈へのメッセージがちゃんと届いているであろうことを
ホウセンカとの対話で知った阿久津もまた安心して
この世を去ったと思われ、非常に心に沁みる作品に
なっていると感じた。
ホウセンカがふたりを繋いだ大事な役割を果たしていて、
たからこそのタイトルなのであろう。
日曜日の朝9:50の回で観賞したが、
観客は私を入れて7名。
実に寂しい集客だ。
こういう作品こそ多くの方に観て欲しい。
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