「既視感のあるなつかしさ」ホウセンカ クロイワツクツクさんの映画レビュー(感想・評価)
既視感のあるなつかしさ
クリックして本文を読む
子供の頃の刑事物でヤクザが出てくるドラマは普通に放映されていて、通常のドラマではサラリーマンが世の不条理などからくる悲哀などを描いていたが、刑事物だとそれがヤクザという場合も多かった。
懲役刑を受けた元ヤクザの回想の物語で、ストーリー展開もどこかで見たような話しだった。特段、変わったことも無い。唯一、違いがあるとすれば、喋るホウセンカだろう。これだけファンタジーな要素をもっている。
キャストに小林薫とか使っているが、そのまま実写でやっていても違和感のないキャスティング。こういう話をアニメでやろうと考えたのが不思議な感じ。
絵の方は、’80年代のキャラクターデザインかと思うくらい古めかしいタッチ。時代に合わせた訳なのか。映像表現で良かったのは冒頭の花火。CGだと思うが、俯瞰で捉えたり見せ方も凝っていて花火も重要なキービジュアルなのだろう。
この映画で気になったのはあの金をどうするのか、というくらいか。
三連休でもあまり上映している劇場もないアニメ映画だが結構観客は多かった。家族連れでこの映画を見に来ていた客もいたようだが、自分の兄貴分の女とその連れ子と生活しているヤクザというものをどう説明したのか他人事だが気になった。
コメントする
