ザ・バイクライダーズのレビュー・感想・評価
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ホントに大切なもの。
1965年のシカゴ、とあるBARで友人との待ち合わせで出会ったバイクチーム「ヴァンダルズ」と、そのチームに属すベニーと後に結婚することになるキャシーの話。
“ヴァンダルズ”というチーム、知り合って僅か5週間で結婚することになった“ベニー”はどうだったのかと独りのインタビュアーとそれに応えるキャシーの現在と過去の回想で見せる。
キャシーとベニーの出会い、初期の頃のヴァンダルズから後に増員し、支部も出来ヴァンダルズの向かう先って話なんだけど、とりあえず男臭くてシブい!ってのが率直な感想。
映画エルヴィスで主演張った彼と、ヴェノム主演のトム・ハーディさんがハマリ役!このシブさは日本の俳優さんじゃだせないのかなと個人的意見、ライダース姿、Gジャン、Gパン姿が様になっててバイク命な男達の話って感じで、あぁなるほど!こういう話がこの頃にあったのかって感じ。
fist or knife
1960年代後半から70年代前半のシカゴのバイク乗りチーム「ヴァンダルズ」の話。
他のメンバーとは雰囲気の違うベニーに惹かれて結婚したキャシーやメンバーへのインタビューという体で、ベニーやリーダーのジョニーを軸にみせていく。
荒くれ者でルールを守らないヤツらではあるけれど、チームにはルールを作り自分たちなりの秩序を持っていたヴァンダルズ。
色々な意味で危なくはあるけれど、それはそれで楽しそうだったのに、チームが大きくなり、世代が代わり…荒くれ者とならず者は違うからね。
ジョニーは半分わかっていながらもそこに出向きそんな結末で、ベニーはそのタイミングで行動を起こしたことで、美味しいまま次のステージに行けたということですね。
で、レイクサイドの2人はとうなりました?
(*_*)
タイトルなし(ネタバレ)
オースティン・バトラーは『エルヴィス』『デューンpart2』と見てきたが原形に近い形を認識して見るのは初めてかもしれない(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のテックス・ワトソン役の頃はまだオースティン・バトラーという役者を認識してなかったので)。
事前に情報入れてなかったのでマイケル・シャノンは警察とかそういう役で出てくるのかと思ったら一緒にバイク乗り回してたのが最高だった。
バイクチームの栄枯盛衰と諸行無常
アメリカのモーターサイクルギャング「アウトローズ」がモデルらしいが「ヘルズ・エンジェルズ」の方が日本では有名かな。
自分も学生時代は単車に乗っていたが、ヴァンダルズの初期メンバー同様にある程度年を取って以降は4輪のみ。
単車は1人で走るもんだと思っているのでチームで走るのはあまり好きではなかったが、おそらく岩城滉一や舘ひろしあたりが憧れていた世界観だと思うので、推薦コメントとかあっても良さそうなものですが、ないんですかね。
どんなグループでも年月が経ち、規模が大きくなると発足当時のポリシーなんか有名無実になるが、そもそもがアウトローの集まりなので一度タガが外れてしまうと悪い方向へしか行かないというのは仕方がない。
創設者でリーダーのジョニーはただみんなで一緒に走り、ビールを飲み、キャンプして楽しく過ごすためにつくったチームがいつの間にかコントロール不能になり、ベニーに後継者となる事を依頼するのだが、何となくチームの行く末をわかっているかのようだった。
ベニーは孤高の存在である一方でチーム愛が誰よりも強いという少し矛盾したように見えるキャラクターで、キャシーよりも常にチームを優先するのだが、ジョニーが亡くなった事で涙を見せ、バイクを手放したことなどからも、実は一番の優先順位がチームでもバイクでもキャシーでもなくジョニーだった事がわかりジーンとさせる。
“ fists or knives or gun? ”あのガキ許せねー。
ベニーの奥さんキャシーへの数回のインタビューを中心に回想しながら話は進むが、そもそも短い年数の話なのであまり見た目の変化がなくわかりにくい部分もあったのだが、全体を通して当時の映像と音楽がノスタルジックでファッショナブルだが骨太なカッコ良さがあり引き込まれた。
サントラ欲しくなる程音楽良かった。
トム・ハーディ、オースティン・バトラー、ジョディ・カマーは最適な配役だと思うが、オースティン・バトラーは汚くしてても美しく、儚さがあって特にハマり役だと思った。
反対にトム・ハーディは綺麗にしてても汚らしいところが彼らしくて良かったw。
「バトラー」の顔が好きなミーハーか、“アメリカンバイク”好き以外観なくてよし。 「バイク映画に傑作ほぼ無し!」でいいんじゃねぇの?
「バトラー」は弱っちいよなぁ?
絡まれてスコップで頭ひっぱかれるわ、堂々と信号無視したわいいがガス欠でとっつかまるわ、喧嘩したわいいが足首グッサリやられてびっこ引いて終わりだわ、女房が襲われてるのに助けにこねぇわ、「“族の頭”張れや。」と言われた途端、逃げるわで。この映画は何が言いたいのかが“謎”だぜ。
「シェークスピア」の映画の「謎だが上手くいく。」を期待してたら結局、“ワルっぽい色男に惚れてモノにしたアタシ”って自慢話ってだけじゃねぇか。
それこそ「どうでもいいけど」だよなぁ。
すっかりこの手の「チンピラ映画」の常連になった「ハーディ」。こいつ普通の役って「ティンカー テイラー ソルジャー スパイ」だけだよなぁ。あとは「チンピラ」役だけだろ。
なんちゃったって『ブロンソン』ですから。
“「俺は、チャーリー ブロンソンだッ!」”ちゃってんの。
「シャノン」がどんな役をやるのか気にしていて、“嫌な警官役”とかイギリス女にしか見えない“女房の親父”とかやるのかな?と思ったら、“いい年こいた族”だった。見せどころ無し。
ダラボンの“ゾンビドラマ男”や“アマゾンの『チャレンジャーズ』男”は出す必要あったのか?
いらねぇんじゃねぇの?
まとめ
起承転結が無く劇映画としてまとまりが無いのでストーリーを追いかける奴は観なく良い。
アメリカンバイクの改造に興味がある奴か、「バトラー」の顔が好きな奴が観る映画。
パルコが配給ってことはBDが出たとしても値段がバカ高くて買えないなぁ。どうしようかなぁ。と思ったが、「いいや、買わなくて。」
アメリカ版暴走族の話。ってだけではない。
バイクに興味無いので、ちょっと二の足を踏んでいたけど、部屋に貼っておきたくなるようなポスタービジュアルが気になって観てみた。
なかなかキャラクターが興味深く、展開もテンポよく、言うほど『バイク映画』ではなく、ヒューマンドラマ色が強いので、興味が尽きることなく観られた。
平たく言えば、アメリカ版珍走団の栄枯盛衰?と言っちゃうと残念なんだけど、やっぱりどこかに終わりはあって、いつまでもバカやってられなかったり、バカなままだったり、途中で命を落とすことも、ある意味、願った人生を全うできて幸せなことなのかも。
終わってみれば懐かしいような、ノスタルジックを感じる。
最後はキャシーの一人勝ちだと思う。
最終的にそのラストには安心させられる。
結局キャシーはベニーを手懐け、ベニーを変えた。
あのまま突き進んでいたら、ベニーもジョニーのようになっていただろう。
誰にも頼らないし、頼られたくない、ここを去る、って言って去ってったベニーが、傷ついた子犬のように玄関先に帰ってきたし、結局最後は真っ当に働いてるし、「あれ?キャシーの思惑通り?ベニーは飼い慣らされた。キャシーすげー、キャシーつえぇー」ってなったわ。
やっぱりあの一団の傍らに、長きにわたって居続けただけある。
退屈だけど、安心できる生活に戻っていった。
キャシー本人もああいう早口で「you know」を連発する特徴的なしゃべり方の人なのだろうか。
流されてるようで、実は強い意志を感じる、愛すべきキャラクターをジョディ・カマーが好演。
オースティン・バトラーって、ちょっと顔面センターであまり好みではないんだけど、こいつはずっと少年のままで、大人にならないな…バカなのかも?っていうキャラクターにものすごく説得力のある、線の細さと透明感。
そして、どっしりと構えるトム・ハーディ。
特徴的な魅力のある悪声だな。
ジョー・ペシみたいで、そこはかとなく怖い。
カリスマは本物なのか、偶像なのか、ギリギリの表現が絶妙。
その時代の空気感や人間がしっかりと描かれていて、骨太のいい作品だった。
サントラも秀逸。
ラストすごい好き
ホットロードデスロード
人生のちょっとでもバイクに影響された事有る人なら、ちょい解るんじゃね?
ショベルにパンにナックルヘッド!
ハーレー好きなら、ヨダレたらたらに憧れVツインサウンドだ!
キック一発で、あのクソ重たいエンジン始動させるのがカッコ良い!! キーを回すシーンすら描かれ無いのもカッコ良い!
リザーバータンクも無視にガス欠すらカッコ良い!
て、バイクファンの歪んだウンチク語りはどーでも良いんだわw
バイクに乗った人生でも、乗った事なんか無くても良い。
家族が、恋人がバイクに関わってた、でも良い。
時にバイクは人生狂わせたりすんだよ。
酒やパチンコ、映画と同じなんだわ、付き合い方が重要。
幸福や充実ももたらすけど、不幸や苦痛も与えたり、人生と共に有ったり。
俺はもう降りちゃったけどバイクは好きだよ、暴走族と暴力はキライだけど。
てもバイクを描く物語は不幸も描かないと嘘になるんだよな。
キリンは泣かないライオンに我が子を食われても。
ハルヤマが良い子ちゃんやれてれば、カズキも泣かなくてよかったのかな。
紡木たくとか重ねちゃうな。
マックス?
太り過ぎ、ヴェノム?どうも・・このジョニーが一番のハマリ役だと思います。荒っぽいけど付いて行く、信長や秀吉に従うってこんなのか?
奥さんキュートでした、おっぱい・・。
一番早死にしそうなベニーが生き延びた、ジョニーと奥さんの間を行き来した彼も、一つの道に絞らざるを得なくなった、最後返した笑みは納得していたと思います。
テンポも良かった、あのエンドクレジットの長さじゃ仕方ないか・・。
Legendary Bikers
トム・ハーディー×オースティン・バトラーの共演作品として期待通りの作品でした!
個人的にこういう映画が見たかった!と思える映画でよかったです。👏🏻✨
バイカー全盛期だったアメリカ当時の雰囲気が再現されていて、彼らにとってバイクやファミリーは神聖な物・かけがえのない存在であることが伝わってきました。
過去に起きた出来事を振り返ったような描写もわかりやすかったので、没入感が高く余韻も残る映画でした。
ジョニーはトム・ハーディでなければいけない。 ベニーはオースティン...
なんか久しぶりのバイカー映画
なんか久しぶりなバイカー映画で、こういうバイカー映画って最近なくないですか?
昔は結構あったイメージだけど…
それこそ劇中で触れられる『乱暴者』や『イージー・ライダー』は別にしても、
『ストリート・オブ・ファイヤー』『ストーン・コールド』『キング・オブ・ハーレー』などなど。
昔は、こういうアメリカンでロック的な映画が大好きで、寝る間も惜しんで映画を観てたけど、その頃を思いだし懐かしかったです。
1965~73年のシカゴのバイクライダーの日常が撮影された写真集に着想を得て作られたそうで、
映画もバイカークラブの日常を描いていて、バイカーファッションがカッコイイ。
音楽も良くて、ロカビリーやブルース、ガールズポップスのシャングリラスなど、当時のオールドな曲が映画を彩ります。
個人的には、大好きな「Baby, Please Don't Go」やストゥージズの「Down On The Street」が1番テンション上がった。
自分の趣味嗜好に合い、少し甘めの80点。
アメリカンバイクに乗ってる人はマストでしょ(笑)
次は、イギリスのバイカー集団ロッカーズを収めた写真集『ROCKERS!』を基に、ロッカーズの映画を作って、お願い!(笑)
ロッカーズの映画メッチャ観たい!(笑)
オースティン・バトラーを愛でる
ジョディ・カマーの語りでオースティン・バトラーを愛でる映画。そして、トムハとジョディ・カマーがオースティン・バトラーを取り合い、ジョディ・カマーがほくそ笑む映画。
撮影も演出も良く、バイク乗りたちが実に美しく映されるが、登場人物たちにはビタイチ共感できない。バイクや酒や暴力や、特に徒党の力に陶酔して万能感を感じたがる連中は大っ嫌いだからの…
それでもベニーに惹かれるキャシーの気持ちは分からんではないし、そここそがこの物語の肝なんだよな…
ジョディ・カマー、良い!オースティン・バトラー、超良い!トムハ、いつも通り!ノーマン・リーダス、狙い過ぎ!
ってことで、「エルヴィス」以上のオースティン・バトラーのプロモーション映画なのでした…
しかし、思ってたのと違ってかなりポップな演出だし、レポーター・カメラマンが「チャレンジャーズ」の彼なのも良かった…
見応えのある大好きな空気感に大満足 アメリカ・シカゴに実在した暴走族とその家族をモデルにメンバーの栄枯盛衰を描く一級の骨太ドラマ
時代設定が1960〜70年代、そして暴走族組織の幹部とその家族が織りなす組織内でのファミリー愛や他組織との抗争など組織の栄枯盛衰を描くストーリーライン、そして重厚でレトロな美しい映像、という所が大好きなマーティン・スコセッシ監督作品『グッドフェローズ』『カジノ』『アイリッシュマン』などに通じる雰囲気があり、メチャクチャ楽しめました
主役の1人ベニーを演じるオースティン・バトラーさん、やっぱりメチャクチャかっこいいですね、背も高くて男前で細マッチョで、確かにあんなのいたら妻になるキャシーの様に同居中の恋人がいても一目惚れするかもなと思っちゃいます
そんなもう一人の主役 妻キャシーを演じるジョディ・カマーさん、とっても綺麗で気丈な女性を力強く演じ素晴らしかったです、決してスタイルは良さそうではありませんが全身から滲み出る色気が最高にセクシーでした
そして暴走族のボス ジョニーを演じるトム・ハーディさん、とても人気のある方ですがヴェノムの時もそうだけど私には彼は合わなさそう、イマイチにしか見えませんでした
声がしゃがれていてそれが高い声なので違和感がめちゃくちゃあるのと、ちょっと姿勢が悪いですね、立ち居振る舞いがとてもカッコ悪くて・・・
ファンの方に怒られそうですが、なんか迫力があって今作の役もメチャクチャかっこいい、なんて言われてますが、どこが・・・という感じでした
とは言うものの、総じて◎
作品全体に漂う空気感が大好きで、またお気に入り作品が1つ増えました
一つの時代の終わりとバイクライダーという生き方
カラーズ。それはいつでも戻ってこれて安心できる居場所とアイデンティティ。誰にも何も頼らないし頼られたくない自由。社会のルール規則しがらみから逃れたはみ出し者たちの溜まり場から、ただ風のように仲間たちと走りたかった、それだけ…だったはずが。
ピクニック。仲間"家族"から格好良くてアツくてみたいな憧れ性と止められない形骸化。古き良き時代からのどうしようもなく否が応でも迫ってくる時の流れと移り変わりは止められない。
ニューガイズ。気づけば当初の志などは流行らず廃れては全く別物に成り下がっている。ヘルズ・エンジェルス等だろうかヤバい新世代の台頭。いつからか思う、最初目指して・必死に築き守ってきたこんなものじゃなかったはずだろ、と。
目を見開いて早口で捲し立てる語り部であり、『最後の決闘裁判』に続き周囲の男どものせいで苦労の絶えない当時の女性を体現するジョディ・カマー ✕ 切れ味抜群で格好良すぎるオースティン・バトラー ✕ 流石の安定感で文句無しに腕っぷしも頼れるトム・ハーディはじめマイク・ファイスト、マイケル・シャノン、ボイド・ホルブルック、トビー・ウォレス、ノーマン・リーダスなど才能豊かな豪華キャスト共演によるバイクムービー。
好きな監督ジェフ・ニコルズがバイクカルチャーを描いたら?その答えがこれ。音から先に入って、映像が後から切り替わる編集の多さが印象的だった。途中から始まる構成に、野郎どものクラブに染まっていく女性に、終盤の残酷さなどスコセッシ映画っぽさもある。何かすごく新鮮な視点・着眼点が見られるわけではなく至極真っ当な作りで、期待値が高った分正直それを超えてくるということはなかったが、撮影に空気ともに監督らしい情緒たっぷりでドシッと腰を据えたようなアメリカらしい安心感みたいなものも感じられた。
最後は、バイクライダーというものは決してファッションではなく生き方そのものだと感じるようなラストだった。庭でビールを飲むベビーの頭の中ではバイクのような音が流れては。
硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰
1960年代のアメリカのシカゴを舞台にバイクを愛するアウトローたちが集まるモーターサイクルクラブの変遷を描きだす。硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰。失われたサブカルチャーへの自由と終焉。破滅アウトローもの。世間の主流には属さない人たちのレクイエム的物語で、感傷的なそのアプローチも、観ているうちに胸中へ沁みてくる。またまさに『イージー・ライダー』(‘69)を連想。バイクに乗らなくても排気音など、男のロマンを想起させる要素が散りばめられてるのも哀愁味を感じさせる。バイク好きのトム・ハーディやノーマン・リーダスが好演してるのも題材との親和性を感じた。当時の地に足着いたアナログ的思想と現代のSNSデジタライゼーション的思想との対比で観るのもまた一興だ。
バイク乗りの黄金時代を描く
50年以上前のアメリカの空気感
冒頭から音楽がカッコよく映像もとても綺麗でした
のっけから観るのがとても楽しみになります
1965〜1973年にかけて撮られた写真集にインスパイアされた映画だそうで、全てが真実という訳ではないみたいですが、何となく実際の空気感を感じる事が出来ます(その時代に生きてないけど何となく)
トム・ハーディが相変わらず迫力のある役で、主役のオースティンバトラーのカッコいい事。そしてジョディカマーは美人だし。
アングラ感がとても漂っていて、少しヒッピーなところもあるので、昔のアメリカに興味があったり、好きな方には刺さるかと思います。
それとウォーキングデッドでも有名なノーマンリーダスも明るい役で出られてるので、ノーマンファンも必見かも
男っていくつになっても子供な生き物
60年代のアメリカに実在したバイク集団「アウトローズ・モータサイクル・クラブ」の日常を架空のバイク集団「ヴァンダルズ」として映像化。
序盤こそ単なるバイク好きなヒャッハーで陽気な連中のパーソナリティな面を垣間見れるが、次第に道程が危うくなり人数が増えていくにつれて統率が取れなくなり、知らず知らずのうちに“道を踏み外して”しまう。「こんなはずじゃなかったのに…」と離れていくメンバーは、ベトナム戦争を機に社会への不満を爆発させる70年代以降の若者達を投影しているのかも。そのあたりは、メンバーの1人を演じるマイケル・シャノンがイイ味出してた。
ヴァンダルズのリーダー役のトム・ハーディもハマっていたが、何よりもオースティン・バトラー扮する喧嘩っ早い若者ベニーがギラギラしてた。そんなヒャッハーな男共に振り回されるのが、ベニーの恋人キャシーを筆頭とする女性達。口に出さずとも、「男っていくつになっても子供」な生物なのだ。
ちなみにエンドクレジットで流れる曲「Bikeriders」は、ベニーとキャシーの関係をそのまま表したもの。歌っているバンドであるルセーロのヴォーカルのベン・ニコルズは、本作の脚本兼監督であるジェフ・ニコルズの実兄。
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