「自宅鑑賞には向かない感じの映画でした(残念!!)」ザ・バイクライダーズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
自宅鑑賞には向かない感じの映画でした(残念!!)
多分映画館の暗闇の密閉空間なら、
ロックの大音量、
バイクの爆音、走行音、
ライトで映り出される高速道路を隊列で走るバイク、
バーの雰囲気、1960年半ばのファッション、ライダールック、
めちゃめちゃかっこいい映画なのかなぁ、
そう思いながら見てました。
主役のキャシー(ジョディ・カマー)が雑誌の取材を受けてて、
自分の恋愛と当時のモーターバイク・ギャングと呼ばれた
ヴァンダルズの(1960年代半ばから10年くらい)のシカゴで、
ブイブイ肩を切って仕切っていた
バイクライダーたち(ヴァンダルズ)の栄枯衰退を、結構、“淡々“
言い換えれば“クール“に、語る映画でした。
キャシーが一目惚れする寡黙なライダーが
ベニー(オースティン・バトラー)。
プレスリーそっくりに似せてた黒髪の「エルヴィス」よりも
またまたイケ面なオースティン・バトラーさん。
(ジェームズ・ディーンみたいです)
(これは、キャシーでなくても、惚れるわ!!)
柄の悪いバーの片隅でビリヤードしていたベニー。
当時、恋人のいたキャシーは、送られた家の外で、一昼夜以上、
ただただバイクに跨ってタバコを吸って待っているベニーに
根負けした形で五週間後に結婚します。
しかしそれからは、警察や裁判所、刑務所にも通った・・・
大変な日々ではあった。
酒に女にギャンブルにマリファナ、
そしてモーターバイクを群れて走らせる。
1960年代のシカゴが、田舎道に見える。
国道だか?公道だか知らないけれど、道幅も狭くて
なんか田舎道に見えちゃうのですね。
そしてライダーを仕切ってるグループ「ヴァンダルズ」のリーダーが
ジョニー(トム・ハーディー)
ジョニーの凄さがキャシーの言葉と再現フィルム映像では
あんまり伝わって来なかったです。
結局は10後に、ジョニーは、新規参入グループに呼び出されて
呆気なく銃で撃たれて死んでしまいます。
この辺りギャングの抗争的ですが、キャシーの言葉が
ともかく冷静で落ち着いている。
ジョニーはキャシーが好きだったらしく、
好き勝手をして大事な時(キャシーが襲われそうになった時も、)
助けてくれたのはジョニーで、ベニーは近くに居なかった。
そう嘆くのが1番の山場でした。
ジョニーの死にショックを受けたベニーは、シカゴに舞い戻ってきて、
やっと定職に就き、キャシーに平穏と幸せが訪れる・・・
(うーん、ドラマがない、)
ベニーの留守の時とか、生活費はどうしてたの?
ちょっと謎だった。
(盛り上がらない・・・気がしちゃうのでした。)
公開時、TQHOシネマズのロビーに
トライアンフ650ccが飾ってありましたね、
バイクにはまったく詳しくないのですが、
「イージーライダー」は、別格のヒッピー映画でしたね。
ピーター・フォンダが乗って走るハーレーのチョッパー。
前部を改造して凄い横長で、星条旗をはためかせて走る姿は
目に浮かぶ位格好良かった。
ヒッピーが毛嫌いされて虫ケラのように殺されちゃうラストも
エモくて最高だった。
トム・ハーディーは撃たれて、ビックリお目目を、
見張ってましたねー。
でも男臭かった、いつもトム・ハーディーだった。
最初にも書きましたが、劇場鑑賞したら、感動は爆上がりだった、と、
そう思います。
共感ありがとうございます。
おっしゃる通り、劇場で観る事がこの映画を楽しむ「絶対条件」かも知れません。もし初見が自宅だったら感想がかなり違っていたような気がしますね。
ちなみに僕も「イージーライダー」はめちゃくちゃ好きな作品です。