劇場公開日 2025年9月19日

ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価

全372件中、301~320件目を表示

4.0哲学アニメ!圧倒的なサウンド!劇場で観るべき作品!

2025年9月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ドキドキ

単なるアニメではない!
100m走者は、ただ一瞬の10秒間に全てをかける哲学者なのか。
誰でも栄光のピークを目指し、いつかは自分のピークを超えていく者が現れる。
ラストの10秒間は圧巻、いい作品だ!サウンドもいい!
この作品は映画館で観るべき!
まさに今日は、世界陸上最終日、男子4✖️100mの決勝だ!頑張れサムライ日本!

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一歩

4.5人生に値する10秒

2025年9月21日
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泣ける

興奮

■ 作品情報
漫画家・魚豊の連載デビュー作をアニメーション映画化。監督は岩井澤健治。脚本はむとうやすゆき。キャラクターデザイン・総作画監督は小嶋慶祐、音楽は堤博明。主題歌はOfficial髭男dismの「らしさ」。アニメーション制作はロックンロール・マウンテン、製作は『ひゃくえむ。』製作委員会。主要な声の出演は、松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、高橋李依、種﨑敦美、悠木碧ら豪華キャスト陣。

■ ストーリー
生まれつき足が速く、常に周囲の羨望を集めてきた“才能型”の少年・トガシと、辛い現実から逃れるためにひたすら走り続ける“努力型”の転校生・小宮。二人は放課後の練習を通じて100メートル走にのめり込み、やがてライバルであり親友ともいえる関係を築き上げる。数年後、天才ランナーとして名を馳せ、勝利への恐怖に囚われるトガシの前に、トップランナーの一人として成長した小宮が現れる。この100メートルという短い距離に、彼らの人生と走る意味が凝縮されていく。

■ 感想
本作は、アスリートたちの「100メートル」という一瞬の輝きに賭ける、狂気にも似た情熱をまざまざと見せつけてくれます。スクリーンに映し出される彼らの心中は、まさに人生そのもの。走ることにそれぞれが抱く想いは、観る者の心にも深く突き刺さります。彼らが命を削って走るその姿は、自身に生きる意味を問い続けているかのようです。そして、そこに「正解はない」という尊い真理を教えてくれているようです。

レースシーンの凄まじい臨場感には、文字どおり息をのみます。アグレッシブなカメラワークで描かれる熱気は、まるで自分もトラックに立っているかのような感覚に陥らせ、呼吸を忘れてしまうほどです。特に、実写映像を基に作画するロトスコープというアニメーション技法が用いられているため、アスリートたちの動きが非常に自然でリアルに感じられます。その生々しい躍動感が、アスリートたちそれぞれの思いを伴って、観る者の涙腺を刺激し、知らず知らずのうちに熱いものが込み上げてきます。

アスリートたちが背負う計り知れないプレッシャー、それでも走り続ける彼らの姿は、強く心を揺さぶります。走る意味は人それぞれで、しかもそれは常に変化し、その10秒に文字通り人生のすべてを懸けている彼らの「熱」が、確かにこちらにも伝わってきます。本作は、スポーツの枠を超え、人生をかけるに値するものに出会えた人々の生きざまを描き切った、魂を震わせる傑作だと感じます。

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おじゃる

4.0作画にロトスコープで実写に近い生々しさ

2025年9月21日
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泣ける

興奮

ドキドキ

今回も副音声付で鑑賞、今回から骨伝導のイヤホンを使ってです。聞いた感じよりクリアになり鮮明になって快適に鑑賞できました。
余計な話はここまで、この映画ひやくえむは作画がロトスコープで映像化しているので生身の人間みたいですね。これを人間が演じりとスカスカな映像になってしまうのがミソです。
映画を見てて感じたのはレース中に回想など入れず余計な映像も入れず淡々としたところです。
私も高校の時陸上部だったので考え深く見ました。なかなか面白かったです。

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芭蕉翁

4.5最後の10秒を描ききった

2025年9月21日
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原作は読んでいません、知らずに観るのか良いだろうと思ってました
最後のレースの前の長回しのスタートから一転して見ているもの息苦しささえ感じてしまう歪んだ描写から最後の清々しいカットまで

ああ、これで終わった良かった
ちょっと陳腐な言葉で評価するのがはばかられます
ここを入り口に語られなかった様々な生き様に興味が持てれば最高だし、あの言葉の重みはそこにあるのか!と気が付かされれば最高だな

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Kotapon

2.5原作とは別物

2025年9月21日
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原作のあのボリュームをどうやって2時間に収めるんだろうと不安には思っていたのですが、ラグビー部とのリレー対決を丸々カットしたんですね……
陸上への情熱を失ったトガシや仁神が再び情熱を取り戻す過程が描かれた重要なエピソードなので、それを取り除いた劇場版では、一度辞めた彼らがなんでまた走ろうと思い直したのか見ていても意味不明でした。
また、キャラクターの心情吐露をモノローグ形式で見せるのも原作の大きな魅力だったと思うのですが、それも劇場版では全てカットされてました。(これは本当に驚きでした。)この結果として、アニメ的な表現は手が込んでいたものの、100mの競走シーンはとても淡白であっさり終わります。ただし、これは原作とのギャップにより私がそう感じてしまっただけな気もするので、原作を知らなければ、これはこれでアリだったかもしれません。

レビューの評価が高いので期待してしまったのですが、原作ファンはだいぶ肩透かしを食らうので、劇場版は別物であると念頭に置いた方が良いです。

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サンダル大好き

3.0スッキリしない

2025年9月21日
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原作未読です。
シンプルに100mに情熱を傾ける男達に焦点を絞ったストーリーは面白かったと思う。
アニメーションについても私は詳しくはないが普段見ないような技術が使われているように感じて、特に中盤の雨のレースシーンは見応えがあった。

ただ登場人物の精神的な葛藤は描かれていても実際に速く走るためにどんな努力をしてきたかという点がほぼ描かれていなかったところが気になる。
途中日本記録保持者の哲学的なセリフが出てきたのも説教臭く感じてしまった。
このあたりは尺の問題もあるのかもしれないが小宮が何故あんなに速くなったのか、トガシが天性の才能で速いのはいいとしても練習場面は出てこない。
その他の選手についても同様である。

そのため登場人物に対する感情移入が出来ず後半のレースは単に足の速い選手達の競争になり誰が勝っても負けても感動するには至らなかった。
最後の場面もスッキリしないな~。

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sazanami

3.0正直...

2025年9月21日
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ふら

4.5その一瞬だけじゃないね

2025年9月21日
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ヒャクエムと書いて、実は人生そのものね。ping pongという私が大好きなTVアニメを思い出しました。

自分も小学中学の時に100mやったことがあるんですけど、もちろん専門的なトレーニングは全然やってなくて、個人趣味の感じで、振り返れば忘れられない思い出になりました。

こういう極上短時間の競技と終わった瞬間のために、実はあらゆる情緒と自分の人生をかけること自体は、どんな人生の歩み方にも通じると思います。

作品としては、あえて控えめなbgmの流れ方が好き、作画もほぼ全編ロストコープで決して美形ではなく、リアリティの人物の表情、抗う姿も全部刺されました。

一つだけちょっと惜しい点としては、ストーリーは若干ドキュメンタリーな感じて起伏は映画としてではなく、TVアニメとしてはちょうどいい感じで、まあ、そっちの方が制作コストもかなり負担が増えて無理ですよね。個人的にこういう今の控えめのリアリティストーリーが好みです!

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kiritohyx

4.0ラストが知りたくて原作読んだ

2025年9月21日
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楽しい

ゴール 二人がほぼかさなっている。そして勝敗は?その後の人生とか含みがあるのか、

知りたくて原作読んだ。。現在でも ゴールは書かれてなかった。

それは 各自の人生だからという 含みなのか。

原作者は、顔出しNGの若い人らしい。「チ」の原作者でもあると。。

100エムから感じとれるテーマ

自分的には、生きるテーマって何なのか、って問いかけられた気がした。

昔神童 カメラアイ 、数字オリンピック選抜 全国模試トップ 、東大理Ⅲの卒業生、

あの人達の今、話題によく載るM3.comの記事やっぱり読んでしまう。

その中にはネットですぐわかる人もいるが、

うらやましい日々にあるようにはとても思えない。

しあわせな人生 とは、、。

私、毎日追い込まれるように仕事をしていないと落ち着かない

「たまには お休みとったらどうですか?」って。

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しま

5.0陸上愛

2025年9月21日
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興奮

シンプルな走るだけの中にある思いが込められている。陸上競技に関わったことのある人間にしか作れない映画。タイ記録を出した時の会場のどよめきなど、まさに会場にいるかのように心臓をつかまれたような気分になりました。

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ショカタロウ

4.0栄光と挫折

2025年9月21日
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スポーツアニメって、栄光を掴む所で終了的なものが多いけど、この作品はそれにとどまらない挫の面も見せているだけに、よりリアリティがあって面白かったです。最後の結果は??知りたかったです。

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ごっとん

4.5チ。なぜ走るのかについて

2025年9月21日
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楽しい

ドキドキ

こんなに人生をかけて走った経験などないので、登場人物の考えを全部汲めたかというと、おそらくあまり理解できなかったでしょう。

しかしそれぞれの哲学で走り続ける彼らはみんな違ってみんないい。

アスリートがもつ哲学を言語化できる作者はすごいなあと思いました。
なにより部活動からプロアスリートまでみんな各々の立場で一生懸命なのが観終わった時に良い気分にさせてくれました。いい後味でした。

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よしおにぎり

4.5かっこよかった。

2025年9月21日
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餃子

5.0走るだけ、なんです

2025年9月21日
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ドキドキ

「走る」なんてことはやろうと思えばいつでも出来ること、なのにそれをせずに何年経ったんだろう。この映画の「走る」に全力で人生を掛けた人達を見てふと思いました。帰って家の周り走ってみたら…うん、案の定です。

以前見たウマ娘の映画も「走る」にキャラ達が全力な作品だったんですが、そちらはレース距離が長いのもあって後半は段々飽きてしまったので…100mは自分にちょうどよかったです

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カナリアの蝶番

折角アニメにするのならば

2025年9月21日
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 我が家の二人は二人ともが十年間の学生時代を陸上部員として送っており、世界陸上が開催中とあっては、100mスプリントがテーマの本作を見逃す訳には行きません。前評判も上々の様です。

 小学校時代から天才的スプリンターだった男と、鈍足の子供時代から努力でのし上がって来た男の物語です。

 う~ん、ボンクラ陸上部員だった僕にはトップ・アスリートの気持ちなど知る術もありませんが、「なぜ走るのか?」をそこまで突き詰める必要があったのでしょうか。「1/100秒でも早く走りたいから」ではダメなのでしょうか。しかも、それをやたらと台詞で説明してしまった為に人物描写が浅くなってしまいました。

 そして、僕が是非観てみたかったのは「10秒間にアスリートの眼には何が見えているのか」を表現した映像です。それは、スプリンターの頭に小型カメラを付けて撮影した映像とは全く異なるものである筈で、アニメーション(或いはCG)でしか表せない世界です。しかし、本作ではその映像は殆どありませんでした。

 何だか消化不良のまま終わってしまいました。

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La Strada

5.0最高の10秒を味わう

2025年9月21日
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楽しい

興奮

幸せ

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まぐろ

5.0傑作!生々しく、そして美しい!

2025年9月21日
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知的

斬新

原作は未読ですが、原作者である魚豊先生の出世作であり傑作の「チ。 - 地球の運動について-」は、全巻読破しております。「チ。」・・・は間違いなく傑作と思います。

魚豊先生の作品が原作ということで、このアニメ作品も鑑賞した次第です。

結論から言いますと、こちらはまず劇場公開作として完成度が高くまさに傑作といえる出来でした。本当に素晴らしい!

足が人より抜きん出て早い・・・という生まれつきの特性から小学生時代、望むものをあたり前のように手に入れてきた主人公トガシ。彼のもとに、日常の苦しみから逃避するため、自分を痛めつける様にがむしゃらに走る小宮が転校してきます。トガシから走り方を教わり、練習に打ち込むことで実力をつけ、ついには結果を出せるまでになった小宮。しかし、彼らには唐突な別れが待ち受けてました・・・から始まる、100m徒競走に人生をかける人々のストーリーです。

レースシーン以外では映像の動作がそこまで活発でないのに動画が妙に生き生きしていると思ったら、ロトスコープ(実写をなぞって動画をおこすみたいな)の手法を取り入れているらしいです。

動きの少ない場面では3Dとも手書きとも異なる独特の絵の生々しさがまず目を惹き、レースシーンなど、いざ場面が活発動き出きだすと、やや誇張されたキャラの心象描写がアニメ的に上塗りされ、それらが効果的にクッキリ浮かび上がるように演出されてます。

うまく言語化できてるか自信ないですけど、とても面白く美しい映像効果ですね。

そしてストーリー、脚本も秀逸です!100mを主題にした哲学書を読ませるような思想的重厚さに価値を求める・・・と思ったらそれだけでなく、直感的、本能的な答えも同等の価値があると述べていたりと、とても多様性に富んでいます。

タイム表示が一切出ないのも良く考えられてますね。その舞台に選ばれた人々がガチで競い、凝縮された10秒後に他者よりも一歩でも前に出るのが至高!それは美しく、尊く、そして狂気の沙汰?でもあるんですよね。

本当に素晴らしい作品でした。ぜひご鑑賞を!

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やまちょう

4.5何度も観返したい気持ちの昂りが湧いた

2025年9月21日
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観終わって、すごいモノを観た衝撃。
頭を叩かれたようなこの感じは、『ルックバック』+岩井澤監督の前作『音楽』級。

その『音楽』同様に、「衝動=気持ち(情動)に突き動かされる、純粋な行動」の表現と。
『ルックバック』や『THE FIRST SLAM DUNK』に似た、「アニメーションならではの【動き】の視覚的感動」と。
『秒速5センチメートル』の「男女二人が離れていくのではなく同じ志で競いあっていたら?」とか、『ルックバック』の「京本がもしも生きていて、藤野の理解者ではなくライバルだったら?」とかみたいな"IF"感があるような、ワクワク。
なんか、何度も何度も観返したい気持ちの昂りが湧いてきました。

原作の漫画は未読なので、どれほどの違いがあるか興味が湧き、(電子で単行本出ているようなら)買って読んでみようかと思いました。
おそらく、アニメーションでは、動かすうえでの情報(呼吸や雨などすら)によって登場人物たちそれぞれの衝動、走る動機を見せることに力点を置かれていたので、原作ではもっとそれぞれのキャラのエピソードや思いが書かれているんではないか?と推測しました。
逆にアニメーションではいかに原作から情報を削ぎ落して、「トガシが走る理由を見つけるまでの全力疾走だけ」を描き切ったのではないか、と思わせてくれました。

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コージィ日本犬

5.0桃李だったぁーー!!

2025年9月21日
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泣ける

知的

ドキドキ

 そうだった!トガシ桃李だったぁー!
 二宮も染谷君だった!
 そうだったそうだった。

 フライヤー見てたはずなのにすっかり忘れてて、気付かず観終えてクレジットで思い出す!

 ああ〜!

 ちゃんと2人って認識して観たかった〜orz

 まぁ、違和感なく観れたので、バッチリだったという事なんだが、2人のファンなので、分かった上で観たかったぁ〜orz

 で、チ。ですよ。チ。の
 (「チ。ー地球の運動についてー」)
 魚豊先生の連載デビュー作。
 「ひゃくえむ。」
 原作ファンです。

 この隠れた名作が映画化とは!!
 個人的にはド派手メジャー作品
「チェンソーマン・レゼ篇」よりも期待していました。

 1つの事に命をかけて「ガチ」で向き合った事もなければ、陸上競技に熱心な訳でもない私ですが、この「スポコンx哲学」の世界観に魅了され、そして「10秒」という、言ってしまえば「一瞬」、儚いけど熱い!

「100mの直線を10秒で走るだけ」

 この究ーーー極!シンプルな競技に身を置くキャラクター達の人生から目が離せなくなったのです。

 当たり前だけど、どんな事でも"極める"って半端ない事で、そんな世界に身を置く度胸もなければ(勿論才能もありませんが)覚悟もない、38度ぬるま湯に浸かった人生を歩んでいるワタクシには無縁の世界過ぎて。。

 だからこそ、惹きつけられるのかもしれません。

 自分語りになるのでココは飛ばしてもらっていいのですが、私の通っていた中学校は、市だったか県だったかで一番広い校庭があった学校で、運動部が盛ん。
 生徒6割が運動部に所属しているような学校で、毎日部活!休みなし!
 顧問も熱血系でした。
(陸部も強かった)

 私は器械体操部に入りました。
 何の興味もなかったけど、主な活動場所が
「体育館」だったから。
 だってさ。外ヤじゃん。
 砂埃とか日焼けとか。。w

 そんなやる気ゼロの私でしたが、何だか上手だったんですよね。
 2年生になる頃には大会規定の技も出来たし、うるへ〜先輩よりも上手かった。

 でも情熱も向上心もないのでサボるんです。
 よくサボってましたねぇ〜。
 こんなにサボる生徒ははじめてだ!
 先生からも先輩からも呼び出され説教されてましたねぇ〜。
(私は出来るんだからいいじゃん。
自分達の方こそ頑張って練習しなよって思ってました。
 嫌なヤツですねーー(°▽°)

(あ。
 不良とかヤンキーじゃありませんよ。
 図書館行って本読んだり、父のコレクションの角川映画とか見てましたからw)

 だから本作の登場人物達の様なストイックさゼロで、こんな私でごめんなんだけど、この作品から伝わる熱気狂気が暑苦しく感じない。
 イヤじゃないんです。
 むしろイイナって思えちゃう。

 原作ファンなので、大幅なシナリオ変更には残念な気持ちもありますが、伝えたいテーマをシンプルに、力強くストレートにぶつけてくる、原作をリスペクトした構成になっていたと思います。
 尺の都合からもこの改変は英断だと納得出来ました。

 ただ、1つだけ言わせて。
 小宮についてはもっと掘り下げないとぉ!
 彼の"狂気"が伝わりきれていない。
 彼の"奥行き"が表現出来ていなかったかナァ〜と感じた。
(あれだとちょっと変わり者に見える??)

 他のキャラ、仁神、海棠、財津、樺木らも、誰が誰だか名前と顔が一致したかな?とか、どの様な選手だか分かったかな?とか不安も。。

 初見の方にどう映ったか不安もありますし、原作ファンからの評価も厳しくなるのかな?と心配な所ではありますが、とは言え、とても心に響く作品に仕上がっておりました。

 作画が素晴らしかったです!
 特に雨のインハイのシーンは鳥肌モノで衝撃が走りました!
 素晴らしかったです!

 鬼滅とかチェンソーとは違った最高の技術、プロの仕事が拝めます。
 ロトスコも効いていました。

 登場人物それぞれの、哲学者の様な、難しい、深い深〜い台詞が多いのも見所なんですが、難解すぎて、その意味を理解しようと頭の中で反復する。。
 間もなく進んでしまうので(°▽°)

 未読の方には是非原作を読んで頂きたいのですが、紙の本は現在絶版?!
 新装版上下巻も入手困難のようデスorz
 電子ならいけそうなので読んで欲しな。

 けど映画も。
 良い映画だったな。
 しみじみと思う。
 泣いちゃうけど心が温かくなる。

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ゆき

2.0原作好きにはオススメできない。陸上好きはぜひ見て欲しい。

2025年9月21日
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悲しい

単純

興奮

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trna
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