ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
全372件中、241~260件目を表示
陸上競技者の観点から素直に面白かった。
陸上競技歴50年(種目は中長距離ですが)の私からみても面白い内容でした。
ライバルとなる登場人物も多く出てきて小学生から社会人になるまでの物語となっており挫折あり、故障ありの内容で映画の中に引き込まれました。
最後は何となく予想していた通りだったのですが、勝敗はどちらが勝ってもハッピーエンドとなったと思います。
早く走ってみたい
今ならこの感動のために地獄へ行ける。
短距離走選手の話。たった10秒足らずの一瞬に本気になる人たちの話。
「感動」という言葉にはいろいろな表現がある。「心が動く」「心揺らす」「胸が震える」……その中でも「胸を打つ」とはこういうことかと思った。
作中、何度も人の足音が聞こえてくる。初めはただの足音。人の走る音。それが物語が進むにつれ、音の重さが増してくる、胸にずしりと響いてくる。多分音自体は変わってない。いや変わってるかも。わからないけれど、自分の受け止め方は変わっている。
「人生で映画館で見て感動した映画は?」と聞かれたらきっと一生この作品が候補にあがる。
興奮
Q.100mが一番速ければ、大抵の事は解決する?
A.するか!バァァァァァァカ!
世界の頂点に立てて初めてそうなるかどうかじゃね?
今んところ…アジア人選手がその頂きへ踏み込めるにはまだ【早い】らしい。
日本最速記録が9.95
オリンピックや世陸の決勝なら…良くて5位くらい?
世界記録が2009年の世陸でウサイン・ボルト選手が出した9.58。
人類発祥の地、アフリカと云うルーツは、肉体において最強なんだね。
100mを僅か10秒足らずで駆ける…一番単純明快なスポーツだから、
人は、陸上の花形競技として盛り上がり熱狂し、競技に懸ける者は、人生を賭けるのか。
登場キャラ全員、哲学者だったぞ。
タイトルなし(ネタバレ)
100メートル走にかけた選手の物語。哲学的であり情熱的でもあった。
個人的には昔のマンガ「スプリンター」(小山ゆう)とかが印象に残っているし、またアニメ「ファーストスラムダンク」のように力強い動きとかも感じられなかった。選手に焦点を当てて、そこを描いてきているので、「ルックバック」ほどには行かないだろうけれど、短時間にまとめて見せてくれたほうがよかったかもと思った。
実写よりも現実らしい描写と感情に心揺さぶられました
原作未読で鑑賞しました。
個人的に今年No.1です。
小学生の頃の足の速さの憧れに、ずっと向き合ってきた二人の物語。
余分な要素は一切なく、節目節目が繊細かつ儚く描かれているため、ダレることなく最後まで楽しめました。
音響と映像の緩急がしっかりと感情を補完していて、
10秒で残酷な事実を突きつける100m走というものが、全く陸上経験のない自分にも少し分かる内容になっていました。
最後に全力で走ったのはいつだったか、そんなことまで感じさせてくれる素晴らしい作品でした。
知らぬ間に腹に力が入る
残酷なシーンは苦手なのでTVアニメの「チ。」は観てません。
この映画は予告編で面白そうだと思ったことと、通勤途中で聞いているラジオで褒められてたので是非観たいと思ってました。
ネットでの状況では結構空席もあったので、余裕かまして公開5日目の秋分の日に観に行ったんですが、残念ながら入場者特典は既にナシ。
席も上映前には9割程度埋まってました。(国宝も鬼滅も8番出口も落ち着いたかもですね。
あ!チェンソーマンと公開日は同じか!)
物語は小学生の時から走るのが全国レベルの少年の栄光、挫折、復活、挫折、復活そして、ってな感じですかね。
ストーリーは比較的単純ですが、100m走に魅せられた人たちは皆、走る意味を見つけ出そうと足掻いているところが深いですね。
後、単純にスポ恨ドラマだけでなく、陸上アスリートの背景も具体的に、丁寧に描かれていて興味深かった。
走る姿や大会の様子がすごくリアルなのはロトスコープ手法を使っているとのこと。
高校で主人公のトガシと小宮が対決する大会のシーンは観客からスタッフの人間まですごく臨場感を感じました。(化け猫あんずちゃんの時に書きましたが)ストーリーが面白かったし、陸上大会のリアルさが伝わったからこそのこの手法だと思う。
最後でトガシと小宮の勝負の行方など吹っ飛ぶくらい大満足でした。
主人公の二人は俳優業がメインの方ですが、周りを実績のある声優さんで固められてました。杉田さんは一発で分かるほど、イキイキ演技されてましたね。
疾走感動の100分間
原作は未読だが、今年のマイベストTVアニメ「チ。」の魚豊先生の作品と知って、まず面白さは保証つきだと予想。直近で「川島明のそもそもの話」というラジオ番組に魚豊先生がゲストで出ておられ、本作のことも話しておられたのを聴いてさらに期待が膨らみ、観ないという選択肢はなくなった。
はたして、予想以上の出来で文句をつけるところがひとつも思いつかない。
良かったところが多すぎて上げるとキリがないが、いくつか記載。
①上映時間がこれ以上ないほど完璧。長すぎず、短かすぎず、場面の切り替わりのキレが良く、大袈裟でなくムダなシーンは1秒たりとも存在しない。30分刻みのシリーズ作品にしなかったのが英断。原作にどれだけ忠実なのか判断できないが、TVアニメでなく、続編を予感させるものでもなく、1本の映画として完成度が非常に高い。音楽も映像も素晴らしいので映画館で観るべき作品となっている。
②映像が凄まじい。全速で走るシーンが全く違和感なくリアル。実写をアニメに仕立て直す技術や、中盤の雨のシーン、必死の形相や泣き顔が作画崩壊寸前の絶妙なヘタウマ感で表現される絵画的なタッチ。それも技術を見せつけるためではなく、徹底してストーリーと登場人物の心象描写にリンクしているので、悉くハマって心動かされる。
昨今のバトル系アニメやアイドル・ファンタジー系アニメとは全く別の、日本人らしい、古くて新しい(?)独自のアニメ表現に終始圧倒された。
③ランナーのキャラ設定が魅力的で、そのキャストも皆適役ぞろい。話題作りのためのタレントにわか声優ではなく、主役のふたりは本人がモデルみたいにイメージ通りで全く違和感がない。この作品唯一の違和感といえば、津田ケンの役柄が現役ランナーだったこと。あの渋さなら、絶対鬼コーチ役とかだと思っていたので。マイナス要因では全然ないけど驚きました。
また、逐一沁みるセリフが多く、自分のような60過ぎの年代にも響く名言揃い。20代の魚豊先生、本物の天才。最後の方はずっと涙がにじんだ状態でスクリーンを観ていて、エンドクレジット髭ダンの「らしさ」にとどめを刺された。大好きな作品です。
マジで本気で‼️❓不安や苦しみを考えて‼️❓過去でも未来でも無く今の十秒をひたすらに‼️❓
100mを誰よりも速く走れば、全部解決する
展開早すぎるけどよくまとまっている
2025年劇場鑑賞255本目。
エンドロール後映像無し。
原作未読。100m走の選手の話。ホントなんにも知らないで行ったので、松坂桃李と染谷将太だってエンドロール見ても気づきませんでした。字ちっちゃいねん。レビュー書く時映画ドットコムのキャスト紹介で初めて知りました。それくらい声優陣と違和感なかったってことです。
原作はもっと長いんだろうな、と思うくらいとんだな、という感じでした。3部制になっているのですが、2部から3部の間が特に語られていないキャラとの関係がいっぱいありそうだなと。でも変に続編作るんじゃなくて、この映画で完結させようという意思が感じられて潔いと思いました。
自分は運動好きじゃないので走る事への楽しさとか全く分かりませんし、なんなら冒頭の辛い現実から逃げるためにもっと辛い思いをするんだ、という言葉の方が納得できるくらいなのですが、それでも彼らが走る様々な理由にも納得できる話になっていました。気持ちだけでこんなに速く走れるわけねぇだろ、とは思いますが物語としては面白かったです。
途中の雨は降り過ぎだと思いますが(笑)
一言で言うと!観て良かった!超真面目な内容!
幸せ者たち
100メートル走と哲学対話
原作は未読。ノーマークの作品だったが、採点の高さを見て鑑賞。原作のファンが点数を引き上げているのではないかと思ったが違った。評価は本物だった。(逆に原作ファンは評価が厳しい)
あらゆるスポーツ競技の中で、最も短い競技時間であり、たった一人の勝者は、地位や名誉や報酬を得る。しかし、短い競技時間に人生の全てをかける競技者の思いや苦悩は、見ているものには分からない。その競技者の思いや生き様に視点を当てる作品。スポーツ漫画の多くは、主人公が競技と出会い、その魅力に触れ、続けていく中での悩みや苦労、挫折、支える人やライバルとの関わりの中で成長したり、勝利を得たりする姿が描かれる。しかし本作では、何のために走るのか、何のために勝利を求めるのか、走ることと生きることなど、哲学科的な対話が繰り返され、スポーツ漫画の領域を超えている。陸上競技をしている人はもちろんのこと、他の競技をしている人も、スポーツをしていない人にも見てほしい作品。
昨年の「ルックバック」も良かったが、本作は内容も、走りの動きや心情を表す映像も素晴らしく、今年度の最優秀アニメーション作品賞に推したい。
蛇足だが、小山ゆうの「スプリンター」という作品があった事を思い出した。
たかが10秒、されど10秒
陸上競技を題材に陸上の花形競技である100メートル走に挑む若者を描いたスポーツアニメ。親友でもありライバルでもある2人が10秒の世界に挑む情熱と心の葛藤が伝わってきて2人を応援したくなりました。成長した2人の決着はいかに…
2025-141
100mたった10秒の世界!
ちょうど東京で行われている世界陸上を連日テレビの前で応援していたので、映画を観る前から気持ちが昂っている状態。笑
どの競技もそうだが、常人では理解が及ばない記録を出す選手たちを見ていて、どういったメンタリティで試合に臨んでいるのか気になっていた。
この映画には様々な人物が登場する。圧倒的な天才、生まれる時代を間違えた天才、底が知れない怪物のような天才。。。
天才ばかりであるが、中でも主人公であるトガシの存在が唯一我々観客の視点に立っていて、共感を生み出し、トガシと共に天才たちと対峙する構図となっている。演じるのが松坂桃李なのが憎い。圧倒的安心感!
アニメならではの演出が素晴らしかった。怪我した脚が自分では制御できないものになってしまう感覚や、レース前の緊張感など、画をもって説得力を生み出していた。特筆すべきは、雨の決勝のシーンで、レース前の長回しから、レース後の転換まで、ただただ圧倒された。
たった10秒で全てが決まってしまう世界に生きる人々の一端を垣間見ることができたように思う。
また、主題歌も良かった。映画世界を増幅する、目頭が熱くなる主題歌だった。
世界陸上は終わってしまったが、この映画とともにたくさんの感動を届けてくれた。
信じられないくらい世界は強かったが、この映画のせいで、いつか100mでメダルを掲げる日本人が出てくるのではないかと夢を見てしまう。
100mという短距離を舞台とした人間模様、人生の考察
全372件中、241~260件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。











