「礼儀正しい」ひゃくえむ。 ほうじ茶さんの映画レビュー(感想・評価)
礼儀正しい
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小学生時代の才能の芽とその後の努力による開花というモチーフは「ルックバック」に似ている。鑑賞中も後も非常によく似た感傷を得られる。しかし本作は高みを目指す登場人物が次々出て来て目まぐるしい所はある。真面目な学生と対極に位置する「クローズ」等ヤンキー漫画も高みを目指しライバルが次々出現する点において感触が似てるんだなこれが。
それはさておき、陸上選手って基本的に凄く礼儀正しいことが分かった。皆マイペース野郎ばかりだと思っていたので。
なにか特殊なアニメ手法を用いたらしい。そう言われれば違いがある気もするが、その斬新さに目を見張るという感じでもなかったかな。今のアニメ業界であれば他のスタジオでもそのスタジオらしさを活かしつつそれなりに描きようがあると思った。一方ディズニー系アニメのようなツルツルにゅるにゅる感満載なのかなと不安があったが、その手の不快感は抑制された処理になっていて問題なし。
本作では作画そのものより作画と音楽とのマッチングが上手いと感じた。ゴールシーンをすっ飛ばすなど映画らしい省略手法が活用されており素晴らしい。ラストシーンの涙は不要だった。これは画竜点睛どころか蛇足となってしまった。
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