「半生だけど人生だ」ひゃくえむ。 momoさんの映画レビュー(感想・評価)
半生だけど人生だ
小学生から20代までの半生を描いているけれど、10秒に人生の全てをかけて挑んでいるのだから、描いているのは半生ではなく人生だと思う。
哲学的にあれこれ考えてしまうのが人間。なんのために走るの?何のために生きてるの?と考えても万人に向けた正解は無い。
人生、楽しい事ばかりではなくしんどいこと辛いことも沢山あるけれど、必死でもがいて生きてみて見つかるものが自分なりの解答だ。それが正解かどうかは誰にも分からない。
各登場人物がそれぞれの解答を出してくれる。
100メートル走を題材にしているけれど、観客は自分が打ち込めるなにかに置き換えて観ることもできる。
記録を更新すること、誰かに勝つことよりなにかに無になって打ち込める瞬間があることが何よりの幸せ、生きている証なのかもしれない。
故にあの勝ち負けをはっきりさせない結末なのだろう。
雨のシーンが素晴らしかった。
全編、音楽もとても良かった。
ドキドキしながら涙腺も緩む。とにかく引きこもってちゃダメだ。みんな、走れ!
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