「10秒に一生を乗せて」ひゃくえむ。 なこさんの映画レビュー(感想・評価)
10秒に一生を乗せて
100m走という約10秒間に、ライバル、現実、逃避、重圧など、スプリンターたちの苦悩と人生を凝縮した物語。
インハイ決勝の雨のシーンは見どころのひとつ。
最後の大会決勝は拳を握ってしまうほどの臨場感で、走る音、息づかい、表情等全てにおいて完璧で、まさに極上の10秒間。
原作40話(最終話)の感情表現を、映画ではほぼ息づかいと足音のみで表現されたという対比も素晴らしい。
また、哲学的な言葉遣いが印象的で、「チ。」のファンとしては必見の作品。
トガシと小宮が声優ではなく俳優だった点も、アニメっぽくなりすぎずリアルさを感じた。
とても素晴らしい作品に出会えた。自分も頑張り続けようと思えた。
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