「いや、すごいわ」ひゃくえむ。 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
いや、すごいわ
「いまからでもやれるかな」
「それは君が決めることだ」
でズキューンとくるよね。そしてタイトルコール。すごい。
台詞が凄いよね。癖のある登場人物が哲学的っぽい台詞を吐くけど、全部いい。
原作者の力量すごいよ。
中学校のラストが「トガシ怪我したのかな?」ってシーンなんだよね。
それで高校に入って、浅草さんがイイ。すごくイイ。
浅草さんは残念だけど短距離の神には愛されなかった人なんだよね。でも陸上を愛してる。それがトガシを動かしたね。
それで仁神も巻き込んで男女混合リレー。
スタート前に浅草さんがヘアピン付けたところで「がんばれ鰯弐!」と劇場で叫びたくなった。リアリティが高い。
ライバル高校の顧問が二神の復活に配慮して陸上部継続もいいね。
小宮を描くターンになって、財津の言葉もいいね。
小宮がイップスを克服して、置いていかれる経田はツライ。「お前は陸上をやめろ」という経田の台詞は良かった。狂わなければトップに立てないけど、全てを失うことも意味する。経田はそちら側には行けなかったんだね。
インタハイ決勝のロトスコープは良かった。
「ロトスコープだな」っていうアングルなんだよね。あれを頭の中で描いてアニメ化してたらすごすぎる。
社会人編も良かったけど、ここはね。ちょっとご都合主義的展開を感じたな。
気持ちの持ち方でタイムが変わる競技ではないでしょう。100m走。
でも仁神さんがライバル校の顧問に就任してるみたいで良かった。
自分は何度生まれ変わっても、競技として100m走だけは選択しないだろうと思ってるの。
ほぼ、持って生まれたもので決まるよね。速筋の割合がどれだけかっていう。
トレーニングは意味あるだろうけど、結局みんな考えられるトレーニングはやってくる。持ちタイムで結果も見えちゃう気がするの。
それで勝負は一瞬だから、少し何かを間違えたら、それで終わり。インタハイ決勝みたいな舞台で、いつも通り走れ、そうでなければ終わりなんて、恐いよ。
その上、極限までトレーニングで高めるわけだから、故障と背中合わせ。どんなに気をつけても、筋肉なんて簡単に傷んじゃうしね。
そういう競技だけど、飛び込んでいった人たちが描かれていて、そりゃ、その人たちぶっ飛んだこと言うよね、とは思ったな。
トガシの声優いいなと思ったら松坂桃李だね。染谷将太を向こうに回して引けを取らない。
戸田恵梨香は付き合った男の運気を上げると言われてたけど、ホントにそうかもなと思ったよ。
魚豊の作品おもしろそうだから、読んでみよ。
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