「素晴らしかった」ひゃくえむ。 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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自分が走りを教えた相手に負けるとはあまりにつらい。しかしよくあることだ。
日本のトップランナーを描いており、全員が哲学者のようだ。それぞれ独自の哲学を持っているが果たしてみんながみんなそれほど理知的だろうか。何も考えていない人もいそうなものだ。
そんな彼らが海外勢と対戦してボルトに真横で欽ちゃん走りで負かされたらどんな哲学を述べるのか気になったが、海外勢とは対戦しない。
ベタなセンスで描くと意地悪な人や親切な人が配置されそうなものだが、どっちもいない。主人公のエージェント的な人もちょっと嫌味っぽいところはあるもののリアルな存在感で、常識的だ。
楽しいのは学生時代までであることがなかなか切ない。僕自身も漫画家としてどんどん先細っていて業界に居場所を失いつつあり、非常に身につまされる。
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