「100mに狂わされた人たちの物語」ひゃくえむ。 パンダマンさんの映画レビュー(感想・評価)
100mに狂わされた人たちの物語
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生まれてから元々足が速かったトガシと、足は遅いけど走るのが好きだった小宮を中心に、100m走に狂わされた人たちの話。
天性のセンスで勝つのが当たり前な熱意はないトガシ。
現実から逃れるために走りまくる小宮。
子供・高校時代はスポ根漫画のような展開で熱くなった。
ただトガシが挫折した大人時代から、「なぜ自分は100mを走っているのか?」という哲学がメインとなる。
本作、地動説にまつわる漫画「チ。」の作者であるので、人生の意味を問うテーマは変わらず。
あらすじをほとんど知らない状態で観たのもあって、ここからの話がとても好き。
色んな人と出会い対話し、トガシが掴んだ100mを走る意味。ラストはなんだか二人が羨ましくなった。
別の映画ではあるが、2025年公開の「国宝」にも通ずるところがあった。
ひたすらに自問自答し何かを極める人は美しい。
でも正直、一番刺さったのはサングラスに髭面のおっちゃん。あんた生き様カッコ良すぎるよ。
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