劇場公開日 2025年9月19日

ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価

全382件中、1~20件目を表示

4.0哲学的なスポーツアニメはとても斬新だった

2025年9月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

原作は鑑賞後に読んだ。
2時間にまとめるためとはいえ、ここまで大胆な高校生編の改変は勇気がいっただろうなと思う。
当たり前だけれど、原作の方が流れがスムーズだし、映画だけだと物足りないと思ったところは原作だと細かく描かれていたので、映画と原作両方合わせて楽しむと良いと思う。

映画での大胆な改変は悪くはなく、映画の方がよりリアルさが増していた。ちょうど世界陸上のシーズンで連日日本陸上選手の活躍に胸が熱くなっていたところだったのも大きい。
ロトスコープの手法を使っていたことで、直近で世界陸上を見ている人たちにも、肝心の走りや走る前の動作などが嘘っぽくなく、リアルな陸上として楽しむことができると思う。

私はスポ根ものが大好きなので、題材的にも好みドンピシャだったけれど、この「ひゃくえむ。」は作者の特徴もあり、他のスポ根ものとは一角を画す。
それは、スポ根ものだけれどフィジカル面についてより、内面の真理を追求する哲学的な面が強いからだ。
キャラクターひとりひとりが放つ言葉は、様々な立場にいる私たちにも違った形で届く。
私も何度かグッと掴まれた言葉があった。
是非映画館でその言葉たちを受け取ってほしい。

最後のエンドロールで流れる髭男の「らしさ」もとてもよく、あまりの歌詞の良さに涙が出た。
またひとつ人生の応援歌が増えた。

もうひとつ言及したいのが、松坂桃李くんのアフレコの素晴らしさ!
滑舌がいいからとても聞きやすく、声も主人公にすごくあっていて、プロ声優の中で演技をされていても全く違和感がなかった。本当にすごい!

「ひゃくえむ。」は、100mのたった10秒に自分の人生をかける人たちの、成長や挫折、迷いや不安、奮起や勇気が作品を通して散りばめられていて、見終わった後に、自分も頑張ろうと思わせてくれる素敵な作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
AZU

5.0今年屈指の傑作

2025年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年度屈指の映画では。100M走というシンプルな競技にこれだけ世界中が魅せられているのはなぜなのか、という答えがここにある。この作品はあの短い距離に込められたドラマを極限まで深く掘って見せている。哲学と意地と狂気(狂喜?)のぶつかり合いがあの10秒程度のレースにこもっているのだと、物語と抜群のアニメーションの動きで表現している。セリフの哲学的要素が仮になかったとして、あのアニメーション描写だけでもドラマを伝えることすらできたのではと思わせるほど素晴らしい。
ロトスコープの使い分け、線をシンプルに描くシーンもあれば情報量を増やしてギャップをつけることで巧みに観客の感情と集中力をコントロールしていたのが印象的。岩井澤監督の前作『音楽』では、そうしたシーンは終盤のライブのみ見られたのだが、プロダクション規模が大きくなった今作では、より効果的に様々なシーンでその使い分けが見られて素晴らしかった。
キャスティングもばっちりだった。染谷将太の起用が抜群に効いてる。

そういえば、魚豊作品では髭の人に津田健次郎を当てないといけない決まりでもあるのだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
杉本穂高

4.5「100メートル走」という陸上競技を題材に繰り広げられる物語。特に“10秒の世界”に凝縮された人生観の変遷と、意欲的な作画は一見の価値アリ!

2025年9月20日
スマートフォンから投稿

本作はアニメ化もされた「チ。 地球の運動について」で知られる漫画家・魚豊の連載デビュー作。「100メートル走」という陸上競技を題材に繰り広げられる物語です。
登場人物たちが人生をかけて臨んでいる「日本記録を持つようなトップランナー」を中心に描いているため、セリフが達観しているなど興味深く、物語として面白くなっています。
「100メートル走」は“10秒の世界”なので、凝縮された人生観となっていて、特に主人公の変遷が丁寧に描かれています。
最終的に到達する「正解」とは何なのか、そして、それを踏まえたラストシーンは必見レベルでしょう。
また、意欲的な作画も多くあって見応えがあります。
本作では、小学生時代、中学生時代。高校生時代、そこから10年後の社会人時代を描いているので、登場人物の名前はしっかり覚えておきましょう。
主人公の「トガシ」、トガシが小学生の時に出会う転校生の「小宮」。トガシと小宮が小学生時代に出会う中学生部門1位の「仁神(にがみ)」。15歳でインターハイ優勝し日本新記録を打ち立てた絶対王者「財津」。社会人時代のトガシの実業団チームにおけるエース「海棠」。この5人はキチンと覚えながら見るようにしてみてください。
「ルックバック」や「ピンポン THE ANIMATION」が好きな人には刺さりやすいと思われる一見の価値のある作品です。

コメントする (0件)
共感した! 36件)
細野真宏

5.0息子にはまだムズカシイかな?と思いながら、3度目の「ひゃくえむ。」を観賞しました。やはり傑作でした。

2025年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
Yuki

5.0己にも他人にも勝ってこそ真の勝者になれる

2025年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 劇場で見れてよかった。10秒間の心臓バクバクをマックスに感じるには劇場マストでしょ。
 呼吸することも憚られるスタート前の張りつめた静寂。レースが始まれば、勝利への執着が顔面の歪みとして表れる。トップとしてゴールする歓喜のために。

 スラムダンクやルックバックでも感じたことだが、表現の限界なんか打ち破るためにある。オリンピックの100メートル決勝より興奮させることがアニメでできる。
 誇張した表現なのにリアリティを感じてしまうのは、スクリーンに映されたキャラクターに人間臭さを感じるから。現実逃避するために走るなどと、弱さ丸出しの小宮に自分と近いものを感じる。僕だって、映画を見ている間だけでも、嫌な現実を忘れたい。それが一番の目的かもしれない。

 運動会の徒競走で一番を取るために、1か月前から猛特訓したのを思い出す。己にも他人にも勝ってこそ真の勝者になれる。

コメントする 2件)
共感した! 18件)
bion

4.0勝ち負けとかそういう系ではない

2025年12月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

陸上関係なく物事に向き合うことを教えてくれる作品。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
よとは

4.0それぞれのゴールで良い

2025年12月22日
スマートフォンから投稿

興奮

知的

ただ、どうせ走るなら思った通りに思い切り走った方が結果楽しいよ!と教訓を貰った感じ。
やたらと語ってしまう伝説のランナーがいたり、割と突っ込みどころもあるのもご愛嬌。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
RED

3.5礼儀正しい

2025年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
ほうじ茶

3.0よくあるストーリー

2025年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読、
"陸上競技"という、地味なスポーツ物語なので、鑑賞を躊躇(ちゅうちょ)しましたが、映画.COMでの評価がよく、本作を鑑賞しました。「スラムダンク」の様な大河アニメを期待して観賞しましたが、
プロが無いスポーツでは、活躍の場が 日本国内に限定されるだけに、"井の中の蛙"状態で、各選手のメンタルが弱く、ほぼ全ての選手が、ショボイ世界感
ハリウッド映画ならば、主人公が「世界陸上選手権」「オリンピック」へとステップ??っプするのですが。。。

本作が「ルックバック(2024)」のような"ふたりの関係"を描く作品に仕上がっている事を期待したが、作品中のすべての できごと に深みが無く、浅い展開でした。

各キャラクター表情を表現する為に、作画タッチを変えれるこそ、実写ではなく、アニメ映画で表現する"意味"はありました。

この映画よりも、「茄子 アンダルシアの夏(2003年)」は、上映時間的こそ短いが、アスリートを扱ったアニメでは、ピカいちなので、見比べて欲しい。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
YAS!

4.5好きなレビューアーさんが褒めているので

2025年12月9日
Androidアプリから投稿

観に行来ました。ありがとうございます。観なければならない映画を見逃すところでした。
但しこの手の映画を観るたびに思う「これアニメでやる意味は?」が…
アンズちゃんの時も思ったです。出来が良いからつまらない事は考えないようにします。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
michi

5.0なんと言っても冒頭とラストだよ!

2025年12月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
市丸よん

5.0今年ベストアニメ映画、最高のラスト

2025年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
ぷみ

4.5走る音が胸を震わせる——劇場で体感すべき映画

2025年12月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

100m走に人生をかける者たちの熱い物語を、たっぷり堪能しました。
面白かったです。

映像の迫力はもちろん、競走中の足音や息遣いといった音響表現も素晴らしく、
「映画館で観て本当に良かった」と感じられる作品でした。

声優では松坂桃李さんが圧巻で、声も演技も抜群。
思わず聞き惚れてしまいました。

ぜひ皆様も劇場でご覧ください。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
む

4.0む、胸が苦しい⋯

2025年11月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
みちくさ

5.0現代版の自省録、魂に響く言葉の数々

2025年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「なぜ何のために100メートルに人生のすべてを捧げるのか?」

この哲学への問いと答えが映画の中心。人生をかけた100メートル、10秒に凝縮された瞬間に宿る魂の言葉の数々。年齢による衰え、ライバルの出現、スランプ、自分が走る現実は目まぐるしく変わる。劇中の海堂の言葉、「現実を逃げずに直視するからこそ、思い切った現実逃避が出来る。」

この矛盾に満ちた言葉こそ人生の真理ではないだろうか?

自省録のマルクス=アントニウスに通じる徹底的な振り返りと言語化。一つ一つの言葉が刺さる。まさに、ランニング・フィロソフィー

この映画には仕事にも、人生にも通ずる真理がある

俺は
俺を
認める

コメントする (0件)
共感した! 7件)
カイジラ

5.0すごく面白い映画表現だった

2025年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
けんしろー

4.5素晴らしい

2025年11月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人生のやる気を出す映画
人はガチになる時にしか得られない「人生の手触り感」を求めているのだ。
だからガチにならなければいけない。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Shu

4.5おもしろいってみんなに教えてあげたい

2025年11月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

隣の席の人が、祈るように鼻先で手を結びながらラストを見守ってたのが忘れられません。

主人公の成長に合わせながら、ラストに向かって各シーンが意味を持って繋がっていく、見事なストーリーでした。そこにレースの緊張感が加わり、片時も目が離せなくなる。

途中アニメーションが滑らかすぎて気になったんですが、スポーツアニメのああいう表現は好きな方なので悪い印象はありません。

お世辞抜きに何回も見たくなる万人におすすめできる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
はむ

3.5ただ無闇に走りたくなる映画

2025年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ドキドキ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
てんぞー