「テーマと雰囲気は良かっただけに残念。。。」映画検閲 ゆうたさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマと雰囲気は良かっただけに残念。。。
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映画検閲というテーマ、メタが好きなのでドストライクでした。すごくいい。
80年代イギリス、衣装や美術がリアルで、どっぷり雰囲気に浸かれます。ヒロインの衣装もキャラクターに合ってて抑制的なのですが、レトロさもあって。すごくいい。
作中、さし挟まれる劇中映画の映像も、質感がアナログVHSらしくて、浸れます。最近『ビデオドローム』を観ていたので、ヒロインが家で分厚くて四角いブラウン管テレビでVHSを再生しているところは、オマージュを感じました。終盤、野獣男の腹(胸?)の傷口からヌメヌメした何かが出てくるところもオマージュでは?
終盤に向けてヒロインがホラー映画の中に入り込んでいく過程。コテージでメイク係に会って、監督との邂逅の後、女優としてあのシーンに臨む… という流れが、自分的には一番アツいポイントでした。
ただその後なんですよね。。もっと畳み掛けて欲しかった。あと、ギリギリまで、観客にもこれは現実なのか?ヒロインの妄想なのか?わからないようにして欲しかった。それがバレるのが結構早いので、あとは冷めて見てしまいました。ラストも、ヒロインの理想と現実の落差をもっと見せて観客を絶望に叩き落として欲しかった。
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