「男女の会話だけ。斬新で◎」ビフォア・サンセット りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
男女の会話だけ。斬新で◎
今回も前作同様、男女ふたりがずーっと街を歩きながら話していました。
舞台がウィーンからパリに変わり、9年後の再会で、この映画の空気感は変わらず、ふたりの会話から9年の年月を感じて、おもしろかったです。
会話の内容もがらりと変わり、愛や夢を語るのではなく、仕事に対する考えや現実的な悩みで、32歳という年齢の等身大の姿を表していたと思います。
前作の答え合わせや、この9年間で何を考えて過ごしていたか、今互いのことをどう思っているか相手の気持ちを探りながら答える駆け引きをしていたり。
見る方としても、素敵になった彼女に合わせて、今の奥さんとあまりうまくいってないように見せてるのではないかなと勘ぐったりしました。
ここで、終わってしまうのというラストでしたが、次作がとても楽しみです。
前作とは違い、まったく想像出来ない状態で終わったので、次作を見ながら、いろいろ考えたいです。
私の前作の評価が低かったのは、運命と舞い上がっているふたりを馬鹿らしく思えたからです。でも、今作は誰の中にでもある素敵な恋の思い出という印象に変わったので、共感出来て楽しく鑑賞出来ました。
コメントする