ターゲット 出品者は殺人鬼のレビュー・感想・評価
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とっても便利なフリマサイトはあなたのもとに何でも届けます、もちろん恐怖も。
SNSによって世界中の様々な人と瞬時に繋がることができる便利な時代に。しかしそれは反面、危険な人間とも繋がるリスクが。
フリマサイトを利用した主人公が凶悪犯に追い詰められていくサイコサスペンス。
本来知能犯である詐欺師は暴行や脅迫を手段とする強力犯とは違うので殺人や強盗は行わない。
ネットを巧みに利用して容易く相手方の住所を割り出したりと、そんなスキルがあればリスキーな手段は避けるのが普通だから。
でもこの犯人はいわゆる知能犯と強力犯のハイブリット、すなわちサイコパスだから始末に負えない。やることもネットを使うだけの嫌がらせだけでなく実力行使もいとわない。だから最後には自ら顔をさらしてボロを出しお縄頂戴となる。
頭が悪い犯人だからその分被害者側の恐怖感は弱まる。やはり最後までSNSを利用してとことん主人公を追い詰めて行って欲しかった。そして主人公もSNSを利用して逆に犯人を追い詰める形で終わって欲しかった。なんか最後は力業で終わってしまうのはよくあるハリウッド映画みたい。
犯人の手口はいたずら電話での出前攻撃とか、かなり古典的な嫌がらせ。ただ、メールを使ったオレオレ詐欺的な手法は今風。ターミネーターみたいに声を変えれないからメールでないと母親の振りはできないもんね。
ただ、嫌がらせの度合いがまだまだ足りない。どうせなら主人公をもっと完璧に社会から孤立させるくらいに追い詰めないと。例えば主人公の振りして友人の悪口を書き込んだり、警察からも主人公が疑われるようにして、誰からも信用されないような状況に追い詰めてからのそこから主人公の逆転劇が始まるという具合にすれば、より結末はカタルシスを得られたと思う。この手の映画ではやはり主人公はとことんまでどん底に突き落とさないと。
韓国映画あるあるで相変わらず警察の無能ぶりが描かれている。主人公の警護のために彼女が在宅中はパトカーで自宅前をはっていたはずがまんまと犯人の侵入を許してたり、追跡中犯人の車とイケメン刑事の車が事故った時、犯人の車に向かわずイケメン刑事の無事を確認してるすきに犯人に逃げられたり、イケメン刑事が無駄にイケメンで役立たずだったり、韓国映画では警察が無能だと描くお約束でもあるのかな。でもそのぶんマ・ドンソク刑事やファン・ジョンミン刑事が活躍してるからチャラかな。
しかし主人公はほんとついてないね。現場の職人は言うこと聞かないし、その尻拭いはさせられるし、上司はストーカーだし、フリマでサイコパスに絡まれるし。まあ、でも最後にはストーカー上司もいなくなりこれからはのびのび仕事ができるでしょう。
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