「韓国文化はもちろんITに関する知識も求められるので注意」ターゲット 出品者は殺人鬼 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国文化はもちろんITに関する知識も求められるので注意
今年226本目(合計1,318本目/今月(2024年6月度)26本目)。
(前の作品 「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」→この作品「ターゲット 出品者は殺人鬼」→次の作品「朽ちないサクラ」)
お隣韓国の韓国映画で、タイトルにもある通り、個人間の中古品売買をテーマにした軽いホラーもの(一部犯人当てや社会問題提起の論点含む)。
ストーリーとしては序盤からすぐに展開が早いので、時々韓国映画である、極端に動きが遅いということはありません。またそのあとの展開もひねりが効いているのが良かったかなといったところです。実話ではないので問題提起型の映画ではないですが、最後に「こうした個人間の中古品売買によるトラブルの法規制がまたれる」みたいな発言がちらっと出ます。
やや難かなと思ったのが、やや光の点滅が厳しいところでしょうか。映画の趣旨上、スマホが一つのテーマになりますが、そのいわゆる「マナーモード」の点滅が関係してくるからです(ただ一部で、マナーモードでないシーンもあるので、そのシーンでは普通に音がなる)。また、ITに関する一般的な知識が求められますが、一般常識の範囲ではないかなといったところです。
日本とは若干法規制が違うようですが(後述)、趣旨としてお隣の韓国でのストーリーなので理解もしやすく迷ったらおすすめといったところです(といっても、シネマート系列でしか放映していない?)
採点に関しては特に気になる点まで見出せないのでフルスコア扱いにしています。
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(減点なし/参考/日韓の中古品売買の違いについて)
映画では描かれるように、冷蔵庫にせよ洗濯機にせよ(この映画では「洗濯機」)個人による中古品売買がよく行われていますが、日本では古物営業法という法律があるし、そのようなものを古物売買する文化がもともとないので(中古電化製品を買う文化はあるが、個人間ではあまりない?)、ここは文化の違いかなといったところです(これは映画内でも「騙された」というように、日韓ともにこの行為は民法上の詐欺(日本では96条)が関係しても、ネット売買という関係上加害者がとんずらするとどうしようもなくなるという実際上の問題もあるのではないかなといったところです(ここは韓国も同じ)。
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