「酷い。全てが酷い。酷すぎて翌日もう一度観に行った。」男神 ちゃんぼさんの映画レビュー(感想・評価)
酷い。全てが酷い。酷すぎて翌日もう一度観に行った。
あまりにも酷いので初めて映画.comでレビューを書く。
いや、もはや逆に見たいんだ。
こんな酷い映画はそうそう観れない。
あぁ、私はなんて変態なんだろう。
冒頭から不安しかなかった。
(あ、これヤバいかもな)
かと言って遠藤雄弥×カトウシンスケと、素晴らしい推し俳優が2人も揃ってるんだからまぁ見れないほどじゃないだろう。そんなことを思いながら見た。
が、予想は大きく外れた。
想像を遥かはるか遠くまで上回った。
なんせ酷すぎて2人が可哀想に見えてしまった。
こんなにいい俳優が…あぁ…何なら2人の芝居が下手に見えるほどだ。加藤雅也なんか出る度に笑ってしまった。何を思って演じているんだろう…と余計なことまで考えた。
とにかく全てが酷かったんだけど、
特に編集が際立ってヤバい。
ここぞというシーンで、わざと露出を下げ俳優の顔が真っ黒。いやいやいやいやちょと待てw
細々したぶつ切りも、ただの違和感でしかない。こういう違和感の演出(もはやわざとではない気もするが、百歩譲ってわざとだとしよう)は、よほどのセンスがないと厳しい。ただの下手くそにしかならない。回想のエフェクトも、コントラスト強いのもしんどい。なんだかずっと鳴ってる不穏を煽る音楽。ウザイ。ウザすぎてもはや後半は気にならなくなる。台詞もひどい。巫女のジェルネイルどしたん。アレが気にならないのは本当に心配になるレベル。
インタビューや監督のXも軽く読んだ。
冒頭の馬とか水とか諸々意味があるそうだが、2回見てももちろん分からない。
肝心のお話自体もゆるゆるで芯がない感じ。
ボヤッとしてて、いや、息子を助けるという目的は分かるんだけど、これが何故か一貫して見えない。
これも編集のせいだろう。とにかく頭からケツまで酷いので物語がどうでもよくなる。
恐らく、脚本も酷いんじゃないかと思ってしまった。そして、極めつけは生成AIな。見てられなかった。
本当酷い言い方で申し訳ないけど、
素人が撮ったのかと思ったよ。
ただ、遠藤×カトシンの対峙シーンで真ん中に映る牛が草モグモグしながら2人の芝居見てるところは腹ちぎれるほど笑った。
あと、考古学者に協力を依頼するシーンで、娘が一瞬カメラ目線になるのも笑うしかない。
とてもわざととは思えない。あれは気づかなかったのか、気づいたけどスルーなのか。だとしたら観客をバカにしてる。
なんでこんな事になってしまったんだろう。
監督のセンスとかのレベルじゃない気がする。
こんな酷い映画は逆になかなか観るチャンスないんじゃないだろうか。まさかのシネコンで。
ここまで振り切ってると酷い映画を観た怒りとか、金返せ、時間を返せ、とはならない。不思議だ。
私はこんな体験初めてだった。
そりゃもう一度見たくなるよ。
映画って見てる人がいてなんぼでしょ?
だから絶対に客観的な視点は必要。
常に(これはどう見えるだろう)って。
人それぞれだから、塩梅が難しいんだけどね。
私はそういう視点(観客目線)を持ち続けていたいと勉強になった。
俳優陣は全力を尽くしただろう。誰も悪くない。
大人の事情だがなんだか知らんが、色々闇を感じた。
カトシンのカウボーイスタイルだけ良かったので加点。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

