「少子化対策が日本よりも進んでいるフランスでもこうなのか。」助産師たちの夜が明ける のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
少子化対策が日本よりも進んでいるフランスでもこうなのか。
この映画は、新人が職場で壁にぶち当たりながら、成長していくお仕事ドラマです。
知識を学び、さあ頑張るぞ!と助産師として現場デビューする2人の女性がまぶしいです。
毎日毎日様々な出産現場に立ち会う助産師さんたちのタフさに感服します。
母親や胎児の状態、家族関係、スタッフの体制、タイミングなど、複雑な要素が絡み合い、観ていてドキドキする緊迫感です。
それでも、分娩室に赤ちゃんの泣き声がこだますると、観客の私ですら、「無事に生まれてよかった」と心からの安堵を覚えます。
けれど、日常的に出産に立ち会えば、死産など、難しい場面もあります。
たとえ経験値が低くても、その場で可能な最良の選択をしなければなりません。
やりがいは大きいが、そのプレッシャーに耐え続けるのは、しんどく、また給与面、設備面、スタッフの人員面でも、全く十分ではありません。
医療現場へのサポートを手厚くしないと、まさしく命が失われていきます。
私は、人生を通して、一度も医療従事者になりたいと思ったことがありません。
仕事として、人の生死にかかわる判断に携わるプレッシャーに耐えられないと思うからです。
だからこそ、あえてそこにチャレンジしている人たちに、心からエールを送りたい。
医療に回す予算がないのなら、議員定数か議員給与を半分にしてでも、医療現場に予算をつけて欲しいです。
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