「実在した一人の女の子の願いが託された作品」春の香り Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
実在した一人の女の子の願いが託された作品
生きることを諦めなかった女の子の願いが継がれている。
実話を基にした作品だが、敢えてフィクションに近いかたちになっている。
それは製作された方々の贈り物でもあること。
この作品を観ていて気が付いたのは、観ている自分を登場する誰の目線で観るかで世界が変わること。
悪性脳腫瘍の膠芽腫の症状、同時に精神を患った描写が繊細だった。
現実との境界線の曖昧さに吸い込まれる。
完全にフィクションとして観れば恐らくありきたりと感じるだろう。
観たあとに無性にからあげやシュークリームが食べたくなるだけになるかもしれない。
作品のHPで少し予習をしてぜひ観て貰いたい。
当たり前に慣れきった今には必要な作品だと思う。
久方ぶりに気に入った作品だが、残念な事に上映している劇場や回数が少ないのだ。
観れる場所が増えてくれたら嬉しい。
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