劇場公開日 2024年7月26日

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流麻溝十五号のレビュー・感想・評価

全27件中、21~27件目を表示

4.5台湾映画

2024年7月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

思想の自由は大事だと思わされる映画でした。とても良かった

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陸恵

3.0【”危険は力を齎す。そして弾圧で人の輝きは消せない!”第二次世界大戦後、台湾で行われていた愚かしき思想統制「白色テロ」の中、政治犯として拘留されていた人々の過酷な闘いを描く作品。】

2024年7月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

■日本統治時代が終わり、1949年中国共産党との戦いに敗れた蒋介石が開いた台湾国民政府による、恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた時代「白色テロ」。
 台湾南東岸に位置する緑島。
 この島には30年以上もの間、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれていた。
 思想改造及び再教育を目的とした「新生訓導処」は1951年から1970年まで設置され、収監された人々は名前でなく番号で管理されていた。

◆感想

・映画タイトルの”流麻溝十五號”は、資料によると今作で描かれる女性達が収容されていた場所の住所だそうである。

■物語の展開は、やや粗いが身に覚えがない思想犯として捕らえられた、高校生の杏子、リーダー的存在の看護師でもある巌水、所長の愛人になりながらも、残された妹を助けるために過ごすダンサーの陳を軸に淡々と進む。

・資料の少ない「白色テロ」時代における台湾の方々の状況だが、申し訳ないが高校生の杏子、リーダー的存在の看護師でもある巌水、ダンサーの陳の姿が断片的に描かれているために、イマイチストーリーが分かりにくいのである。

・絵柄も全体的に暗く、(意図的かな?)その中でダンサーの陳が纏う真紅のドレスは印象的なのだが、そこからもう一歩先が踏み込めていない気がするのである。

■一番印象的だったのは、台湾の収容所に送り返される(という事は死が近い)、巌水が顔写真を撮られる時に、笑顔を作るワンショットである。
 そして、エンドロールで映される恐らく政治犯として処刑されたと思われる人々の写真が笑顔で映っていた事には、彼らの想いが残されていると感じたな。

<更にエンドクレジットでは、この一連の処分を認めた蒋介石のサインが入った書類が映され”一人の人間の人間の決断で・・。”と言うコメントは重かったな。
 現在の日台中の微妙な関係の中、この作品を公開まで漕ぎつけた周美玲監督やスタッフの頑張りには敬服するが、故にもう少し演出や、脚本を練って欲しかったな、と思った作品である。>

■白色テロを描いた作品としては名作「非情都市」や同じく名作「牯嶺街少年殺人事件」があるが、個人的にはホラーでもある「返校 言葉が消えた日」もお勧めである。

<2024年7月28日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

4.0重いよね

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

1953年の政治的弾圧時代の女性囚人を描く。日本統治後のため日本語を使い、大陸から来た人に内緒で話をする。中国語が日本語に似てるのかと勘違いしてしまった。主役のユーペチチュンが自分には古川琴音に見えたが自分だけでしょうか?

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ショカタロウ

2.0全然つまらなかった

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

暗い話しだけど、もっと感情揺さぶられる脚本なら良かった。平坦で前半から飽きてしまった。結局、最後も泣けない、悲しくなれず終い。残念。

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ノブ様

2.5上がアカと言えばアカ

2024年7月27日
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悲しい

怖い

1953年台湾東部沖の緑島(旧)火焼島)にあった思想改造施設、新生訓導処の話。

政治犯と認定された女性たちが上陸し収監される様子から始まり、強制労働と処内での人権を無視した反共強要とその中で生きる姿や抗う姿をみせていく。

かなり厳しい施設だし、どこまで事実かわからないけれど、命の危機までは考えていないのか、収監者社たちは思想を曲げず、媚びぬ退かぬ省みぬだったんですね。
まあ、署名しても帰れる確約はないですからね…。

哀しい歴史の一部を描いたフィクションで、それなりに見応えはあったけれど、主人公の境遇が比較的温くて、映画としてはイマイチ盛り上がりに欠けたかな。

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Bacchus

5.01953年 台湾、白色テロ・政治的弾圧で投獄された人々の、離島監獄...

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

1953年 台湾、白色テロ・政治的弾圧で投獄された人々の、離島監獄での模様。
言動が微妙だと、思想犯の烙印を押され、とりあえず投獄され。
自分の言葉で何かを言うことが困難だった頃。
離島に居ても、自ら考えることをやめない、芯の強さ。

ここ数十年、じかに接する台湾(観光やら取引先やら)では、
明るくて温和で、自律していて、良い印象ばかりですが
過去のことに触れる場面は、あまり多くなく。日本や各国もそうであるように。

黒い部分も直視した映像にしたところ、それを隠さず公開できるところ、ただ拍手を。
学びと含蓄の多い、すごい映像記録でした。

(一点だけ、作品ではなく劇場に減点を… 隣室からであろう爆音や振動が、本作品の展開と関係のないところで、響きわたってきました。大規模シネコンではありがちですが。
このような音響の不完全さも合わせて、大規模シネコンよりも、ミニシアター向けの作品だとは思います。)

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woodstock

5.0事実と人間を知るための映画

2024年7月26日
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鑑賞方法:映画館

台湾の白色テロ(国家が国民を思想犯に仕立て上げ弾圧する)については『返校』という佳作があったが、女性の囚人を描いた映画はなかった。今でこそ観光地として楽しい台湾に、こんな歴史があったとは。知らなかったことを知れる映画としてお勧め。
また、苦難にどのように立ち向かうのか、さまざまな人間性が見えて考えさせられる。

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ごまめ堂