まるのレビュー・感想・評価
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キャストと演技は良い
感想が分かれる映画というのが観終わった直後の気持ちでした。
皆キャストもハマっていて、演技も良い!
主演が久しぶりと思えないくらい堂本さんも良かった。
ただ観る前から不安材料が…。
ファンなので色々情報見てから行きましたが。
主演の堂本さんが言ってたのは、
「起承転結が無い。終わりが決まっている(無気力な人って映画紹介であったから、気力取り戻すんだろうと想像出来る)。遠回りしちゃったよって人の話し。」
「(鑑賞後)で?って話です。自分はどうなの?自分の人生は満足かな?って考えてみて}
って言ってたので、実際観たら確かに起承転結が無い。
良いシーンもあるし、綾野さん演じる横山と堂本さん演じる沢田の関係とか好き。
でも、脚本上は横山はもっと嫌なヤツだったとか。
綾野さんが作ってきた横山が憎めない人になっていたとかで、綾野さんのアドリブでおつかれ、おかえり、おやすみってセリフが素晴らしくって一番良いシーンになっていた。
てことは、脚本上は性格も違って、そのセリフも無かった訳で…。
展開も無くて、単調で…。
〇を題材にしたのは良かったけど、バズった感じが描き足りない感じ。
自分的には、穴の開けた絵が向きが変わって評価された理由と、先生が三角もって叫んでいたのが、?と?で終わって、分からないで終わってしまいました。
久しぶりの主演で嬉しかったから、もっと楽しかったとか、癒されたとか観て良かったって感想になる映画を期待した。
でも、好きなシーンはありましたし、口笛の下りとか、コンビニでモップで100万…、200万てしている所とか、沢田の涙からの横山の壁穴トントンとアドリブのセリフとか。
ウィン君演じるモーに癒されたし最後に本音が出るのも良い。
結果、キャストに助けられたと思いました。
劇半も堂本剛さん(ENDRECHERI)でしたが、とても馴染んでいて良かった!
口笛のフレーズ、アレンジされた音が数か所で鳴っていて、最後に音楽として流れる流れがとても良かった。
ムビチケ複数枚買っていたので、リピート観劇して劇半の工夫に気づきました。
こういうのを探すのはリピートする楽しみではありました。
まる
堂本剛の長いPV(しかもひと昔前に流行ったナンセンスもの)
想像通りでした。
ナンセンスもの。
オチは想像通りだし、先生がただの交通整理してるのもそう。そんな感じでオチをつけたらふっつうのナンセンスで終わり。
超えてほしかった。
良かったとこは久々に聞いた歌声くらいかな。
周りに踊らされる登場するモブの気持ちを味わいたい方にオススメ。
不思議映画。
丸じゃなくて円なんですね
ケガで現代美術家のアシスタントをクビになった男が、何気なく描いた「◯」が気づけば世界で大騒ぎの円相として扱われる話。
現代美術家のアシスタントをして4年目、アイデアを搾取されたりしながらも職人に徹していたが、自転車で事故って右腕を骨折し呆気なくクビになり巻き起こっていくストーリー。
自宅でキャンバスの上を歩く蟻を囲む様に描いた◯を、古美術商に持っていったら、ある日自宅に1枚100万円で円相を買い取ると言う男が現れて…。
昔こち亀でも良くネタになっていたなんでもCDにグッズにじゃないけれど、なんの価値もないものが大バズりで大人気という、不条理な筈なのに実際に起き得る出来事を揶揄した作品だと思うけれど、個人的には「あなたの犬歯にふれたくて」の方が気になるw
最初の画廊の名刺はまだしも、お手を触れないでからの流れでの名乗りはちょっとねぇ…祇園精舎で語るには盛者になった根拠も乏しいからねぇ…。
そして、結構話しがクドいしテンポもイマイチだから、半分ぐらいで飽きて来て、模倣とか襲撃とかの辺りは、もう良いかなって感じ。
そして終盤も、もっとふざけちゃえば良いのに、つまらなくはないけれど、この流れでキレイにまとめられてもね…と言う感じ。
タイトルなし(ネタバレ)
百万って聞いても一回も喜ばないし、壁からいくら足が出てきても一回も怒鳴らないから、喜怒哀楽が見えないし何も考えてないように見えるけど、泣きながら寝ちゃったシーンでは外には出さないだけで自分の中にだけ熱い思いを大切にもってるんだ、、って素敵すぎてぐっときました。
自分を生きたいって言ってまるじゃなくて絵を描き続けたの、綾野剛ばりに自分の絵を殴った時は感情が見えたの、良かったです
私は思い出せば思い出すほど沢田が好きです。
出演者は豪華だが、堂本剛を見に行く映画
舞台挨拶にて鑑賞。 キャストのお芝居はいいんだけど、、、つまらない...
YouTubeの伏字の◯も円相の一種だろうか
2024年映画館鑑賞100作品目
10月20日(日)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円
監督と脚本は『バーバー吉野』『恋は五・七・五!』『かもめ食堂』『川っぺりムコリッタ』『波紋』の荻上直子
自転車の運転操作を誤り転倒し利き腕を骨折し美術家のアシスタントをクビになった沢田
大きな紙に左手で◯をいくつか描き古道具屋に売ったが大きいと言われ鋏で◯を一つずつに切って渡した
しばらくするとその作品は円相と呼ばれ大変高く評価された
やがて沢田は有名人になる
『金田一少年の事件簿』でともさかりえに「はじめちゃん」と呼ばれていた頃に比べるとずいぶん丸々と太ったような気がしてならない
いや『33分探偵』ときだってシュッとしていた
なんだ役作りか
渡辺徹だって役者バカだから役によって太ったり太ったり太ったりだもんな
綾野剛演じる売れない漫画家横山だが画力は良い
ならば原作をつければ良いのではないかと思うがこんな人格だから編集者のアドバイスは一切聞かないんだろう
うだつが上がらないのは自業自得である
いちいち沢田の隣の自分の部屋で奇声をあげるのは笑える
吉岡里帆演じる芸術家アシスタント矢島は格差社会反対などと活動家に成り果てた
アーティストが戦争反対を訴えるのはまだわかるが格差社会反対とか笑わせてくれる
そんな人は芸術家なんかやめて堅実な仕事に転職しろ
若い人がこんなステレオタイプの左翼思想にハマるなんて正気とは思えない
搾取がいやならさっさと独立しろよ
こんな悪い意味でバカな役を吉岡里帆にやってほしくない
高橋洋一氏によると芸術家も文系だという
文系は感性に訴え理論がない
理論がないのに主義主張し議論をしたがる
議論をしても結論は出ない
議論なんか無駄だ
無職の暇つぶしか知識人のプロレスだ
アーティストと左翼は相性が良い
理論がない理想主義者だ
共産主義は崩壊しLGBTとか環境問題とかに食い下がる
理論がなく感性だけで主張するので極論になりがちだ
それゆえに多くの人から支持を得られることはない
それでもいいと思っている
自分らは特別な人間だと思い込んでいるから
現代美術の良さなんて自分にはわからない
ポップアートのウォーホルとかリキテンスタインとかさっぱりだ
吉田鋼太郎演じる秋元洋治がアシスタントに指示し制作する現代美術作品はまるでドイツの現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターを彷彿させた
こんなものでも億単位の価値があるのだろう
国立とか県立とかそういう公的な美術館がそういう絵を高額な値段で買えば一部バカが税金の無駄遣いだとくってかかるが自分はそういう連中に共感はできない
専門家のみんながみんな高く評価しているならなんの問題もない
税金をたいして払ってない奴ほど税金の無駄遣いだといちゃもんをつける
俺だって裕福じゃないがこんな奴らと行動を共にするなんてまっぴらだ
作品全体を通して言えるのは荻上直子なりの皮肉なんだろう
浅いようで深い
深いようで浅い
配役
人気現代美術家のアシスタントだったが自転車事故で利き腕を骨折したことで仕事ができなくなりクビになる沢田に堂本剛
沢田が住むアパートの隣人で売れない漫画家だがそれでは食えないのでウーバーイーツの配達員で生計を立てている横山に綾野剛
人気現代美術家のアシスタントだが格差反対の活動家になってしまう矢島に吉岡里帆
沢田のバイト先の先輩でミャンマー出身のコンビニ店員のモーに森崎ウィン
現代美術家の新人アシスタントで大学院卒の田中に戸塚純貴
沢田の高校時代の同級生で現代美術に投資をしている吉村においでやす小田
沢田と横山が暮らすアパートの大家で夫が大病を患っている濱田マリ
スーツ姿の若い女性に「先生」と呼ばれている謎の男に柄本明
沢田の描いた円相で出来が良ければ100万円で買うというアートディーラーの土屋に早乙女太一
「ここは質屋じゃない」が口癖の古道具屋の店主に片桐はいり
アシスタントを務めていた沢田を怪我によりクビにした人気現代美術家で態度は大きく嘘つきで性格が悪い秋元洋治に吉田鋼太郎
ギャラリーオーナーの若草萌子に小林聡美
曼荼羅宇宙
一見すると奇想天外な物語でありながら、
壮大でふかい哲学と現代アートへの鋭い批評性を、
ゆるくまーるく包みながら、
ゆっくりとまるいギアを回していく感じ、
それが心地いいひとと速いテンポが好みのひとと、
評価は分かれそうな気配はする。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
JSO運動のようなシークエンス、
曼荼羅やダリ(蟻)、
は、
文脈が違うような気もするが、
一周まわってはまってくる、
さらに廻って、
サワダの涙と絵と歌、
中心から外へ、
外から中心へ、
ゆるく円を描いている感じで、
催眠術のように目が回ってくるが、
若草画廊のマダムの着物と帯と、
スニーカーと指輪、
衣装替え4回だったか、
その奇抜な風貌を纏って、
チェアよりも高い眼力で、
円相を語る説得力に圧倒された。
その芝居は、
仏教的な宇宙観と現代社会の矛盾とを、
作品のテーマでもある円相に包んでしまう裏付けにも貢献していた。
コミケとかでコスプレするひといないかな、
顎ピアスのひとも、
質屋じゃないよのひとも、
モーくんも、
おつかれ、おかえり、おやすみ・・・
昭和なら前衛とかアングラとか。。
予告から想像する内容とまるで違った
つまらない
単純に言えば、何気なく描いた自分の絵(〇)がブレイクして時の人になるものの、気合を入れて描いた次の作品は全く評価されず、怒って絵に拳で穴を開けたところ、それが評価されてしまうというストーリー。起伏がない。主人公が変わっていくシーンもない。だから何っていう映画だった。怒るなら、なぜ〇が受けた時に怒らないのか?受ければ何でもいいのか?期待して見に行ったのに、面白くない。「かもめ食堂」「川っぺりムコリッタ」など、この監督の作品は劇場で二回見たものもあるくらいだが、今回はつまらなかった。
萩上直子ワールドだけど…⭐︎
萩上直子監督作品ということで楽しみにして鑑賞。
最初に沢田を演じる堂本剛の変貌にびっくり!
全然見ていなかったけど彼もそれなりに歳を重ねているんですね。
「まる」という題名通り沢田が書く円相だけでなく、画面のあらゆるシーンに
象徴的にまるがアップされる。
妖しげな美術評論家(投資家?)の早乙女太一の土屋に見出されて、
何気に書いた円が禅の円相とされブレークする沢田。
それに対する世間や沢田の周りの人々の姿など面白いけど少し
説教くさくなってしまい、「川っぺりムコリッタ」の時も思ったけど
昔の「かもめ食堂」や「彼らが本気で編むときは」のような優しい感じが
あまり感じられなかった。
でも、片桐はいり(エンドロールを見るまでわからなかった!)や小林聡美など
荻上作品のご常連さん達も登場して、イメージと違ったけど楽しめた映画。
円満〜世界は円(まる)で満ちている〜
意図せずして望まぬアイデンティティを与えられた芸術家の苦悩と悲哀と、再生。
正直、かなり間延びしていた印象は拭えない。
退屈な序盤から、土屋の訪問で話が動き出すかと思えば、“まる”を描き始めるまでがまた長い。
バズりの描写も派手さに欠けるため、沢田が受ける流れの圧や、話の勢いも弱いまま。
ただ、沢田の変化はよく描けていたと思う。
「大きい」と言われれば迷いなくハサミを入れ、左手でおざなりにサインを描く序盤。
流される中盤を経て、キャンバスをブチ抜く終盤。
消えたケンケンパの跡と、雲一つなかった空に広がる薄雲が象徴的だった。
一心に円相を描き続けるダイジェストは、“まる”に魅力を見出したのか、ただ流されただけか。
自分は両方だったと思う。
求められるものを描きたいと思うこともあるが、それも変化し続ける根源的な欲求の一部だ。
沢田はもう一度それと向き合うことが出来たし、金のために描いたものは一度も評価されてない。
仏教要素や矢島のデモ、土屋の妻、地震とその予知など要素を盛りすぎな点はあるが、演技はみな良かった。
綾野剛の純粋にヤバい漫画家、森崎ウィンのミャンマー人コンビニ店員がお気に入り。
沢田は、堂本剛のパブリックイメージも手伝ってまさに最適。
壁越しに横山と会話した際の涙は本作の白眉。
穴を空けた画すら評価されるというオチも皮肉が効いてるが、もう少しコンパクトに纏まってればなぁ。
沢田のアパート近辺はよく歩くが、あの辺ちょっと使われ過ぎでは。
みんなが“まる”をつくる映像は完全に『白鶴』。
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