「自身を日本映画界の神と自惚れ勘違いしている堕監督」聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
自身を日本映画界の神と自惚れ勘違いしている堕監督
『聖☆おにいさん』は2013年のアニメ映画は見た事あり。声担当の森山未來と星野源のユル~いやり取り、イエスとブッダが地上でまったりライフを過ごすシュールな笑い。結構面白かった。
で、どっかの誰かがそのシュールな笑いをぴったりと勘違いしたのか、福田雄一が実写ドラマ化。その劇場版。
そもそもこれを“映画”と呼んでいいのか。『国宝』と並んで“映画”と括っていいのか。
映画はテメェーのくだらねーダダスベリ一発ギャグを披露する場じゃねぇ!
コメディはセンスが無ければ笑えない。テメェーのバカバカしさを「俺の笑いって天才的…」と自惚れ自己満オ○ニーしてんじゃねぇ!
ちゃんと映画を作れ、映画を。
これが“映画”なら、日本映画界や我々映画ファンにとってはそれこそハルマゲドン。
話なんてあったもんじゃない。一応脚本クレジットはあるが、現場のノリやアドリブで撮影したようなもの。
よって中身ナシ。いつもならあらすじに触れるが、それすらうんざりするくらい。
神・仏・天使と悪魔の闘いを、戦隊番組パロディーと絡めて面白いと思ったのか。そこに無理矢理“シン・女子ーズ”をねじ込んで、俺ってサービス精神旺盛とドヤ顔ちらつく。だったらオリジナルメンバーで『女子ーズ』の続編作れ。テメェーの作品でもそれだけは期待してる。
宗教うんちくも福田本人が考えたものではなかろう。原作コミックにあるネタを、本来の風刺笑いの意味も理解せず、ただのバカ笑いの為に借用。
豪華キャストには罪は無い。寧ろ、気の毒で救済してあげたいくらい。
断る事出来なかったんだろうか。断ればもう二度と呼んで貰えなくなる。そんなパワハラプレッシャーでもあるのか…? 橋本環奈の一件もあったし。
豪華キャストを無駄に使って、コスプレコント。
毎度恒例佐藤二朗ショー。撮影合間の雑談を本編に使用してんじゃねぇ! 二朗さん、あなたは本来実力ある方なんだから、もう福田と縁切って!
だから福田バカ学芸会。今回はそれを殊更恥ずかしげもなく晒してしまった。本当に本当に恥ずかしい事だぞ!?
家でレンタルで見たって辟易。劇場で見てしまった方々は、リアル地獄に落とされた気分であったろう。
映画を作れ、映画を。こんなのプライベートでスマホでやれ。
福田、本当にいい加減にしろよ、テメェー!