「自分は非常に満足しました」聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団 茶筒さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分は非常に満足しました

2024年12月28日
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笑える

原作ファン、アニメファン、テレビドラマ版ファン、全ての層を裏切った問題作である事は認めます。

その上で、僕としては最高に満足出来た作品でしたので書いておきます。

そもそも論で言えば、本来宗教は各自の人生、生命、存在を賭して探求されるものです。
イスラム原理主義であるとか、カトリック対プロテスタント、カトリック対正教会、小乗対大乗、その他諸々に世界史、日本史の中で宗教絡みの戦争、闘争は延々と続いてきました。

そのような背景の中で、今回の映画にあるのは突き抜けた虚脱、批判するさえ馬鹿らしあ程のゴミ感、このような映画が許容されること自体に宗教的安息というか、本物の平安を感じました。

熱心な仏教徒、クリスチャンがこの映画を見た時、怒り狂って監督を叩きのめしてやると憎悪に燃えるでしょうか?
けしてそんなことにはならないはずです。
それくらい、この映画は真面目に論ずる価値が無いのです。

まあ、ここまでだめなら問題無いな、ほっとこう。そう思わせるパワーがあります。仮に世界配信されても、誰も宗教的に問題視する事は無いでしょう。

結果的に、世界の中で唯一無二、奇跡的に存在している映画です。
福田監督、結果こうなると分かっててやってる確信犯でありましょう。

で、あるならば、最悪の悪乗りだろうと料金分乗って楽しめば良いと思います。

茶筒