劇場公開日 2024年7月26日

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「負の連鎖、その渦の深さ」このろくでもない世界で 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0負の連鎖、その渦の深さ

2025年5月13日
iPhoneアプリから投稿

貧困で、しかも虐待で抑圧された環境にいる子供に冷静な判断などできるわけがない。

考える余白や空白のある映画。そう言うメッセージ性のある作品。

韓国ノアールというと、「息もできない」が思い浮かぶ。それに比べると少し説得力の面でやや劣ると感じたので、星を一つ減らして4です。

しかし、フランス映画もそうな様に、韓国ノアールも余計な説明が少なく、沈黙を日本の映画より効果的に使うことに長けていると思った。

怒りや悲しみの説明はこちらの想像力に任せてくれる。考える時間を与えることは、人間力を上げてくれる。

本を読んだり映画を見たりした時に、説明し過ぎない作品は、読んでいても余韻がある。それでこそ作品を観る意味があると思う。

日本人にはあまりウケない作品かもなぁー。日本人はネームバリューのある監督作品ならこの手でも評価高いけどね(笑)

大粒 まろん
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