室井慎次 生き続ける者のレビュー・感想・評価
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終盤グダグダ…
途中までは非常に良かった。途中と言っても8割くらいまでは。事件よりも家族愛をテーマとした人間ドラマがメインで、踊る大捜査線ぽくはないがそれはそれで良かった。里親になった理由を語るシーンでなるほど!と思った。(前編鑑賞後にTVシリーズを見たので余計ジワりと来た)
しかしながら、終盤からグダグダになった。「えっ、死んだの?」ってなって「はぁ?」と思った。けれど、北の国から風のエンディング見ながら、「いや、きっと死んだと見せかけて入院か何かなんだろう。新城さん来たとき車無かったし。遺影は出て来なかったし。退院するまで子供たちの世話をしてもらってるんだろう。ほら子供たちを荷台に乗せて車戻ってきたでしょ?…」この展開ならギリ説明がつくと思ったが……非常にモヤモヤして終わりました。ちなみに、青島が出てくるのは想定内だし、逆に出て来なかったらもっと評価下がっていた。
いろいろ書いたが、最後に意味が分からなかった点を挙げておきます。
・リクが逃げ帰って父親が室井の家に来たとき、リクが寝ていた部屋から室井が戸を閉めず出ていったのが気になったが、てっきり2階か家の奥の部屋かと思ったが、玄関のすぐ横に居たんかい!と思った。(戸開けっぱなしで)
・リクの父が来たとき、瞬時にタカがあの頼りない警察官を呼んだのが唐突で不思議。
・杏が猟銃の金庫の番号を知っていたのは分かっていたが、なぜ瞬時に弾を充填できたのか?
・普段からほとんど放し飼いのシンペイが、首輪を外されたからってあんな遠くまで行ってしまうのか?(全然懐いてないじゃん)
・消防隊の無線が何でアニメ声優っぽいのか?「犬が離れませーん!」っておい…
・シンペイはどうして自力で帰ってきたのか?(あの場に放置されたのか?)
・リクが父親から逃げてきたが、冬の夜道を歩いて来たの?距離感が分からんが相当な体力だし、さすがに商店のおばちゃんとか誰かに目撃されるだろ。
・ヤンキーの関係性が分からない…いじめているようにみえたが、見た目皆ヤンキーだし。室井の家に最後来たが、なぜ改心したのかよく分からんし、来たのは4人のうち2人だけだし。
・リクの父が生活保護を受けたがっていたが、ちゃんと養える分からないのに児童相談所が簡単にリクを返したのが謎。
・日向真奈美が室井を狙って信者や杏を洗脳しているのに、うやむやになって終わった。
室井が死んだのかははっきりと名言されていませんが、死ぬ→遭難させる→犬が逃げ出す→リクの父を自暴自棄にさせる→リクを玄関の近くの部屋に寝かせ且つ部屋の戸を閉めない、みたいに死から逆算させて無理矢理作った展開に思えてならない。
2回見て納得。素晴らしかった。
先行上映で見た時は涙が止まらなくて「俺の室井さんを返してくれ!」という怒りに似た悲しみが1週間続いたが、2回目は少しだけ落ち着いて見られた。でも涙は止められず、周りからも鼻をすする音が聞こえていた。
2回目で室井さんの結末を受け入れられた。架空の人物ではあるが、どこかで生きていて頑張っているから、自分も頑張らないとと思ってきた。馬鹿のつくくらい真面目で嘘のつけない室井慎次が永遠の存在になった。この映画は同年代の人を中心に、愚直に生きる勇気を与えてくれる。
色々と評価はあると思う。でも深いところで理解したい。この作品を世に出してくれて、本当に感謝している。
最後に、高かったが室井コートを注文した。届くのが楽しみだ。青島コートと併用する。これからも踊る大捜査線と室井慎次と、ともにいたい。
そんな権利が誰にある?
全てのシリーズを映画館で観ているファンです。映画版に関しては第一作と個人的に好きなレインボーブリッジ以外、色々言いたい事はありました。でも今回のは全然違う不満があります。
柳葉敏郎を室井慎次から解放する為にって理由で死なせちゃう権利、制作陣にあります? 穿った見方をすれば今後、織田裕二を主役にした踊るを作りたくても柳葉敏郎は出たがらない、室井慎次が出ないとストーリーが不自然。なら室井慎次を死なせよう。主役なら柳葉敏郎も出演してくれるだろう。そんな理由を想像しました。
それが下衆の勘繰りでも、世に出た作品はそれを支えたファンに誠実にあるべきでしょう。ストーリーでここで死ぬしかない、って言うんなら納得もしますが、そうじゃないでしょう。犬は賢いんだから戻って来ます。車から子供を庇うとかした方がマシじゃないですか? 室井さんを無駄死にさせないで欲しかった。別にトップガンマーヴェリックを作ってくれという無茶振りはしてないです。でも北の国からを作るのは駄目だと思う。トップガンマーヴェリックのスタッフの爪の垢でも煎じて飲め、というのは誹謗中傷が過ぎるでしょうか。それでもこの映画を観た時は、世の中にはあんな完璧な続編を作る人達もいるのに比べてこっちはまあ……でした。
シリーズの過去の栄光に縋り晩節を汚す作品
前編を見た時点で恐らくつまらないだろうと思いながら
乗りかかった船なのでと思って観に行った後編。
まさか予想を上回るつまらなさだとは思っても見なかった。
全体的に、ここで笑わせたいのだろう、泣かせたいのだろう
とは思ったがつまらないしチープでしかなかった。
ただ、年配のお客さんは声を出して笑ったり泣いたりしていたので
製作陣と同年代の人は楽しめるのかもしれない。
今回も冗長だし、下の子にクローズアップされてはいたが
話がなにもかも中途半端。
室井さんがいいことを言った風のシーンはいくつもあるのだが
別に大したいいことを言っていないのが問題。
なのにヤンキーは骨抜きになり容疑者は自供を始める。
そんなに信頼関係が築けているのかと思えば、リクを父親の元に戻すと言われて
タカの第一声が「投げ出すのか」だし
児童相談所の対応があいも変わらず目茶苦茶でどこも筋が通っていない。
書面で許可は降りていると言えば良いものをわざわざ沖田さんに電話で話させる
というのも、『やりたかったんだろうなぁ』と思うだけで
筋が通ってはいないし、青島くらいのキャラがやって面白いのであって
ぽっと出の桜や乃木にしゃしゃられても困る。
石津家の長男が戻って来る美談にしても警察を私的利用しているし
ならどれだけ室井さんが凄い人だったのかと言えば、正直過去のシリーズでも最後は微妙で
今回だって約束もできず何もできず、罪滅ぼしのつもりでいるという台詞もあったくらいなのに。
結局大して良いところもなく、この村ではよそ者でも雪国出身者なのに
あんな軽装で犬を探しに行って遭難死とは、室井慎次というキャラクターに対して
酷い仕打ちではないか。
そもそもよっぽどあほのこでなければ、犬は外にほうられたくらいですぐ遠くに行ったりしないし
吹雪いていたらなおのことだ。
静かな音楽に無線のやり取りだけで表現は、それは過去作では感動もしたけれど
今回のこの話運びで同じやり方をされても、あの表現方法自体が感動できる訳ではないのに
勘違いしているのだろうか。
犬が離れない!なんて感情的に言う隊員に笑ってしまう。
その割にシンペイはひとりで薄汚れて帰って来るし。犬が!と言いながら犬だけ山中に放置したのか?
意味深に登場させた割に杏も『被害者』でまとめられ、どうもうまく改心して
みんなでうまくやれそうらしい。
室井さんが死んでしまってから訪ねてくる青島も何がしたいのか謎。
また異動になったのだろうか。
室井さんが生きていてあのラストならまだ胸も踊っただろうが、到底この続きが見たいとは思えなかった。
北の国から(秋田版)
本当に「北の国から」だよねって思わず言いたくなるような話。
踊るシリーズを観たかった人には物足りない作品で、室井さんの警察を辞めてからのその後を観たかった人向け作品。(秋田版北の国からを作りたかったのか?)
室井さんの回りの人物の話がちょっとずつ出てきて終わりの繰り返し。
どれもちょっとずつがこう。
事件も昔の事件のからみから室井さんが出てきて安直解決、杏の母親の呪縛は室井さんの猟銃を使わせて簡単に消えた?、りくの親父は生活保護をもらってでもりくを引きとると言った時点で児童保護所?の職員は止めなきゃ変。と言うふうに変な感じです。メインの話がない。
突っ込みどころが一杯で凡作になって犬の為に◯◯◯しまって虚しい終わり方でした。
良かった。いや良過ぎた。
めっちゃネタバレ書いてますから、映画見てない人は見ないでくださいませ。
序盤の静かな展開が長くて、少し不安になりましたが、じっくりじっくりと描かれたことによって、中盤以降の気持ちの入り方が大きくなったんだと思います。
室井さんの想い。被害者、加害者関係なく、事件当事者や関係者への優しい気持ち。
昔、ナウシカでババ様がナウシカの行動を見て言った「いたわりと友愛」の心を思い出しました。
移住者と地元の人との確執(との表現が適格かわかりませんが)とか。
それこそ、タカをフッた女の子だって、心の底では葛藤したのかもしれない(にしても切り替え超速だけど笑)。
それぞれの生きる環境があり、守るものも違えば、生きることだけで必死な人もいる。
相手をやり込めて、自分の思いを達すればそれでよいのか。
1人で生きていれば、それで自分自身疑問もわかないかもしれない。
ただ、家族や恋人、友人、仲間とかペットだって、自分以外の大切な人たちの存在があると、その人たちへ、またそれ以外の人たちに対しても思いやりやいたわる心が出てくるのかもしれない。
それは室井さんもだし、一緒に暮らす杏にもその気持ちが伝わって、杏自身にもその気持ちが伝わったのかもしれない。
杏の母親の呪縛は簡単に剥がれないように感じますが、室井亡き後、タカとリク、村の人達と触れ合うことで優しい気持ちを維持できるんじゃないのかなぁとか。
散々、長文書いちゃいましたが、前編のレビューで書いた新城はやる気を取り戻し、心の奥底にある理想の炎を燃え上がらずことに。
室井の意志は新城にも、沖田は協力してくれているし、タカは同じ道を進むかもしれないし。想いは引き継がれていく。
実は他の映画のレビューでも書いたのですけど、登場人物を亡くならすの嫌いです。
殺さず感動させてよと思うのです。
だから、その部分は減点でした。
でも、その減点も挽回できる全体の出来でした。
最後に松山千春の歌がフルコーラスなのかな?流れていまして、感動するとともに、こちらも長く流すなぁと思ってたのですけど、あぁ、年配者が多い踊るファンたちのグズグズに泣いた顔を少し戻すのにちょうどいいかと思ってたら。。。。
最後の最後、感激し過ぎて、涙が止まらなかったですよ。
映画館を出てショッピングモールを歩きながら、最後のシーンを思い出したら涙出ました。
しばらくして思い出しても涙が。完全に変な人になってたと思います。
とにかく、前編、後編+サプライズ、すべて良かったです。
最後の「戻ります」のセリフ、淡い期待を抱いておきます!
*映画終わってから、パンフの外見に一目ぼれして購入しました。
「室井モデル草案」です。じっくり読んで楽しんでます。
見て1日経つのに興奮冷めやらずということですかね。
長いレビュー失礼しました。
エンディングの後に映像あり
前編がなにも進まず終わったので後編どう回収するのか、残り1時間しかないけど事件の犯人は?!とか思ってたけどこれは事件の話ではなくて室井慎次と家族の話だなと実感しました。
室井さんの愛に包まれて少年少女たちが幸せに強く生きていってくれたら良いですね。
さすがに殺さなくても……とは思いましたが。
悲しすぎるじゃないですか。せめて入院とか。
でもみんなが弔いにきてあ〜室井さんの意志はこうして受け継がれていっているのかと思うことができました。
これで終わってたら評価3ぐらいだけどエンディングの後のあの人登場で踊るシリーズ好きとしては高まったので+0.5で。
室井さん今までありがとうございました!
思い
前編もみましたが、室井さんにフォーカスしたもので、踊る要素も入れないとこの映画はなりたたない気がしました。
室井さんが青島と交わした約束を果たせず、秋田に逃げた、
でも、償いで始めた里親が室井さんの第二の人生になっていて、父親してた。
でも、「心配停止、犬が離れようとしない」
泣きました。終わったあとも涙が止まらない。
今も泣きながら書いてます。
みんなが献花に訪れて。それぞれの室井さんへの思い。
実は生きていた!なんてなったら嬉しい。
室井さんに「青島確保だ」とまた言って欲しい。
青島さんラストで登場でそう願いたい。
でも織田さん昔、FInalの時に踊るはこれが最後ですと
言い切っていたけど。
この映画はこれでいいと私は観て思いました。
室井さんという人柄がわかった気がします。
酔うこともあるんだと。
いつも眉間にシワを寄せているのとは違う、室井さんの第二の人生の物語。
なんか批判多いですが、時が経ったんだと、室井さんの思いは引き継がれたんだと。
室井さんも恋をしたとか、ああ、人なんだなーと堅物のキャリアじゃない一面もあるんだと。私は良い前編後編両方とも良かったです。
スターダストレビューの木蓮の涙
逢いたくて逢いたくて
この胸のささやきが
あなたを探している
あなたを呼んでいる
いつまでもいつまでも
側にいると言ってた
あなた嘘つきだね
わたしを置き去りに
これを室井さんにささげます。
こんな作品つくらないで欲しかった
観終わって一晩経ちましたが、まだ気持ちが整頓できません。腹が立って仕方ありません。
「お金返して欲しい」という表現がありますが、この映画に関して言えば「観たことにお金を払って欲しい」と思いました。それほどまでに酷いものでした。
0.5点はすみれさんの生存が確定したことへの感謝です。それ以外にはプラス要素がありません。
室井さんを無駄に死なせたのは、今後製作される拍手喝采抱腹絶倒感謝感激感慨無量の次回作および新シリーズに剥けた布石なんですよね?そうですよね?この駄作が踊るシリーズの転換期になって、これから新しい踊るが始まるんですよね?
「犬が……離れません!(泣)」という意味不明な交信で観客が感動すると思っているなら、製作陣のセンスが終わりすぎるほどに終わっています。こちらはキョトンとしています。しんぺーがあんな吹雪の中で外に出て、帰ってこなかった理由が全く分かりません。命懸けで捜索に行かないといけない事態だとこちらは理解できていないので唐突感が強すぎます。それならいっそ加藤浩次との揉み合いの中で心臓に負担がかかって落命してくれた方が、まだ説明がつきます。 まぁ、それだとりくは再起不能になるかもしれませんが……。杏の発砲も何にもなってないし。
りくが帰ってきたシーンも、父の新しいアパートとどれくらい距離があるのか説明されてないので大変さが伝わらないんですよね。加藤浩次はあっさり歩いて来てるけど、つまりたいして遠くない?そもそも室井家と他の施設との距離感も分かんないし、全体的に観客とのコミュニケーション能力に難があるんですよね。
言いたいことは物凄く沢山あるんですが、ちょっと書ききれないです。映画を見ながら副音声的にその場でみんなでボロクソに言う配信がそのうちされることでしょう。
もう、とにかく無かったことにして欲しい!制作陣に望むのは「やっぱり作り直すので一旦全部忘れてください」と発表してくれることです。
“踊るレジェンド”は生き続けられるのか…?
あっという間に一ヶ月。『室井』の後編公開。(先行上映は予定付かなくて行けなかった)
登場人物や設定の紹介のみ、2時間何も起きずにただだらだら、事件も話も中途半端、全ては後編で…悪どい商法。
…などなど賛否あったが、個人的には思いの外悪くなかった前編。と言う訳で、期待が掛かる。
何しろ後編は回収しなければならない事がいっぱい。
漢・室井は全てにケジメを付けられるのか…?
ところがところが、先行上映レビューが低評価でびっくり。今は少し持ち直した感あるが…。
それでもの期待と一抹の不安。この目で。
見終わっての率直な感想。
今回も悪くはなかった。悪くはなかったけど…。期待以上のものは無かったかな…。締め括りに相応しいカタルシスにも欠けた。再三、悪くはなかったけど…、前編以上の賛否も分かる。
不満点の方が多くなってしまうかもしれないが、各々感想を。
まず、こりゃもう完全に『踊る』じゃねぇ。
あの音楽が聞こえてきそうな“秋田の国から”。
前編以上のじっくりドラマが展開。
前編ラストの火事。犯人の察しは付いているが、被害届は出さないと言う室井。
里親としてどう向き合うか。
さらに、時折襲う胸の痛み。ここで何となくオチが…。
初恋にときめくタカ。しかし、初恋破れ…。室井の古いレコードを聴いて涙するシーン、私は何の映画を見せられているんだろうと…。
回想シーンに“母親”登場! さすがに老けたキョンキョンだけど、娘の心に圧をかけ、母親の言う事に応えようとする杏だけど…、今回もっとキーパーソンになるのかと思ったら、一回猟銃を撃っただけで萎縮し、急にイイ子ちゃんに。母親からの呪縛も解けてないような…?
村八分的な目に遭っていた室井。が、そのいざこざもあっさり解消。
じっくり煮込み過ぎて逆に薄味になっちゃったような…。この“あっさり感”、これだけではないのだ。
今回の“室井2部作”の発端とでも言うべき死体遺棄事件。
何だかんだ『踊る』の映画。『2』を彷彿させる犯人と思われる電話も掛かってきて、いよいよ事件サスペンスを期待。
えっ…?
犯人あっさり逮捕。結局お前かい!
この死体遺棄事件の方も松下洸平演じる桜の台詞のみで解決報告。
もう一度。えっ…?
って言うか、松下洸平の役も何だったの…?
前編はタカのドラマだった。前編ラストでリクの父親が刑期を終えて出てきて、今回はリクのドラマ。
児童相談所の愚かな判断で、リクを更生した父親の元へ。
父親との再会を喜ぶ一方、怯えも見せるリク。
室井は父親と「二度とリクをぶたないで下さい」と約束し、断腸の思いで親元へ返すも、案の定…。
戻ってきたリクを追い掛けてきた父親。
何を隠そう、ここが今回一番のサスペンスシーン。多分。
ならば終盤、サスペンスフルに尺長く展開するのかと思ったら、ここもあっさり…。
事件に大きいも小さいも無い。でも、でもねぇ…。
もう一つ、要的な事。
室井が“あの男”と果たせなかった約束。
室井がそれにもう一度、どう向き合うかが今回の“室井2部作”の重要ポイントだったと思う。『踊る』との繋がりも強く。
突然また筧が現れ、あなたの思いを継いだ案を始動しますって…。
室井さん自身が何か動いてやるんじゃなかったの…??
その室井さん、終盤リク父によって外に放り出されたワンちゃん探しに、吹雪の中を…。
唐突の遭難事件が雑過ぎ。
この展開や胸の痛みからもう察しは付く。と言うか、観る前から。
やっぱり、こういうオチなのね…。
ギバちゃんの20数年越しの望みが叶えられたのかもしれないけど…。
室井=ギバちゃんの熟された熱演。室井語録。
タカやリクを引き取り、心配したり悩んだりする事が楽しい。
国見との対面。被害者や被害者家族の苦しみを訴える。
珍しく酔っ払った時、タカとリクに語った“夢”。
これらは良かった。
正しい事をやる。
自分を信じ、やりたい事をやる。ラストのタカ・リク・杏にも通じる。
またそれは、監督・本広と脚本・君塚が賛否覚悟で描きたい事を描いた訳でもあるのだが…、製作側のやりたい事とファンが見たいもののズレを感じた。
室井個のドラマと終着としてはこれでいいのかもしれないが…、
『踊る』の映画としては、どーなのよッ!?
“踊るレジェンド”のフィナーレとして、これで良かったのか…?
そしたら、最後の最後で噂通りのサプライズ!
個人的には、いつぞやの“お誘い”の二人できりたんぽ鍋を食べるシーンが見たかったが、何だかんだ出てくれた。
おそらく見た人は、本編よりこのシーンの方が盛り上がっただろう。そういう自分もだけど。
そうなると、つい思ってしまう。
この“室井2部作”は何だったんだろう…?
和久さんはおらず、すみれは警察を辞め、青島は老け、献花捧げられた室井の最期を描いてまで、“踊るレジェンド”は続くのか…?
ショック
今回の映画で唯一得られるものは、室井が警察の内部改革をできず警察を後にし、未だに青島との約束を果たせなかったことを引きずって生きていることがわかったことぐらい。室井さんの現在がわかったことはよかったが、あの終わり方はない。室井さんが亡くなるにしても、もっと違う終わらせ方があったと思います。踊る大捜査線ファイナルのバス突入のような、少年マンガのような無茶苦茶な展開で無理やり終わらせられた感じがすごいです。
最近の日本映画、おもしろいものが増えていて、この映画も前編は面白くて後半を楽しみにしていましたが、心底がっかりしました。踊る大捜査線をリアルタイムで見てきたせいか、ここまでがっかりした映画は初めてです。
青春とはチョロいもの
踊る~ド真ん中世代です。
その昔、どれだけ繰り返し観たことか。
そんな私から見ると、多くの方が書いてらっしゃるように、コレは踊る~ではないですね。
静謐な室井の生活を丁寧に追っていく。コレはコレで1つのストーリーとして嫌いではないけれど、踊る~の冠をつけたからにはコレジャナイ感を持たれるのは仕方ないように思う。
どなかかが書いていたけれど「あ北の国から」って、たしかに!っと笑いました。いしだあゆみさんも出ていたし。
リクくんが加藤浩次に引き取られる時、乗った車を杏とタカが走って追いかけるシーンなんて、もしかして車中に封筒があるんじゃないか?で、泥のついたお札が入ってるんじゃないか?とか妄想してしまったよ笑
そしてラストには、おなじみのBGMとともに【あの方】登場。
その瞬間、脳内のどこかがパッカーンと開いてあふれ出すノスタルジー。
それまで、ストーリーがなかなか進まない、と心の中でちょっと文句垂れてたのが、いやこの映画最高!とひっくり返る現金さよ。
あの方がスマホでなにやら誰かと話していて「戻ります・・・」って言ってたけれど、これって「(踊る~に)戻ります」の意味を含んでるよね!?
絶対に、見に行くだろうなあ。
細かいことは気にしない。
共演者が様変わりしていても(和久さんはもちろん室井さんももしかしたらスミレさんもいないかも)、ストーリーがまだ全然分かっていなくても、踊る~が見たい!!
青春時代を鷲掴みされた人間ってチョロいもんですね。
フジテレビが何度も繰り返すわけですよ。
ところで、室井さんは死んだ、でファイナルアンサーでしょうか。
(「ファイナルアンサー」ってのも、もはや死語ですかね)
一緒に観に行った夫曰く「まだ生きてるかもしれない」と。
確かに、踊る~って死んだように見せかけて実は生きてました、が好きだよね。
死んだとしたら、最後のシーンで杏とタカとリクを荷台に乗せて走っていたトラックは誰が運転していたの??
これ2作、4時間以上かけて見せる作品か。
こりゃひどい。前章でも残念な思いをしたが、その分本作で巻き返してくれるはずと、期待したが、全く前章のノリで、ゆっくりゆっくり事件とは関係なく話が進むロードムービーみたいなやつ。
踊るファンはこういうの求めてないでしょ。
ひたすら続く里親の話と、ラスト飼い犬が何故か山に逃げて、探しに行って死んでしまう室井って全く意味わからん。
そしてその後、情感揺さぶる曲と回想シーンで盛り上げるラスト15分。そこで、みんな誤解するが、ただそれだけ。
そして、そして最後の最後。やっぱり出たわ、想定の範囲内のサプライズ。
途中出てこない方が違和感だらけだったわ。
そして、踊るプロジェクトは続くって!
本作は次の青島編?に続く壮大なるプロローグだった。
しかし、次作て青島と室井の絡みが見られないのは、果たしてそれでいいのだろうか?
ガッカリばかり。
なぜこれが制作されたか裏を考えてしまう
室井慎次を終わらせたいと願ったのは、柳葉敏郎だけだと思う。ファンも望んでいなかったし、製作陣も本心ではきっと望んでいなかっただろうに。どうしても、青島を主軸にした続編を作りたかった製作陣と、俳優陣の間で何か話し合いがあったんだろうな…と思わざるを得ない。
やはり長年のファンが観たかったのは「青島と室井」であり、彼らのケレン味あるやり取りと絆だと思う。
最後に室井の家の前まで来た青島が、何もせずに帰るのはどうなんだろうか?せめて青島の口から「室井さん」という言葉を聞きたかった。
室井の晩年に青島が何も関わる余地が無かった。言葉で「約束が果たせなかった」と今も悔やむだけではなくて、やはりエピソードとしてもっと青島の存在を書き込んで欲しかった。
子役と室井さんの絆とか、ホームドラマとしては良かったけどね。大多数のファンが見たいものではなかった。
途中まではよかったんだけどな
杏はずっと素足だったけど寒くないのかな〜。
美脚が見せどころ?かわいいし、演技もよかったけど、そういうサービスはいらないのよ。
シンペイはあの雪の中、外に出されて逃げるかな?
普段から放し飼いにされているんだし、寒いし、家の中に入れてもらいたくてドアの前で待ってたり、庭を歩き回ってたりすると思う。助けを呼びに行ったのか?銃声を聞いてパニックになってどこかに行ったんだろうか?
そして室井さんのあの最期はちょっと・・・。
亡くなるにしても、もうちょっと違うシチュエーションはなかったのか。それはそれとして、もう室井さんは本当にこれで終わりなんだな。続編があっても出演しないし、だらだら続くこともないのか。
青島くんは、せっかく室井さん家の目前まで来て、あんなふうに引き返しちゃうの?せめて1分でも手を合わせて行かないの?
それから映画を観た日の夜、踊るの映画ファイナルをテレビで放送してたけど、あのエンディングなら警察の組織改革に希望が持てそうだったし、こちらのストーリーは、室井さんて退職する必要あったのかな?普通に定年退職後の設定でもよかったんじゃない?
お疲れさま、柳葉さん。ありがとう。
どう評価をしたらよいのか難しい、というのが鑑賞直後の率直な感想。
前後編2部作の映画単体で評価を求められたら、厳しい点数を付けることになると思う。
前編で蒔きまくった伏線の回収が拍子抜けするほどあっさり、そして室井を取り囲む人々の態度の豹変ぶり、脈絡のなさ、唐突さ。室井の最後とラストシーンも含め、お世辞にも脚本の出来がよいとは言えない。
しかし、シリーズを見続けてきた者としては、こういう内容の作品で一つの区切りをつけたことは、よかったのではないかと思う次第。
フジテレビだけあって宣伝はきっちりやっていたが、一見さんをターゲットにした作品ではないし、大ヒットを狙ってないことは明らかだ。ファンムービーであり、かつ、製作陣自身のための、そして室井慎次≠柳葉敏郎のための映画だったと思う(フジテレビお得意の内輪ネタとは違う意味で)。
この映画の企画自体が、柳葉敏郎を室井慎次という役から解放してあげたい、という製作陣の意思から始まっている。室井という役を演じることすら嫌がった柳葉が、この映画に出て良かったと語っている姿、撮影現場での最後の挨拶を見て、私はそれだけで何かグッとくるものがあった。
映画は作り物だが、ときに映画を創ること、出ること、観ることで人生が大きく変わる人がいる。社会が変わることもある。柳葉敏郎という人も、その影響を大きく受けた一人だったのだろう。苦しんだに違いない。
映画の中身の話を。
他の方々が書かれているように、色々と粗が目立つ作品だった。ただ、その粗さも仕方ないかと許してしまうような、室井という役柄の生き様、そして「許す」「そばで見守る」という無言の慈愛のようなものが、ジワジワと出汁のように滲み出てくるように感じた。その出汁の出方をよくする触媒としての役割を、いしだあゆみが担っていたように思う。
そして、その描き方が、「踊るシリーズ」の冠を付けている以上、完全なヒューマンドラマにまで振り切れきれないことが、中途半端感を高める要因となっていたようにも感じた。
今作で印象に残ったのは、音楽。「WITHOUT YOU」やラストの松山千春「生命」などは武部聡志の選曲だろうが、「正直、ベタだなー」と思った。でも、映画の印象をよりエモーショナルな方向へ持っていく力を感じた。
ラストの去り方。
違和感あるが、「メッセージだけ残して消えるように居なくなる」ためだったのかも。
あの男が、室井慎次の家に入らなかったのは・・・。2人がそれを望まなかったか、製作側が忖度したのか・・・ちょっと後味が悪かった。
いずれにせよ、長きに渡り、多くのファンの心に残る唯一無二のキャラクター、室井慎次を演じ続けた柳葉敏郎さん、お疲れさま。ありがとうございました。
追記:多くの方が、「北の国から」を想起したようですが、私もです。
令和の「北の国から」なんだろうか?
(2024年映画館鑑賞31作目)
人生でワースト映画
人間ドラマに感動したという人が少なからずいらっしゃいますがこれのどこが人間ドラマなのでしょうか?酷評してる人はアクションがないからとかこんなの踊るじゃないとかで酷評してるんではありません。そのやろうとしてるであろう人間ドラマがダメダメだから酷評してるのです。被害者家族と加害者家族のそれぞれ苦悩とかいい題材になりそうなのに何の勉強もせずただ表面をなぞってるだけ。中途半端にそんな重たいテーマを扱わないでもらえますか?実際に苦しんでる方もいるのに。踊るのテレビシリーズは元々アクションやミステリーではなく人間ドラマがメインでした。しかしMOVIE2、3
finalと規模大きくしていくと粗が目立つようになりました。そして、今回人間ドラマに戻すんだと期待していたのにその人間ドラマでさえもこれかーという気持ちに。
君塚•本広•亀山はレビューを読むべき。もう二度と作品を作らないでほしい。
憤りしかない映画。
こんなにひどい映画はない。
踊るシリーズは映画パート1で終わり、
それ以降はどんどん劣化していくのみ。
映画史上最低の脚本と演出。
制作スタッフは誰もなんも言わないのかね、このストーリー、この演出に。支離滅裂。登場人物、誰に共感できるの?子供もったことないの?犬かったことないの?犯罪者は絶対更生しないの?秋田の商店に集まるマッチョ若者は何がしたいの?何者なの?秋田をコケにしてるの?なんで杏は改心したの?なんで室井を困らせようと小泉今日子はするの?
この作品に関わったスタッフ全員、恥ずべきだと思う。
こんな形で室井殺す?犬探しにいって死ぬの??もっと違う死に方あるでしょ。子供と動物と死ぬという最終カード使って、いかようにも感動させられるでしょ。
パート4でクソすぎて怒った感情を久しぶりに思い出した。この制作者は1人も成長していなかった。
それでも見てしまう、、、、ドラマとパート1の残り香に騙されてしまう自分が悔しい。
とにかく続編はお願いだから脚本家と監督を若い才能に変更してほしい。監修に回ってください。お願いします。制作者の方、このレビュー読んで反省してください。あなた方の才能はもう朽ち果てました。
全277件中、121~140件目を表示