室井慎次 生き続ける者のレビュー・感想・評価
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理想的リーダーの引退後
暖かい物語
クールな頭脳に熱いハート
子供たちの成長を見守り、悩み、寄り添う
ただこれが楽しいと言う
そんな引退後のライフスタイルが美しい
抱えきれぬものを抱えた子供たちに
警察的解決は一切、ただの一切も出さずに
それでも芯の強さを見せつけ
周囲を少しずつ変えていく
過去のキャラクターたちはしっかり変わっていたし
何もできなかった、何も変わらなかったという本人の思いは裏腹に
言葉は少なく、眉間に皺を寄せて、
解決をするのではなく、ただ大きく包み込む
それだけで本当に大事なことはちゃっかり成し遂げていたのだ
踊るを期待していた面々には残念だが
室井慎次は踊らない
引退後の室井慎次はどんな大事件にも踊らされない
随所に出てきたレインボーブリッジを封鎖したという伝説と封鎖できなかったという事実
あの物語でテーマにされたリーダーを持たない組織と有能なリーダーが率いる組織の対決
昨今、犯罪組織はハイブリッドにアップグレードし、いまやトクリュウ型組織となって世間を騒がせている
踊る大捜査線にも期待はしている
エンドロール後のラストにわくわくが止まらない
おれは踊りたい
ラストのサプライズで救われた
前編に引き続き鑑賞しました。
後編は事件要素がほとんどなく、人間ドラマになっていました。
事件要素をなくすなら、もう少し各登場人物の心情を丁寧に描いて欲しかったです。
前編で対立構造がくっきり描かれていたのに、すぐに室井さんの味方になっていることに違和感を覚えました。
里親制度の印象も悪いですし、別の展開ができなかったのかな、とも感じました。
乱闘のあとのストーリー、全く感動できなかったです。
全体としては楽しめない内容ではないので、3.5としました。
エンドロール後の数秒ありきの踊る復活とキバさんの意地
レイトショー『室井慎次行き続ける者』
敗れざる者から1ヶ月、鑑賞して10日くらいたったのでネタばれレビュー
踊る復活、やはり青島次第って事を確信するエンドロール後の数秒
ってか、手を合わすシーンあった方がグッときたと思う。。。
柳葉さんも室井復活は、死を前提だったんでしょうね
ただシンペイではなく、リクを追って雪山に行きその2人をリクがって筋書きの方が間違いなく泣けた
前作との差が凄い駄作
え、なんでそうなるの?
この一言に尽きます。
ほぼ総てのキャラの行動・言動が極端で不自然。シンペイ含む。
とにかく雑で薄っぺらい印象。
打ち切りエンド感満載。
設定とキャラの無駄遣い。
前作「敗れざる者」が予想外に良かっただけに裏切られた。
フジテレビの商業戦略に敗れた。主に私が。
そもそも。
私が好きになった「踊る大捜査線」は、
お馴染みのテーマ曲の数々に合わせてテンポ良く展開するストーリーの緩急の素晴らしさと「こういう状況に置かれたら人はそう行動するよね」と共感できるキャラクターの自然さが魅力だった。
初めて観た歳末スペシャル、大好きなTVシリーズと映画第一作はそれがあるから惹き込まれて夢中になるほど好きだったし、何度見直しても今でも感動する。
良く出来た落語みたいに、オチがわかってても毎回笑って泣いて楽しめるのはそのリアリティある丁寧な人物像と展開のせいだとつくづく思う。
反対に。大ヒットしたフジテレビのドル箱作品としてだらだら作られた二作目以降の映画や、よくわからないスペシャルにはそれがなかった。
いちいち薄っぺらくて唐突で不自然。
キャラや設定はそのままな分、下手な同人作品見せられてるみたいで「これじゃない」感が凄くてどうしても好きになれなかった。
それが今回また繰り返された感じです。
前作「敗れざる者」でその後の室井さんの人生、成長した彼が出会う人たちとの交流が丁寧に描かれていて、ああ、ちゃんと室井さんだ、帰ってきた!と感動した分、後編にあたる今作でそれら総て台無しになったなあという印象。
まあここのネタバレ観てて嫌な予感はあったけど、とにかく自分の目で見て決めようと一旦リセットして観てみたけど。
え?なんでそうなるの?
秋田犬シンペイ。
首輪掴んで外に押し出されただけで(別に乱暴に放り出されたり暴力受けたわけでもないのに)あんな賢い番犬が吹雪の中、そのまま家から出てって迷子になるか?
普通家の裏とかに隠れてるでしょ。
その辺から出てきそうってどなたかがコメントしてたけど私もそう思う。
それを探しに行った室井さんが遭難して死亡って何なのwww地元ですよね、秋田。
なぜそこで遭難?
クソ親父とバトった直後に?
狭心症の前フリどうした?
犬が側を離れません、じゃないよwww
なんだそりゃ。
しかも離れなかったわりに暫く経ってから泥んこになって首輪も無くて帰ってくるし。
え、葬式後にもっかい行方不明になってたの?
街のわかりやすく不良グループな問題児くんたち。
お店で暴れて棚めちゃくちゃにしたり、
他人の車の荷台にいきなりゴミぶち撒けるようなロクデナシが急に改心して街のイベントにも参加する好青年になるって何で?
室井さんの「お菓子を棚に戻そう」リピートだけで改心したの?そんな簡単に?
前作で風評被害レベルであり得ないくらい感じ悪かった村の人たち。
いきなり良い人になって素直に昔語りし始めるのは不自然。
牧場の家出してた息子さん。
室井さんが昔のコネ使って探し出してくれたのかな?凄いけど唐突だね。
そんな凄い力持ってる人なのね室井さんて。
不自然さが凄い。
いきなり現れて良い子の皆にプレゼント渡すサンタさんレベル。
タカくんのガールフレンド。
数分前まで彼に気がありそうな風で、
家行きたい!とかだったのにいきなり別の男の子に鞍替えするのも唐突でわけわからん。
タカ。
室井さんに憧れて警察官を志すのは良いと思うけどそこに至る経緯が書かれてなくて唐突に感じた。雪乃さんが婦警になる経緯と真逆だね。
リクもなんでいきなり万引き?
杏ちゃんに盲従し過ぎでは?人を信じられなくて警戒してたんじゃないのか。
その割に、殴られまくってた親父が迎えに来たら怯えもせず嬉しそうに即甘えに行くのは違和感ありまくり。
まずは固まるでしょ。
で、引き取られてから数シーンで帰ってくるのも唐突なら、それを追いかけてくるクソ親父もいきなりキレて刃傷沙汰は無理がある。
結局あの紙袋の中身は何だったんだ。
あんだけ思わせぶりで、絶対何か裏がありそうで何もなかった杏ちゃん。
あのモンスターを母に持つ以上歪んでるのは間違いないし洗脳されてるのも解るけど、それにしては中途半端。
何で放火した?試し行動にしては極端だし動機がわからん。何がしたかったのかな?
彼女を諭すために銃を撃たせて、傷つけるためでなく人を守るために使えって、なんじゃそりゃ。
警察官でさえ拳銃所持許可されても「撃たれても撃つな」なのがリアリティあって良かったはずなのに。
サイコパス日向の小泉今日子が、本当は美人なのに老けメイクでちゃんとイカれたクソババアになってたのは凄いなと思ったけど。
でもこれもなんか違う。薄くて浅い。
映画初登場時、それこそ≪羊たちの沈黙≫のレクター博士みたいな迫力と底知れない不気味さが魅力だったのに。
あんな安っぽい頭悪い言葉で洗脳するとか底が浅すぎて小物感満載でガッカリ。
もっと頭良くてイカれてて人を巧みに操るタイプだと思ってたけど。
常人には理解できない、言葉が通じない怖さがあった。雪乃さんとのチャットのシーンは未だにトラウマなのに。
「幸せそうにしてる人を攻撃するのが邪悪な者」ってそんな小学生もびっくりな薄っぺらい言葉に集約されても観てる側は全く共感できない。
劇場版第2作の犯人。
室井さんの「犯罪の裏には苦しむ家族がいるんだ」でアッサリ説得されて素直に自供し出すのも不自然。
犯人グループの検挙も唐突。
リクくんのクソ親父との関係もなんかいちいち微妙。
背景が描かれてないから総てが唐突に感じる。子役の子が双子な理由はわかったけど。回想シーンとそれを見てる自分、一度に撮れるもんね。
ネグレクト常習犯で暴力振るいまくってる毒親なのに実の父だからとアッサリ子供を親元へ返し、里親には二度と会わないでくれと通告する児相は色々酷過ぎるし。大丈夫かこの国。
そもそも端から生活保護受けたい、その為に子供引き取ると言ってるような親のところに返すものなのか?
それでまた虐待されて死んじゃったらどうするんだろう。こんなにいい加減でいいのか。
虐待されても子供は親を求めてしまうものだし、洗脳されてしまうのはあるけど、それにしてはその部分があまりにも掘り下げられていない。
杏とリクの毒親からの解放や自立はテーマの1つだし、そこに青島との出会いから成長した晩年の室井さんの「目の前で苦しむ人を助ける」姿勢が影響を与えて少しずつ変わっていくのは良かったけど。
もっと丁寧に描けばタカの時みたいに自然に感情移入できたと思うけど、やたら端折られてる感覚でイマイチ共感出来ず。
役者の演技が良い分残念過ぎた。
この辺りの難しいテーマも、
私の好きだったかつての「踊る〜」ならもっとエグくうまく描いた筈。
前半だけ君塚さんが書いて後半はゴーストライターが書いたのかと疑いたくなるくらい総てが唐突で雑。
名優を集めた壮大な二次創作のようだった。
とにかくいちいち不自然で薄っぺらい。
キャラか何がしたいのかがわからない。
いやいやいや。なんでそうなるの?
それおかしくない?
の連続で、置いてけぼり感が凄い。
シンペイがやたら賢くて可愛かった。
改めて、私の好きな踊る大捜査線はもう完全に終わってたんだなと思いました。
前作とくっつけて1つの作品にしてくれれば前半当たりの後半大ハズレで済んだのに。
わざわざ前後編の2部作にしたのはそういうことか、さすが汚いフジテレビだな!と益々嫌いになりました。
鑑賞料金2倍になるもんね。
頭いいなぁ(#・∀・)まんまと引っかかりましたよ。
とまあ、愚痴しか出てこないwww
当然ながら最後に青島くん出てきても全然感動できなかった。あ、元気なんだ、相変わらずこのコートなのねーとは思いましたが。
室井さんの家のまん前まで来てて電話1本で挨拶もせず踵を返す。
これまた超不自然www
ちょっと挨拶するくらいの時間あるよね普通。
え、遥々秋田まで何しに来たの。
死を悼む風でもない通常運転だし。
単にフジテレビが青島健在を出したかっただけか。
まあ、室井さんを早く卒業させたかったのかな。柳葉さんからは元々殉職希望も出てたみたいだしね。淋しいけど前半で変わらない姿を見せてくれてありがとう。
お疲れ様でした。その意味で☆0.5です。
「踊る〜」なら何でも良いという方、劇場版第2作以降が好きな方向けだなと思います。
前半の室井さんの在り方、子供たちとの交流は素晴らしかった。ウザい駐在さんや人々とのやり取りに見られる絶妙な間、シリアスな中にも思わず笑えてしまうようなテンポの良いギャグ、何かが起こりそうな不穏な気配は相変わらずの面白さだったのに。
室井さんがやりたかったことを秋田県警でモデルプランを創ることで継ぐという新城の役どころも良かったのに。
ちゃんと室井さんだったのに残念。
面白くなりそうな材料は揃っていただけに、それを活かすことなく雑に終わらせたのは酷い。
劇場内も笑いはもちろん涙も無かった。
前回は所々で笑いも起き、鑑賞後感想もチラホラ聞こえてきたのに。
今回はしーーーん。
これで泣けと言われてもね。。。
パンフレット買う気にもなれなかった。
(前回は買った)
観てて疲れました。いっそ寝れるかも。
いろんな意見がありますが、
感動しました。
犯罪に巻き込まれた家族達は、苦しんでる事、良く伝わりましたね
。
りくが、虐待から逃げて戻って来たところも、涙が出ました。無事で良かった。設定上、いろんな感想があるかと思いますが、室井さんに奥さんの存在が欲しかったのは、私だけでしょうか?残された3人、無事に大人になって欲しいです。青島くんがエンドロールに出てきたので、何らかの続編が期待できますね。
ネタバレありのレビューです。
室井慎次とはなんだったのだろうか。
この映画を観終えたあとの感想だ。
踊る大捜査線において、彼はとても重要な人物だった。
キャリアでありながら、落ちこぼれ。
現場の刑事とぶつかりながら、現場の刑事の大切さに気付いていく。
いつしかそれは絆へと変わっていく。
現場のベテラン刑事が言っていた言葉。
「やりたいことをやりたいなら、上にいけ」
そして仲間との約束。
「必ず上に行って変えて下さい」
それを果たせなかったところから物語は始まる。
バックボーンは申し分ない。事件に携わってきたからこそ、被害者や加害者の家族に思い至ることもわかる。
約束を果たせなかったから、その償いのために、未来につながる何かがしたかったということなのだろう。
だけど、そこから踊るの続編は絶対に違う。
個人的に思うこと、順番が逆なのではないか。
メインの続編を作る。その端役でもいいが、今回室井さんが預かった子どもたちがなんらか事件に関わる(悪い意味ではなく)
例えば、たかひと君がキャリア警察官になって青島と対面するでも良い。
そこに室井慎次がちらつきさえすれば、この作品につながってくる。
メインの続編のあとに、この作品ならまだ納得できたかもしれない。
室井慎次を続編のための踏み台にしたとしか思えない。
そういう意味で悲しかった。
おっさんのロマン
点数を付けるのが非常に難しい。
ただ、いい映画でした。
踊るシリーズとして、室井さんの描き方として、
正しいのかどうかなんてことは置いておいて、
シンプルに良い作品だなぁと思いました。
北の国からみたいな。
ただ、滲み出る制作サイドのおじさんたちのロマンが
ところどころで爆発しまくってて、
いいんだけど、なんか、クサイ、、、
前編の室井さんがボロい空き家をせっせと改造していくシーンで壮大な音楽がかかってたり、
後編で長男(と言っていいのか?)が失恋したシーンでレコードかけちゃったり、
室井さんが発見されるシーンで捜索隊の「犬が離れません...!犬が...!」の台詞を入れちゃうとことか。
おっさんのロマンが爆発しちゃってんなぁ、と思いつつも、それも受け入れざるを得ないほどのあの雪景色と室井さんの存在感でしたね。
ただ、もうちょっとうまくやってボロボロ泣かせて欲しかったなぁとは思っちゃいました。
おっさんはボロボロ泣くんでしょうが、あれで泣けるのはおっさんだけです。
良くも悪くもフジテレビって感じの、要素の多さと最後に無理やり全部まとめてくる感じが、昔のドラマっぽくて懐かしさはありました。
色々ツッコミどころは満載ですが、子供たちは可愛いし、犬もいい仕事してるし、ところどころ感情が動かされる良い映画なんじゃないかなと思います。
矢本くんがずっと頑張ってましたね。
にしても、室井さん老けたなぁ...と思いながら観てましたが、それよりもなによりも、青島、老けたなぁ...。
もし続編やるなら、ファイナルのようなつまんない青島は観たくないので、カッコいい青島をお願いします!
室井さん、お疲れ様でした。
ネタバレあるからね。
これはさ…賛否分かれるよねぇ…
「踊る〜」ってさ、個人的に「シリアスな展開の中にあるユーモア」の緩急の使い分け抜群に上手い作品だと思ってて、どこか軽妙な、それでいてズバッと熱いとこ突いてくるのが大好きだったのに…
最後死なせちゃ、泣かせっぱなしぢゃん…
今までも青島が刺されて「死んじゃうの?」ってみんなを泣かせておいて、室井さんの「死んだんじゃないのか?」って、泣き笑いさせたり、すみれさんが撃たれても真下が撃たれてもちゃんとみんなが生きてるからこその踊る「シリーズ」なんじゃないの?
しかも青島をあんな出し方して…
もっと「ここで青島登場かよ!」って鷲掴みにする演出あったんじゃないの???
二部作の前編で期待させてたこと全部裏切ったよ…
ただ室井さんに罪はない。
最後まで室井慎次を貫いてくれてありがとう。
あんた最高だったよ(T ^ T)
北の国からの室井慎次版
20年以上続いたドラマや映画の晩年作品は、
かつての『男はつらいよ』や『北の国から』がそうであったように、
あの世へ旅立った者から、この世に残された者達に、
何を「伝え」、どう「伝わった」のかを、丁寧に総括的に描く事が多く、
この作品も、室井慎次という人間を通して、何を伝え、どう伝えたかを、
丁寧に、じっくりと優しく描写した作品だった。
その点は、事件解決が主軸だったこれまでの作品とはだいぶ異なる。
室井が、警察官として、警察組織を束ねる管理官として、
数十年の間に学び、培ってきた「思想」は主として2つ。
1つは「警察官僚と現場刑事が、意思を統一し、正しいと思う信念を存分に発揮し貫ける警察組織を作リ上げ、事件を<解決すること>」。
もう1つは「犯罪によって生まれる、被害者家族や加害者家族、巻き込まれた市民の辛さや苦しさに<寄り添うこと>」。
その2つの、室井が辿り着いた思想は、青島という所轄刑事との出会いが大きな起点となっている。
警察官そして、警察官僚を辞めた室井は、前者についての理想は挫折し、後進に託したが、
肩書を無くし、一人の人間に戻った室井は、後者に大きく活動の軸足を傾け、秋田で生活している。
室井の元に集まる被害者加害者家族としての子供たち、室井の周りで暮らす大人たちに、
その後者の想いは、なかなか上手く伝わらないでいたのが前作「敗れざる者たち」。
今作では、一見すると不器用にも見える室井なりのやり方で、その想いが彼らに徐々に伝わっていく。
室井は、決して多くの言葉は語らない。
管理官時代の室井の仕事ぶりと同様に、その多くは相手の行動や心変わりを「待つこと」であり、あるいは行動を「託すこと」であり、
そして、どのような結果に出ても最後は室井自らが「責任を取ること」であった。警察官を辞めても、それは変わらなかった。
「待つこと」は容易なことではない。
自ら動いて事が片付くなら、口を出して事が進むなら、そうしたほうが遥かに楽である。
しかし、室井はひたすら「待つ」のである。何かを期待して待つというよりも、ただただ温かく見守りながら「待つ」。
これができる大人が、この国にどれほどの数いるのだろう。上司、管理職、親、教師etc,,,
そして、「寄り添う」。
一緒に暮らす子供たちに「寄り添う」。同じ共同体で暮らす大人たちに「寄り添う」。町の商店内で暴れる若者に「寄り添う」。
決してむやみに怒ったり、説教したり、介入したりしない。ただひたすら「寄り添う」。相手の手を無理矢理引っ張って先導することもない。
向こうから救いを求めてくるまではじっと堪え、相手を尊重し「寄り添う」。
これもまた容易な事ではない。
これだけを見ると、室井という人間を生きるのは大変過酷なように見えるが、珍しく酔っぱらった室井本人はそうではないと子供たちに語りかける。
室井にとって、待つことも、寄り添うことも、自分は楽しいのだと。第二の人生を謳歌しているのだと。
さらに、3つめの室井の「思想」として、新たに加えるなら「むやみに人を疑ってはいけない」というものがあった。
これは、警察官という仕事を通じて、警察官を辞め総括した時に出てきた考え。
疑ってかかるのが仕事であった人が、その肩書きを取っ払った際に何が残るのかという段階で、
この考えに行きつくのは、その仕事を全う完全燃焼したゆえの事だろう。
室井が伝えたかった事は、子供たちに伝承され、大人たちにも継承され、不器用ながらも市民らにも最終的には伝わる。
室井のラストについて
室井の最期は、突然意外な形でやってきたが、それまでに狭心症の診断や、火災によるフレンチコートの象徴的な焼失など、
最期の瞬間は近づいてきている予兆はあり、この作品に通じて訴えられていたものは、室井の遺言とその伝承だったので、
生きようが死のうがどちらでもよかっただろう。目に見える死の形でそれがくっきりと印象付けられたと解釈した。
良かった演者
主演男優
○柳葉敏郎
若手俳優
○斎藤潤
納得はできない作品
うーん、うーーーーーん!という感想。笑
犬探しに行って死ぬなんてのは踊るシリーズに求めてないかなぁというのが正直なところで(それに至る展開はあったものの)、こんな引き際で良いのか室井慎次!!
真剣な顔つきや厳格なイメージの中でちょっとしたお茶目さが出るのが室井さんのいいところではあるが、それを出すのは今ではないだろうと感じてしまった。
ギバちゃんが昔大雪に埋もれて死にかけたエピソードから脚本書いたのかなとまで思えてしまい、感動シーンに何の感動も感じられずに終わってしまった。
あと遭難で死んだなら狭心症のくだりはなんだったんだ。。
てか、あんなに賢いシンペエ、そんな遠くに行かないだろーーーーー!!!!
リクの実父の加藤浩次も、演技が下手なのではなくキャラクターとして感情がわからない。
生活保護のために子供を引き取ろうとしているクズさなのか、子供の態度が気に食わなくて殴ってしまうクズさなのか、どっちかでいいと思う。
下手に「めちゃくちゃヤバい父親」を描こうとしすぎて中途半端になってしまってるなぁと感じた。
その加藤浩次との一悶着で杏が銃を持ち出すシーン。
狭心症のくだり同様、銃の暴発で急患が、!っていうシーンの伏線(?)も全く拾われず、結局警察呼んでたお兄ちゃんが1番のファインプレー。
まぁ、人を守るために銃を使ったんだよね。。
そのためなんだよね。。
展開がわかりやすすぎて感動できない。。
クライマックスなんじゃないの?!室井さんを活躍させてやってくれよ〜〜!
そして日向真奈美とのストーリーやエピソードは杏の改心のためだけだったとは。
これからもシリーズは続きそうなのでこの先で関わってくるかな、?
ドラマ見てた人じゃないと全く楽しめないと思うし、思い出補正アリでもツッコミどころが思い出を上回ってしまった。
ギバちゃんの地元愛だけは伝わった。
前編はまあまあ
シリーズのファンです。『劇場版』は『1』と『2』が好き。他の劇場版とテレビ版のスペシャルも面白くなくても「これはこれ」と思っていた。
今回の二部作も特に文句は言わず「これはこれ」として観ようと思った。 前編に関しては、ファンサービスは分かるけど「過去の名場面を冒頭から出しすぎ」とは思った。室井が何かを決意するとか、最期の覚悟を決める時に過去の場面が脳裏に過ぎり、ここぞという所でテーマ曲と共にスーツにコート姿の老いた室井が立ち上がる、とすれば胸熱、盛り上がりは更に極まっただろう。
それでも前編は悪くなかった。後編への期待が大きく膨らんだ。だけど後篇『生き続ける者』は駄目だ。ホームドラマに重点を置きすぎ。あくまで『踊る大捜査線』であって欲しかった。事件をもっと大きく苦しいものにして、かつての仲間たちと新しい仲間たちが結集して、そして傷付いてゆく、老いた室井が傷付きながら真の敵《日向真奈美》と相対する。とすれば…。
室井の心臓病も邪魔。雪の中犬が逃げる、探しに出かけて命を落とすとか意味不明すぎる。説得力もないし納得できない。そもそも青島が登場するなら室井を殺してどうする。日向真奈美の娘の更生(?)ももう一つ説得力のあるエピソードが欲しい。とにかくホームドラマに舵を切ったのは大失敗だ。事件と室井の対決をメインに、そこに子供たちとの生活、関係性のエピソードがギラリと光れば、ただのお涙頂戴より大きなカタルシスが生まれたはずだ。室井を殺した以上取り返しはつかない。
にわかでしたが見てよかった
踊るシリーズは世代では無いですが昼間の再放送時にたまに見てました。
杏が日向まなみそっくりで怖かったです。
前編だけでもわぁ〜!って感動したのに後編で室井さんがとても楽しそうに子どたちと暮らしていることにこちらもニコニコしながら見てました。
りくが父親の元へ帰るシーンで児相からりくにはもう一生会わないと約束してくださいって言われてて里親ってそういう制約があるんだ……と思ったのと同時に辛いなってなった
シンペイ(秋田犬)ずっと放し飼いのような感じだったのに最後だけいなくなるのか?と思ったけど銃声に驚いて逃げてしまったのでは無いかと
そのシンペイを探しに行く時に風呂沸かしといてくれって言葉が最期になるなんて誰も思わないよ……
救助隊の無線で秋田犬が遭難者から離れません!って何度も言ってて繰り返す度に少しずつ救助隊の嗚咽というか泣きそうな声というかって感じなのがすごく辛かった
そこであぁ、もう室井さんダメだったんだな……って
もうこの辺から涙が止まらなくなった
やっと、杏も室井さんに心開いたところだったのに……
室井さん亡き後3人で暮らすことを決めて村(?)の人達みんなで3人を見守りながら上2人はバイトして、りくはクラスの子と馴染めてそれも泣いた
最後の最後室井さんの家が移映ったと思ったら青島の後ろ姿が……!
それで終わるかと思いきや正面が映って青島老けたな!?というか少し丸くないか!?
でも、青島が室井さんを弔いに来てくれたというのがもうすごく嬉しかった
でも事件だかで呼ばれて引き返してしまってでも青島らしいなという終わり方だった
エンドロール後次は踊るシリーズの続編をやるのでは?という文字が
やっぱ青島の話をやらないと踊るは終わらないのだなと
余韻は残った
でも、「あの」室井さんの、最期というか晩年があんな感じ?まぁ、人生何がどうなるか分からない以上、どんな結末だって「あれはない」なんて言えないだろうけども。
子供たちのことを考えるのが楽しいって言ってたし、青島との約束は果たせなかったけど、酔っ払って語れる新しい夢も出来て。室井さん、幸せだったってことだと思う。ただなぁ…
それでも自分は今後もまた、テレビシリーズや映画の1作目2作目を見返すワケで。その時、室井さんを待つ未来があれだと思うと、今までと同じ気持ちでは見られないじゃないですか…。
とはいえラストで彼が、あそこまで来ておきながら緊急?とはいえ手も合わさずに引き返した。それは室井さんが「心の中に生き続ける」からではなく、また当たり前に会えるから、ってことだと思いたい。
素晴らしいヒューマンドラマ
賛否両論が多いですが、総じてよかったし、室井さんはかっこよかったです。本編よりもかっこいい。いい話だったと思うし、もう一度観たいとも思いました。
以下の理由から、様々な突っ込みをする映画ではありません。日常をうまく描いているので、ただ泣けばいいんだと思います。
※フジテレビ特有の、泣かせよう、笑わせようとしたエピソードの押し付けではなく(役者の力なのかもしれません)、素直に泣いたりできると思いました。
「踊る」ではなく「踊る」の設定を使ったヒューマンドラマです。
→「踊る」を期待している人には不満でしょう。が、ヒューマンドラマとしてはいい出来だと思います。
エピソードが微妙なものがある。
→都会からの移住者を受け入れられない田舎のものが心を開いてく状況に、「ある出来事をキッカケに」180度心が開く、とかそんなドラマみたいなことが実際にありますか?大きな出来事や些細な出来事を契機に少しずつ打ち解けていくもんだと思うんです。
なので映画の限られた時間の中ですべて描かれてる訳ではなく、ただ少しずつ心打ち解けていってるのを感じられる描写だったんで、こればこれでいいと思います。
前後編に分けていることに対して商業的とかいう声がある一方で、エピソードが微妙
→丁寧にいいエピソードをすべて描いたら前後編だけでは足りないし、一本にまとめたら余計に稚拙に描かれる。だから、ちょうどいい作りだったと思います。
室井さんの生き様がかっこいい。
→本編のドラマより、室井さんのたどり着いた生き様が感じ取られました。なので、本編より面白かった。そう感じます。
室井さんの最期
→ファンとしてはこれ以上かなしいものはないです。こんな終わり方はしてほしくなかったと感じる。でも室井さんらしいかもしれません。
しんぺいどこまで逃げたんだ
→いやいやホントに。
室井さん、若者を力づくで外に連れ出す
→割に、あの解決方法は、これだけは無いでしょう(汗)
室井慎次というキャラを終わらせる為の作品
北の国からを観てるかのように終始凪のような内容
室井慎次という人物の生き様を魅せるための映画ということは前編で理解したからこれまでの踊るのようなテイストとは違うのは分かる
だとしても最後の室井さんをフェードアウトさせるやり方は極端過ぎると思う
あれだけ懐いてたワンちゃんが不自然にいなくなるか?
室井さんが亡くなったかどうか色々と考察はされてるみたいだけど個人的には室井さんが座ってた椅子に花を添えられ色々な人が手を合わせるところを見るとどう考えても亡くなったとしか思えなかった。
エンドロール後の青島の登場は『おっ!』て思ったけどそれを含めてもモヤモヤが残ってしまう映画だった
正直言えばヘコんで映画館を出た。
青島の登場で踊るの続編がありそうな感じもしたけど退職したすみれさんも室井さんもいない踊るってどうなっちゃうんだろう。。。
この映画は室井慎次に対しての餞のようなものだったのかも知れない
さらば、室井さん
踊るシリーズのテーマであった現場とキャリアの関係の一体化という問題に、ようやく解答が提示された気がしました。
その解答を出してきたのが、初登場時に室井さんとバチバチにやりあってた新庄さんっていうのがもう感動ですね。前作で室井さんのあんな独白を聞いてしまった新庄さん、やはり心動かされるものがあったんでしょうか。
物語の最後で室井さんは死んでしまいますが、同時に室井さんの遺したいろいろなものが映し出されることで、明るい?終わり方になっていたと思います。
「生き続ける者」ってそういうことか!
「虎は死して皮を残す、人は死して名を残す」とはまさにこのことだと思いました。
ありがとう、室井さん。
タイトルが生き続ける者なのに
生き続ける者と言うタイトルなのにラストが室井さんの亡くなると言うのは残念でしたね。
前編後編ともにいい内容だったんですけどね。
みんなが手を合わせるシーンがありましたがあれが現実なのか生死をさまよう室井さんの夢の中の話なのか不明です。
そもそも放し飼いしててもいなくならないワンコがそのときだけ行方不明になるか?ってことです。
それに気配で熊の出没を予測出来る人が吹雪の中ワンコを深追いして遭難しますか?南国育ちの素人じゃあるまいし。
何と言っても捜索隊の無線内容も不自然です。
届の出てる遭難者としか言ってない。
普通なら室井慎次の名前出しませんか?
先入観で遭難した人が室井慎次と決め付けてるだけで人違いと言うこともあり得ます。
ただ一つ言いたいのは室井さんが亡くなるのを見たくて映画館に金出して見に行くわけじゃないですからね。
生かすも殺すもファン次第って感じに取れました。
青島もおまけ程度で残念だったかな?
あと3ナンバーのダットラはないのでは?ダットラなら1ナンバーか4ナンバーだと思う。
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