「ラストは次回作へのしかけかもしれない...?」室井慎次 生き続ける者 bellkenさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは次回作へのしかけかもしれない...?
血の繋がりがない家族でも家族は家族だ!そんな感じですごい温かみのある描写とその裏でハラハラする様な事件を追いかけていく感じでした。
この作品妙に印象的だったのが親と子の絆、現代社会の代わり様が細かいところで描かれていて、さらにくどくない描かれ方してて良かったです。
これは室井慎次というキャラクターだからこそ出来る、多くは語らない、だけど大事な時は迷いながらもちょっとだけアドバイス。人付き合いが苦手だけど頑張るお父さんって感じがすごい良かったです。
そしてこの生き続ける者というサブタイトルですが、最後に自分に何かあったら子供たちに渡して欲しいというくだり、一見病気による薬の描写や遭難による心肺停止という台詞で隠れているけど、「何かあったら」って他の事も考えられるんですよね。
ラストの遭難からの死亡、そして青島登場ですが恐らく室井さんは死んでいないと私は考察しており、恐らく次回作に向けてのしかけなのではないかと感じました。
何故なら、日向真奈美が未だにラスボス感を漂わせているからです。
恐らく室井さんは、今作の一連の事件で自分がこのままここにいるとまた日向真奈美の刺客に脅かされるかもしれないと考え、世間的に死んだ事にしたのではないでしょうか。
そして何らかの形で次回作で登場!そう思いたい!
描写が余りにも仕掛けの匂いがプンプンするんですよね。レインボーブリッジ事件の犯人もまだ3人捜査中で捕まっていませんでした。
そして表札がたてられたあの家に青島が訪ねるかと思いきやいきなり連絡が来て戻りますとのラストシーン。相手は誰なのか?
あとスタッフエンドロールで勉強に勤しむ交番のおまわりさんがドローンらしきものに言っていた台詞が本当だったら...?やっぱ虫だったんでしょうか?(笑)
平和を築いた秋田の町をそのまま維持するためにあえてそうしたのではないかと考えています。室井さんは言う時は言うんですが、肝心な事は黙って説明しない時もありますよね。
星5つけたいんですけど、モヤモヤして気が収まらないため星4です!
