劇場公開日 2024年11月15日

「史上最悪の後編」室井慎次 生き続ける者 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0史上最悪の後編

2024年11月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

...え?なにこれ?なんなのこれ?
2024年もまもなく終わりを迎えようとしている今、ここに来て今年ワースト級の最低な映画を掴まされてしまった。「踊る大捜査線」って日本の実写映画史上ナンバーワン大ヒットを記録した超大人気シリーズだよ?その中に登場する大人気キャラ・室井慎次を使っておいて、なんでこんな脚本しか書けなかったの?
前編はそこそこ面白く、次に思いっきり託した終わり方していたから結構期待していたのに、何もかも酷かった。今になってなんでわざわざつくったのか、さっぱり理解できない。結局ただの金儲けだろ!?💢💢

ここからは前編の内容にも多少触れるので、今後鑑賞予定の方はご注意を。
これ、そもそもファンは楽しめるのだろうか?「踊る大捜査線」関連の映画は全く見た事がなく、思い入れどころか知識そのものが欠如している自分がこれほどまでに楽しめないということは、ファンは一体どんな感情を抱いたのかな?なんだこのクソ映画は!ふざけんじゃないよ!とめちゃくちゃ叩かれているレビュー欄を想像して見たら、意外にそんなことはなく、普通に高評価がゴロゴロ。あれ、思い入れがあれば考え方変わるのかな...。

タイトル・ロールの室井慎次が、序盤30分ほとんど出てこない。この2部作で突如でてきた養子の男の子2人と福本莉子演じる杏の陳腐でしょうもなく、マジでどうでもいい人間ドラマが繰り返されるばかり。いやいや、それいる?みたいなエピソードのオンパレード。室井さんとはなんの関連性もなく、必死に引き伸ばしている感じがあまりに見苦しい。開始早々思う。これ、前後編で分ける必要まっっったく無かった。ただただ金儲けしたいだけ。東宝シンデレラの福本莉子がこんな扱い受けていて、ものすごく悲しくなる。

てかなに?なんでみんなこんなに怒ってんの?室井さんに対する誹謗中傷があまりに酷くて、すごくやるせない気持ちになる。それなのにコロッと心入れ替えるし、登場人物めちゃくちゃ多いのに、全員深みが無さすぎて呆気にとられる。もういいて。見飽きたって。邦画の悪い所が前面に出ている。
結局事件はあっさり終わってしまうし、以降はグダグダとつまらんキャラのつまらんドラマを垂れ流すだけでとにかく疲れてしまう。伏線回収とも言えない雑な展開に、浅くてどうしようもないセリフ、そして寒気がするほど恐ろしいオチ。いやいやいや、ヤバいってこれは。観客を舐め腐ってるって。どうかしてるよ全く!!!💢

前編で面白かったところを全て消し去り、これまでのシリーズの価値も下げてしまう。こんな続編は嫌だ。そんな大喜利が出題されたのであれば完璧と言える回答だろう。お手本のようなクソだった。
柳葉敏郎。あなたは素晴らしい役者だ。大好きな役者だ。だから、ちゃんと仕事は選んだ方がいい。そして、長年演じているキャラなら尚更、もっと慎重に判断した方がいい。東宝の犬にならないでくれ。金儲けの手段にされないでくれ。お願いします...。

サプライズ