「消化不良」室井慎次 生き続ける者 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
消化不良
クリックして本文を読む
踊るファンでも、そうで無い人もこんな作品に高評価したらダメでしょ。
伏線回収大好物の君塚良一脚本。
前編では、伏線張りまくったのに後編での回収は無し。
そもそも、室井慎次が隠居する田舎で死体遺棄事件が発生した事から始まっている。
日向杏も松下洸平演ずる警視庁の刑事も、警視庁が田舎までヘリ飛ばし、パトカー乗り付けてるのもこの事件と、かつての“室井慎次”に何かしら関係があるというのが話しの骨子。
前編で小屋が放火され前編は終わり、後編への伏線は充分に張ったのだが。
後編開けてみると。日向杏はあっさり放火を認めて普通の少女に、松下洸平演ずる刑事もいつのまにかフェードアウト、新入りを認めない田舎の住民もあっさりお友達。室井慎次と事件の関係性も大した話では無い。
うーんなんかな〜。
松山千春の歌に、雪国の中遭難した(体の)室井慎次とワンコ、美しい風景にやられて感動したって勘違いしてる方、多いのでは?
こんな作品に高評価してたら、本当に面白い踊るプロジェクトは始まりません。
そもそも、室井慎次が田舎でレタス作ってるだけの脚本に、無理矢理ヘリやパトカー出して盛り上げたと監督が言ってるくらいだから、昔の様な「踊るシリーズ」では無かったのだろう。それならばもっと人間ドラマだけ描けばよかったのだろうが、劇的に盛り上げてしまった事で何が描きたいのか、取り止めもない作品になってしまった。
コメントする