「秋田にキター!泣く子はいねぇが 泣く子はいねぇが」室井慎次 生き続ける者 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
秋田にキター!泣く子はいねぇが 泣く子はいねぇが
2024年映画館鑑賞110作品目
11月23日(土)イオンシネマ北上
ハッピーナイト1300円
監督は『亜人』『曇天に笑う』『ビューティフルドリーマー』』 『ブレイブ 群青戦記』『室井慎次 敗れざる者』の本広克行
脚本は『容疑者 室井慎次』『誰も守ってくれない』『遺体 明日への十日間』『グッドモーニングショー』『室井慎次 敗れざる者』の君塚良一
前作の続編
複雑な組み合わせだがホームドラマに仕上がっている
日向杏という問題児も積木くずしに比べたらかなりソフトだ
室井の家の畑の側に埋められた死体の経緯も聞けば随分単純でつまらない話
コナンくんなんて出る幕がないレベル
慎次は吹雪の中で愛犬シンペイを捜索中に崖から転落し亡くなる
地元住人や関係者は揃いも揃って彼の死を悼むがそれはあまりにも綺麗にまとめすぎだと感じた
だからこそ作り話なのだ
そしてまさかの回想シーンではない青島登場
エンディングテーマは松山千春の『生命』
取材なんてろくにやらない某女性週刊誌のコタツ記事ライターがキャラクター愛がないと批判していたが柳葉敏郎はそろそろ室井慎次役を辞めたいと漏らしてると聞くのでまあ仕方がない
富野由悠季ならあの程度では済まない
甲本ヒロトはブルーハーツ時代の歌を歌わないというかなるべくなら歌いたくないらしい
一流の芸能人なると凡人と違い過去に縛られたくない未来思考の塊なんだろう
ネット民の多くのように現状維持バイアスに囚われていないのだ
演じたキャラが亡くなるか警察組織を辞めたことで役者側が終止符を打ちたい気持ちは理解できなくもない
リクだけでなくシンペイも二人一役
犬は匹か頭だけど
子役のタカやリクの芝居も悪くない
むしろ良かった
リクは場面場面でどっちの方かわからないけど
ここから完全に筆者の妄想だが加藤浩次が演じた柳町明楽もリク同様に子供の頃に親から日常的に虐待を受けてきたのだろう
よくある話だ
呪われた血筋だよ
因みに走行中のダットサントラックの荷台に杏タカリクの3人が仲良く座っているシーンがある
杏が赤でタカが青でリクが黄のコンポジション
信号かよ
または若い頃のシブがき隊みたいな
配役
地元秋田で犯罪被害者犯罪加害者の子供を引き取り育てている元警察官僚の室井慎次に柳葉敏郎
接見室で無期懲役囚の母に洗脳され室井に転がり込んできた危ない女の子だったがのちに改心する日向杏に福本莉子
慎次が里親になって育てている犯罪被害者の子供で高校生のタカこと森貴仁に齋藤潤
慎次が里親になって育てている犯罪加害者の子供で小学生の柳町凛久に前山くうが&前山こうが
慎次が飼っている愛犬で秋田犬のシンペイに緋菜&千尋
警視庁刑事部捜査一課の桜章太郎に松下洸平
秋田県警察北大仙署地域課のお調子者で刑事になりたいが勉強は嫌いな乃木真守に矢本悠馬
タカのクラスメートの大川紗耶香に丹生明里
児童相談所の職員の端野則次に松本岳
警視庁で挫折した慎次の警察改革の草案を秋田で実施しようと目論む秋田県警察本部長の新城賢太郎に筧利夫
警視庁刑事部捜査一課管理官の仁狩英明に西村直人
東京から電話一本で圧力を加え無理を引っ込ませる警察庁長官官房審議官の沖田仁美に真矢ミキ
牧場の経営者の石津百男に小沢仁志
百男の妻の石津紀子に飯島直子
石津夫妻の息子で牧場を継ぐのが嫌で東京に飛び出し10数年経ち30歳になり慎次の勧めで戻ってきた石津トモアキに園田祥太
子供の頃に親と一緒に東京の下町から移住しそのまま住みついた地区長の長部音松に木場勝己
出所したばかりのリクの父親でリクに度々暴力を振るってしまう柳町明楽に加藤浩次
児童相談所の総務部長の松本敬子に稲森いずみ
商店を経営する市毛きぬにいしだあゆみ
20年前の事件の加害者で出所後もやらかして再び逮捕される国見昇にマギー
連続殺人で無期懲役が確定しても一部から根強い人気を誇る杏の母親の日向真奈美に小泉今日子
秋田県警の刑事の三波行に平島厚志
タカが持ち込んだ私物の小説の数々を買い取る古本屋に木林優太
商店の若者の喜内三津留に長田拓郎
商店の若者に原沢侑高
商店の若者に勝沼優
商店の若者に小笠原道拓
リクのクラスメイトに入江龍樹
リクのクラスメイトに宇陽大輝
リクのクラスメイトに長尾翼
ラジオのアナウンサーに笠井伸輔
銃撃の後遺症に苦しみ警察組織を辞めた元刑事の恩田すみれ(回想シーン)に深津絵里
警視庁捜査支援分析センターの青島俊作に織田裕二