「結末が変わる?」室井慎次 生き続ける者 schnellzugさんの映画レビュー(感想・評価)
結末が変わる?
親になった室井さん。
前編では杏の存在に手をこまねいていましたが、
後編では3人の親としての安定感が増していました。
リク親子、 日向親子、石津親子、、、この映画は
親子の物語であったのかもしれません。
前編鑑賞後の、
杏が火事の犯人じゃない(あるいは故意ではなかった)、
いしだあゆみが町内の悪事のラスボスだった、
という想像、はことごとく外れてしまいました(笑)
リク役が双子ならではの回想シーンも面白かったです。
リクが車に乗って連れていかれる虚しさ、といったらもう、、、。
室井さんが亡くなったのかどうか、どっちともとれる描写でした。
室井さんの家には仏壇があったはずですが、そこでの描写はなく、
また、回復を願ってのチェアへの参拝のようにも見えます。
心肺停止までしか語られてない中途半端なものですし、
青島さんが電話を受け取った時の反応も、死んだことを聞かされた、
という感じではなかったです。
制作陣としては続編を作りたいのだけれども、
柳葉さんとしてはこれ以上の出演を拒否しているとか、
そんな事を邪推してしまいます。
お客さんの評価次第で、結末が良い方に変わったらいいのですが。
「青島との約束が、、、」って何度も出てきたので、
青島さんが出てくるのであれば、室井さんと青島さんとの絡みの
シーンがあっても良かったと思います。
室井さんと青島さんの邂逅でラストを締めくくる、
というのが最高だったと思いますが。
「... still continues.」 と言われても、室井さんが出ないのは寂しいです。
杏ねえ、タカにい、リクの3人と室井さんの親子の物語の続編を
もうちょっとみていたかったです。
目の前にあることを誠実にこなし、一生懸命生きていこう、
と思える作品でした。