「前編も後編も胸が張り裂けそうになる」室井慎次 生き続ける者 しゃらさんの映画レビュー(感想・評価)
前編も後編も胸が張り裂けそうになる
『最後の室井慎次』と言う事で覚悟はしていました。
そしてリクの父なら来ることもやることも予想はしていました。だから来た時に、あぁ【ここ】で家族を守るためになのか、と思ったら、奇跡的に助かった。
あぁ良かった、、、と思ったのも束の間の展開に、今思い出すだけでもまだ涙が溢れます。
シンペイちゃんを呼ぶ声が忘れられない。
どうか夢であればと思ったのに、今までスーツだった新城さんが制服で降りて来て現実を突き付けられる。
まだ駄目です室井さん。
幸せな幸せな家族だったじゃないですか。
愛に溢れた最高のお父さんが、まだタカにもリクにも杏にもシンペイちゃんにも、あの街にも必要です。
もっともっと、もっと温かい幸せな家族の中で室井さんに幸せを感じ続けて欲しかった。
肩の荷が下りて、家族との時間を笑顔で過ごす室井さんが、温かい人生をもっと噛み締めながら生き続けて欲しかった。
室井さんが言っていた通り家族で居る時間には限りがあるのは分かっているから、幸せな室井さんをずっと観ていたかったなと思います。
大好きな人が亡くなるのは本当に辛い。
鑑賞から一夜明けた今はまだその渦中にいて、ただただ喪失感で胸が張り裂けそうです。
秋田で過ごす室井さんが、小さい頃は寡黙だったのが、孫ができてニコニコ穏やかになった自分の父と重なり、今小2の息子がリクと重なり、前作からずっと、まるで自分の父と息子かのような気持ちで余計に入り込んでしまいました。
本庁でのビシッと美しいスーツ姿ではなく、山男として雪の中過ごす服装も含めシワの刻まれた見た目も(厚顔無恥を承知の上ですが)似ていたこともあり、余計に室井さんをまるで実父のように想いながら前作、今作鑑賞してしまい、未だ抑えきれない喪失感が込み上げてしまいます。
気持ちが少し落ち着いたら、パンフレットを熟読する予定です。まだ辛くて読めそうにない。
それだけ室井さんの存在は大きかったようです。
いつも皆様のレビューを拝見していただけでしたが、この映画のレビューをしたくて登録しました。
賛否両論あるようですが、私はポケットティッシュ一袋消費してしまいました。
柳葉敏郎さん、長い間室井慎次という人生を演じてくださりありがとうございました。
元々踊るのファンで思い入れが強いため、感情移入しすぎていると思います。
また、大自然が美しかったのでもう一度映画館に観に行きたいと思っています。
最後の青島さん登場は嬉しかった。
織田さんの青島さん会えるのが待ち遠しいです。