「「踊る」を牽引した最強サブキャラ、室井慎次の引き際の美学」室井慎次 生き続ける者 ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
「踊る」を牽引した最強サブキャラ、室井慎次の引き際の美学
踊る大捜査線もリアルで見ていた世代ではあります。大体の設定は知っています。ですが、今回の映画のためにあえて見返すこともせず、なんと二部作の前編をも見ることなく、今回いきなり後編から観てみたモノの感想だと前置きさせていただきます。
※以下ネタバレあります
率直な観終わった感想はというと、それなりに面白かったと満足しています。後半からいきなり観ても、きちんと一作品として楽しむことができました。ただこれが「踊る大捜査線」かと言われると、だいぶ路線は違うのではと思います。あくまで、その登場人物である室井慎次の全く別のサイドストーリーだと考えた方が良さそうです。テイストは全編にわたる雪景色やそこでの住人たちとの日常をほっこりと映し出す、そうあれです「◯の国から」そのものってなかんじでございます🙄なので、そこを間違えるとかなりの低評価になってしまうかもしれません。賛否分かれてしまうところです。前編から見た人は(普通観るよね😅)、前編の伏線をきちんと回収できているかというのも気になるところでしょう。
ただ、私が評価したいのは、室井慎次という人物の幕引きがなんとも控えめで美しかったことです。いろんな死に方が考えられたとは思いますが、私は嫌いではなかったです。「引き際の美学」とでもいいましょうか、室井慎次(柳葉敏郎さん)のこだわりが感じられた気がしました。
少し前に見た「キングダム 大将軍の帰還」での王毅将軍(大沢たかおさん)の最期も記憶に残るものでしたが、それとは真逆ですね。かなり控え目です。
隠れた主演男優賞は、
秋田犬のシンペイなのでは?!
とはいえ
これからサブタイトルから逆推グセがついてしまいそうです…🙄
「キングダム 大将軍の帰還 (死んで)」
「室井慎次 生き続ける者(俺以外の)」
帰ってないし、
死んでもうてるやーーーん!
ってつっこんじゃダメなやつね。
エンドロール、最後の最後まで席は立たないでくださいね!
最後の最後に、お待ちかねの
アイツがやってきます♪
踊るファンは、今後の展開に期待しましょう!
室井慎次=柳葉敏郎さん
お疲れ様でした〜。