「終盤グダグダ…」室井慎次 生き続ける者 ヤマピーさんの映画レビュー(感想・評価)
終盤グダグダ…
途中までは非常に良かった。途中と言っても8割くらいまでは。事件よりも家族愛をテーマとした人間ドラマがメインで、踊る大捜査線ぽくはないがそれはそれで良かった。里親になった理由を語るシーンでなるほど!と思った。(前編鑑賞後にTVシリーズを見たので余計ジワりと来た)
しかしながら、終盤からグダグダになった。「えっ、死んだの?」ってなって「はぁ?」と思った。けれど、北の国から風のエンディング見ながら、「いや、きっと死んだと見せかけて入院か何かなんだろう。新城さん来たとき車無かったし。遺影は出て来なかったし。退院するまで子供たちの世話をしてもらってるんだろう。ほら子供たちを荷台に乗せて車戻ってきたでしょ?…」この展開ならギリ説明がつくと思ったが……非常にモヤモヤして終わりました。ちなみに、青島が出てくるのは想定内だし、逆に出て来なかったらもっと評価下がっていた。
いろいろ書いたが、最後に意味が分からなかった点を挙げておきます。
・リクが逃げ帰って父親が室井の家に来たとき、リクが寝ていた部屋から室井が戸を閉めず出ていったのが気になったが、てっきり2階か家の奥の部屋かと思ったが、玄関のすぐ横に居たんかい!と思った。(戸開けっぱなしで)
・リクの父が来たとき、瞬時にタカがあの頼りない警察官を呼んだのが唐突で不思議。
・杏が猟銃の金庫の番号を知っていたのは分かっていたが、なぜ瞬時に弾を充填できたのか?
・普段からほとんど放し飼いのシンペイが、首輪を外されたからってあんな遠くまで行ってしまうのか?(全然懐いてないじゃん)
・消防隊の無線が何でアニメ声優っぽいのか?「犬が離れませーん!」っておい…
・シンペイはどうして自力で帰ってきたのか?(あの場に放置されたのか?)
・リクが父親から逃げてきたが、冬の夜道を歩いて来たの?距離感が分からんが相当な体力だし、さすがに商店のおばちゃんとか誰かに目撃されるだろ。
・ヤンキーの関係性が分からない…いじめているようにみえたが、見た目皆ヤンキーだし。室井の家に最後来たが、なぜ改心したのかよく分からんし、来たのは4人のうち2人だけだし。
・リクの父が生活保護を受けたがっていたが、ちゃんと養える分からないのに児童相談所が簡単にリクを返したのが謎。
・日向真奈美が室井を狙って信者や杏を洗脳しているのに、うやむやになって終わった。
室井が死んだのかははっきりと名言されていませんが、死ぬ→遭難させる→犬が逃げ出す→リクの父を自暴自棄にさせる→リクを玄関の近くの部屋に寝かせ且つ部屋の戸を閉めない、みたいに死から逆算させて無理矢理作った展開に思えてならない。
もう何もかも激しく同意です。
特にシンペイ、いなくならんだろ…リクの夜道帰宅には無理があるだろ…
日向まなみ、予告からもっとサイコパスな関わり方をするかと思っていた。杏のことも言うほど洗脳できておらず、ちょっと悩める年頃の良い子。