劇場公開日 2024年11月15日

「ヒューマンドラマ観たい人向け」室井慎次 生き続ける者 しおうめ子さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ヒューマンドラマ観たい人向け

2024年11月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

オリジナルや過去の映画のような事件は起きません。これから観る、それを期待している人のために先に記しておきます。

前編とあわせて、これは室井慎次のその後の人生を描いたヒューマンドラマ。そう割り切って観た方がいいと思います。一応事件は起きますが、室井さんが大活躍して事件を解決する、なんてことは起きません。(退職しているので、まぁ、リアルっちゃリアルなんですが、映画だから現実離れした展開が多少あっても、ねぇ…)

また、オリジナル作品を知らない人は一切楽しめないので、そういう方は観なくていいと思います。「この2部作だけで楽しむ」ことは不可能と思われます。過去の登場人物や事件を知らないと、ほぼほぼ分からないと思います。

そのほか、色々雑な演出がチラホラ。例えば、いしだあゆみさんと室井さんの絡みで、画角を変えて二度撮って繋げているため、いしださんが室井さんに小銭のお釣りを2回渡していることになっていたり、いしださんは「商品は返してもらった」とのちに語っていたが、子どもはお菓子手に持ったまま室井さんと帰ったし(返してない)、ろくに調べもしないで&子どもの意思も確認せず児相が子どもを実父にあっさり返したり、加藤浩次が歩いて現れたり(距離感)、秋田犬がいなくなったり(賢いから絶対そんなことない)…

あと、全ての要素が“唐突”過ぎて、じっくり描かないまま“解決”するので、なんだか拍子抜けでした。

ただ、踊るファンとしては、その後室井さんどうしてたのか知りたかったので、そういう意味では(その意味でだけは)観てよかったです。室井さんはずっとあの室井さんのままでした。また室井さんに会えてよかったです。

2部作通して、矢本悠馬さんは一貫していい演技してました。この映画の一つの重要なスパイスになっていたと思います。

踊るシリーズ、まだ終わらないみたいなので、今後どうなることやら…期待半分、待っていようと思います。

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しおうめ子