「青春とはチョロいもの」室井慎次 生き続ける者 やあやあさんの映画レビュー(感想・評価)
青春とはチョロいもの
踊る~ド真ん中世代です。
その昔、どれだけ繰り返し観たことか。
そんな私から見ると、多くの方が書いてらっしゃるように、コレは踊る~ではないですね。
静謐な室井の生活を丁寧に追っていく。コレはコレで1つのストーリーとして嫌いではないけれど、踊る~の冠をつけたからにはコレジャナイ感を持たれるのは仕方ないように思う。
どなかかが書いていたけれど「あ北の国から」って、たしかに!っと笑いました。いしだあゆみさんも出ていたし。
リクくんが加藤浩次に引き取られる時、乗った車を杏とタカが走って追いかけるシーンなんて、もしかして車中に封筒があるんじゃないか?で、泥のついたお札が入ってるんじゃないか?とか妄想してしまったよ笑
そしてラストには、おなじみのBGMとともに【あの方】登場。
その瞬間、脳内のどこかがパッカーンと開いてあふれ出すノスタルジー。
それまで、ストーリーがなかなか進まない、と心の中でちょっと文句垂れてたのが、いやこの映画最高!とひっくり返る現金さよ。
あの方がスマホでなにやら誰かと話していて「戻ります・・・」って言ってたけれど、これって「(踊る~に)戻ります」の意味を含んでるよね!?
絶対に、見に行くだろうなあ。
細かいことは気にしない。
共演者が様変わりしていても(和久さんはもちろん室井さんももしかしたらスミレさんもいないかも)、ストーリーがまだ全然分かっていなくても、踊る~が見たい!!
青春時代を鷲掴みされた人間ってチョロいもんですね。
フジテレビが何度も繰り返すわけですよ。
ところで、室井さんは死んだ、でファイナルアンサーでしょうか。
(「ファイナルアンサー」ってのも、もはや死語ですかね)
一緒に観に行った夫曰く「まだ生きてるかもしれない」と。
確かに、踊る~って死んだように見せかけて実は生きてました、が好きだよね。
死んだとしたら、最後のシーンで杏とタカとリクを荷台に乗せて走っていたトラックは誰が運転していたの??
コメントありがとうございます。
そうなんですね。うん、雰囲気が似通ってましたね。
北の~と踊る~ってテンポもテイストもまるで違うけれど、製作陣はオールマイティな方々なんだなぁ。
観る前に予想した感じではなかったけれど、これはこれで私もジーンとしました。
かなり昔に亀山千広Pと本広克行監督の対談で踊るを北の国からみたいな長寿ドラマにしたいって言ってた事があったなぁって思い出しました。完全に室井さんが五郎さんでしたね。音楽もなんかそれっぽいし、27年間続けてる作品になって厚みが増したというか…
人間味溢れる室井慎次が見れて私には素晴らしい作品でした。