「ラストシーンの描き方に足りないもの」室井慎次 生き続ける者 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンの描き方に足りないもの
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刑事物、ミステリーとしてではなく、人間ドラマとして見れば、室井慎次の人生の最終章を描いた一本として、そこまで不満はない。
とはいえ、唐突な展開、理解しかねるキャラの行動は散見するが。
もちろん、青嶋との再会、タッグの再結成を期待した展開とは程遠いものではあったが。
とても残念だったのは、「最後」を明確に描かなかった点。
「生き続ける者」と言うタイトルを冠するのであれば、子供達のために、志を同じくした以前の仲間達のためにも、生き続けようとするラストシーンをしっかりと描いて、ファンに見せて欲しかった。
そうすることで、新城と沖田が進めたものと、子供の一人が意思を継ごうと目標を見定めたことに、彼が「生き続ける」という重みが加わったのではないか。
そしてファンの納得度も違ったのではないだろうか。
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