「踊るシリーズ続けるなら監督も脚本家もPも変えた方がいい」室井慎次 生き続ける者 サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
踊るシリーズ続けるなら監督も脚本家もPも変えた方がいい
※今作を「面白い」と思った方はこのレビューを見ることをオススメしません。ご注意ください。
自分は映画レビューで星1.5などは
ほとんど付けたことがないのですが、
この作品はまさにそれほどの低評価でした。
この作品(前編含めて)を見るために
ドラマ、ドラマSP、過去映画を
できる限り履修しました。
あえて厳しい事を書くと、
もう今のままでは面白い作品も
人を魅了する作品も手がけられるとは思えない。
あの室井慎次をここまで酷い話で消費したのは
踊るシリーズ復活一作目として最悪。
晩節を汚すとはまさにこの作品のこと。
この作品で特筆すべきは
登場するほぼ全ての人物が愚かだということ。
悲しいくらいに愚かで稚拙。
特に若者の描き方が最悪で
もはや悪意を込めて描いたとしか思えない。
少年が好きだった女子、小学生、売店に来る若者
クズしかいなくてこの地域治安悪すぎ。
とにかくこの監督?脚本家?は
「若者や子供」「キレイな女」「ネット」が大嫌い。
過去作でもそれは伺い知れるが
今作でも見事にご多分に漏れずな描き方。
他にも
・事件アッサリ解決しすぎ
・全員アッサリ改心しすぎ
・それまで賢かった犬、アッサリ逃げすぎ
・ローガンを1000倍にアッサリさせたような展開
…と、とにかくアッサリ。
ネタバレにチェックしたのでここにも触れるが
何よりも最後にあの室井慎次がアッサリ○ぬ展開。
いや、アッサリどころか無味無臭。
こんなの食べても味わいの欠片もない。
苦笑いしか浮かばない。
そしてエンディング後、
「皆さんお待たせしました!青島ですよ!嬉しいでしょ!?」と言いたげに
室井さんの弔いにきてる青島が
室井さん宅前で仕事の電話を取って
「はい。行きます。」と言ったかと思えば
目の前に室井宅があるのに顔も見せずに引き返す。
意味がわからない。何しに来たんだお前。
なんのワクワクもなかった。
昔からこの監督は「整合性よりも画を優先する人」
と言われていたらしい。
確かに過去の作品もそうだったが、
今作は整合性もなければ出来上がった物も酷い。
…ならただただ出来の良くないだけの作品ではないか。
とにかく良いところを探す方が難しい。
久しぶりに映画でここまでガッカリした。
前半のレビューを描いた時は
「前後編なのでまだ評価は出来ない」と思っていたが、
両方見た今となっては擁護しようもない。
室井役の柳葉敏郎さんは
他作品でスーツやオールバックの役、
犯人役を引き受けなかったらしい。
そこには全て室井慎次という役が関わっているらしい。
そんな柳葉敏郎さんを知ったPや監督は
「室井慎次から柳葉さんを解放してあげたい」
と思って今作を手掛けたらしい。
…こんな作品で〆るために今まで室井慎次を演じてきた
柳葉敏郎さんが不憫でならない。
フジの映画制作局長がいうには
「元々BSフジでドラマにしようとしていた今作だが、劇場でお客さんを楽しませてきた踊るシリーズが劇場外に出ていく事は考えられなかった」
…という事らしい。
いや、元々踊るシリーズはTVだろ。
「地上波で」ならまだわかるけど
なんでこんな地味で面白くないプロットを見て
映画で行こうと思ったんだ。
ド偏見で申し訳ないが、金のためとしか思えない。
とにかく踊るシリーズ復活第1作目として
最悪な作品を作り上げたとしか言いようがない。
映画が始まる前からテレビでプロモーション祭りで、過去の映画見たらどれもつまらなくて驚きました。ドラマはリアルタイムで楽しみましたが。
それで今回の最新作があまりにも評価が低いので、案の定というか公開前からつまらなそうと想像してたので予想的中です(笑)2部作で2500円はすると思うから、製作陣は本当にセンスがなかったのだと思ってる。俳優もつまらないと感じて演じていたかもね。
書きたくなってコメントしました。