「前編が思いの外良かったので、後編も見たのだが・・・。 冗長には感じ...」室井慎次 生き続ける者 かぶねこさんの映画レビュー(感想・評価)
前編が思いの外良かったので、後編も見たのだが・・・。 冗長には感じ...
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前編が思いの外良かったので、後編も見たのだが・・・。
冗長には感じなかったが、全体としては無駄が多く違和感が残る作品となった。
私にとって一番の違和感は杏の存在。
あれは男の子じゃダメだったのだろうか。
たぶん映画に華を添えるヒロイン役ということで女の子を持ってきたのだと思うが、現実問題、中学生以上の男の子が預かられている家に女の子を預けるようなことは行政が普通に避ける。
この映画はそういう意味で最初から現実感に乏しいまま進んでいった。
後編は前半で室井を取り巻く問題が事件を含めて色々解決していくのだけど、どれも展開があっさりしすぎている。
まあ、このへんはそこまでツッコミを入れたくなるほどではなかった。
事件の構造に関しては、もう少しいつものごとく掘り下げてほしかった。
この映画がギバちゃんから室井を解放させることを目的に作られたということはわかったし、今までギバちゃんの室井がどれほど私達をときめかせてくれたのかという功績を考えると、室井がこの世から去ってしまうラストは悲しくても受け入れざるを得ないのかなと、やるせない思いで納得する。
まあ、にしても無理のあるラストの設定ではあったが・・・。
最後の青島君登場には嬉しさも当然あったが、でも、主要なキャスティングは全員がもう還暦前後だ。
「動」のドラマだった踊るを今やっても、枯れた感は否めないのではないか。
いや、そりゃ、踊るファンとしてはどんな作品でも見る気満々ですが。
室井さんの晩年は幸せで良かったし、彼の生き様がカッコいいのは否定しない。
でも、大ファンの私達の夢を奪わないでほしかった。
続編はなくても、それでも良かったーーと恨み言も言いたくなってしまう。
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