「やり直しがきくということ、引き継がれるということ」室井慎次 生き続ける者 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
やり直しがきくということ、引き継がれるということ
過去の事件の犯人たちと
その関係者、家族が登場した。
室井慎次は、犯罪に巻き込まれた子供を
里子として引き取って
一緒に暮らしている。
犯罪が起こると、
被害者はもちろんのこと、その家族、
犯人の家族にも大きな傷を残す。
そのことは見過ごされがちで、
室井は、その傷に寄り添うことを
自分一人でやろうとした。
でもそうじゃなくて、
寄り添うことに
地域の人の手助けと
たくさんのアイディアが必要なことを
ゆっくり描いている。
子供たちもゆっくりだけれど
良い方向へ変わっていく。
最初は、頑なだった室井も
周りの助けを受け、
そして、その助けの恩返しをしながら
少しずつ状況が良い方向へ変わっていく。
そして彼を突き動かしていた
【青島との約束】も、
自分一人でやる必要はなかった。
その思いは引き継がれて
組織を変えていく。
そもそもその約束も
和久さんと吉田副総監との約束だったわけで(第1作映画)。
今、という時代に向けた、
タイパ、コスパの悪いことも
悪くないでしょうというメッセージに感じた。
これはまちがいなく
「踊る大捜査線」サーガの1節だ。
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