「先行上映にて。」室井慎次 生き続ける者 yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
先行上映にて。
前編というか、敗れざる者が、あ、踊るシリーズであって、踊るシリーズではないのだな、これは。と感じていた。
こちら生き続ける者もやはり踊るシリーズとは少し違った。
それ自体は全く気にならなかったのだけど、ちょっと室井さんのラストが、えー、となってしまった。
最後の最後まで、はっきり明言しないなら、ころすな、と出て来るんじゃないかと願ったけれど、やはりそうなのか。
普通に考えて保護する人がいない状況で、里子たちだけで暮らせないから、やっぱいるんじゃ?と思ったけど。
そこはもう少し預かった子らを育てる室井さんを見せてほしかったな。。
事件の顛末も、少々雑な気がしなくもないが、考えてみれば、踊るシリーズ、逮捕後の犯人の話はほぼなかったよな。逮捕で終わり。
のちの作品に出て来る人もいたけれど、深掘りはしてない。
あー、そうだったな。と。
地元の人達との和解?や、杏の変化も、あっさりと言うより、敗れざる者から少しずつ変化の種まきはしてきていて、それが芽吹き始めた、という印象。
現実はもちろんもっと複雑だけど、これは尺の長くない映画だから仕方なし。
ただ、大事なのは、言葉の少ない室井さんが行動でどう示したか、それを周りの人たちがどう受け止めてきたか、受け止められたか、なのかなと。
そして、室井さんの語る「被害者にも加害者にも家族がいる。家族は傷つき、苦しんでいる」ということ。
ドラマシリーズの冒頭、被害者家族の苦しみに目を向けられなかった室井さんと、そこに目を向けていた青島さんを思い出す。
リクが父親の元に返されることが決まり、タカと杏が車を追うシーン。まさに家族が苦しめられている事実だなと。自分で生きていけない子供が、家族だったせいで、その人生を翻弄されている。出会いと別れを大人に決められて、紡いできた絆がそこまでで停止してしまう。
親元に返すことが良いか悪いかとは別の話として、確実にそれがあるんだなと。
ラストのラスト、もう本当にいないのか、室井さん。。
そう思っていた時に、3人を乗せ走る車、室井さんの車だし、運転席には誰かがいるが、誰だ?(諦めが悪い)
そこから、室井さんの家へ。
そこにはあの人。
どう見てもその人に見える背中だけで終わり?と思いきや、顔見せるし、喋るし、名乗るし、あの走り方だし。
なんとなく、もしかして最後とかチラっと出て来るんじゃ?と思ってたけど、今までを考えたら、ないよなーと思ってたので、めちゃくちゃサプライズだったわ。
どう続けるのか分からないけど、どうしていこうとしてんのかな、これは。
室井さんのラストに後味は良くないものの、ラストのサプライズに期待もしてしまう。
はじめまして
そうなんです、ほんとに。
どっちに気持ちを持っていいのか分からないような戸惑いがありましたよね。
期待しつつ、でも、室井さん、になりつつ、次はやはり彼が主役?になったり、気持ちと頭が忙しかったです。
はじめまして
とても複雑な気持ちでした。
室井さんの鎮魂が、ラスシーンで、
彼が出てきたことで、どんでん返しになり、
真面目なんだか?
「踊るシリーズ」の再始動なのか?
訳わかんなくなりましたね。
でもやはり期待してしまいます。