「生き続ける人」室井慎次 生き続ける者 なないろさんの映画レビュー(感想・評価)
生き続ける人
室井慎次の全てを見ました。
口数少ないながらも発する言葉はいつも熱いものがあった室井さんは変わらずそこにいたけど、歳を重ねて丸くなった室井さんはきっとあんな風に穏やかにゆっくり話すんだろう。
ストーリーとしてゆったりした時間の流れも、きっと演じる側も嘘を着きたくなかったんじゃないのかな。室井ってこうだよなって納得させられるギバちゃんの演技。いや、演技っていうか確かに室井さんなんだよな。
何かに諦めた室井さんだけど、室井さんなりの償いとして出来ること。でも最後には自分の幸せとして人生を夢見ること。室井さんの人間味が溢れ出ていて、こんな室井さんを見れるなんて思いもしなかったけど、今までの室井さんとは違うんじゃなくて、今までがあっての、まさに「今」の室井さんってすんなり受け入れる事が出来ました。
子どもたちに出来ること、そして生きる力を教えること。室井さんなりに悩みながら向き合うこと。
実子がいない室井さんだけど確かに親でした。
「青島確保だーっっ!!」的な事件回収を期待されてる方には、物語りのトーンは容疑者室井慎次系のテンションで行くことをオススメします。
しかしながら、往年の室井さんの事件に向き合う姿もわずかですが見れますので、そりゃもう踊るファンにはグッときます。子どもたちとの会話の中で室井さんのプライベートに切り込むシーン、恋バナも、客席みんな声には出さないけど「おぉっ!」って前のめりになってました(笑)
ラストは賛否両論あるかと思いますが、自分はこの映画全部受け止めました。
とにかくこの映画は室井慎次の映画なのです。
室井さんは家族、村人、警察、全てにおいて生き続ける人なのです。
製作陣、キャストにありがとうと伝えたいです。
これから観賞になる方、最後の最後まで席は立たずにご覧下さい🙇
室井さんの寡黙にたまに発する言葉は凄く興味深く意味が大きい。
心理もよく読めていて、無言とたまに少しだけの言葉で人を動かすとか、マジ凄いです。って思いながら観てましたー。
共感そしてコメントありがとうございます。
ジーンと心に染みる映画でしたね。
ラスト。
「生き続ける」と副題なのに、まさかの展開。
室井慎次は確かに警察官の心に、私たちの心に
生き続けはしますけれど、悲しかったです。
そして、青島のシーン。
驚きました。
もう出ないのかと思ってましたので、
脚本家とか制作はどんな新しい「踊る捜査線」を
見せてくれるんでしょうね。
それにしても、もう少し、室井さんの余韻に
浸っていたかったです。