「あの形で終わりたかったにしても...」室井慎次 生き続ける者 たかしさんの映画レビュー(感想・評価)
あの形で終わりたかったにしても...
室井さんが亡くなるにしても、雪の中犬を探して亡くなるのはちょっと無理があるかなと。。
普通に映画のシーンでリード無しでも外飼いしていました。あの秋田犬はとてもしつけがしっかりしており、いきなり遠くに行かないと思います。だったら最初から言う事の聞かない暴れている犬で映画に登場した方がよかったです。
というか映画の端々で狭心症の伏線があったので、普通に突然発作で亡くなる方が納得できます。(今までの警察のしがらみ等を戦い抜いた代償として)
あと小泉今日子の娘は人に向かって発砲しているので普通に逮捕です。なぜお咎め無しなのかはわかりません。
映画2部作の前半が被害者の子供にスポットを当ててたのなら、後半は加害者の子供が社会に受けた苦悩を描くかと思いましたが、小泉今日子の娘は取り分け特別なシーンはあまりなく、生かしきれなかった印象です。
結論、あの映画では無理に室井さんは死ななくてもよかったと思います。
最後に室井さんが乗っていた車に子供たちが一緒に乗っていくシーンがありましたが、そんな含ませは今回は要らないです。あんな終わり方をするなら、死ぬで貫いて下さい。
しかし、エンドロールの際にふとドラマの裏話として、役者の柳葉さんがドラマ序盤で室井を殺してくれと監督に懇願した話を思い出しました。
エンドロールまでは、だから多少無理をしてでも柳葉さんの想いを監督も応えたかったのかと思い、上記の疑問を飲み込みました。
しかし、最後に青島刑事が登場し踊る大捜査の続編が含まれる終わり方で印象が変わりました。
ネットで言われていた不仲説はやっぱり本当だったのか?
どちらにしても、踊る大捜査は青島と室井さんのコンビがあっての作品だと思います。
ファンは踊る大捜査の続編が見たいのではなく、2人が一緒にスクリーンで登場するのが見たかったです。