FARANG ファランのレビュー・感想・評価
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フランス製のタイ映画
復讐のきっかけの出来事までが長い
良く言えば丁寧って事なのかも知れないけど
そのせいかトントン拍子でラスボスまで辿り着く
アクションは期待してた程ではなかったけど及第点かな
カメラワークが面白かった
ドギツイ系のアクションはよかった
妻と子どもを殺された男の復讐劇ってだけでちょっと観たくなる。これはもう好みだから仕方ない。だけど、なかなか復讐に立ち上がる案件が発生しない。それなりのアクションはあるのだが、観たいのはこういうのじゃないと思いながら半分くらい過ぎてしまった。
でも、その後のアクションは凄まじかった。主人公の強さがちょうどいい。強すぎず、武器への対処もできるが、適度に傷も負う。男だろうが女だろうが、襲いかかる敵には容赦ないところもよかった。こんなところにもフランス映画のジェンダー観が表れている(たぶん違う)。個人的には最後の敵との決着方法が斬新すぎて驚いた。アレを武器として戦うなんて記憶にない。凄かった。こんなドギツイ系アクションがフランスから生まれるのもまた興味深い。
アクションの激しさや撮影の仕方はとてもよかったからそれなりに楽しめたが、ストーリーはちょっと残念だった。前半のダラダラした感じがなければもっと点数が高くなっていたはず。
Unrivaled
仕事終わりには一発軽快なものを!というご要望に見事に応えてくれる作品がちょうど流れていたので鑑賞。
愛する妻を殺され、娘を誘拐された男の復讐劇というシンプルなものに強烈なゴア描写で味付けした作品で、要所要所は良いものの、ドラマ部分の単調さが足を引っ張ってちょい微妙なアクション映画になってしまっていました。
復讐劇というジャンルは個人的には序盤で葛藤を見せてから、そこからは復讐のオンパレードという勢いが好きなんですが、今作はどうにもドラマに重きを置きたいのか分かりませんが、ドラマとアクションがアンバランスでテンポがあんまし良くないなと感じるシーンが多かったのが残念でした。
アクションは見せ方もありますが良いものが揃っていて、足技手技はもちろん、その場に落ちているものを活用したアクションが素晴らしく、ノンストップで敵を蹴散らしていく様子は爽快でした。
やられ役の方々の挙動も素晴らしく、オーバーすぎず超絶リアルの吹っ飛び方をしてくれますし、タフだから何度でも蘇って反撃してくれるのも良かったです。
この手の作品には珍しく男女入り乱れての乱闘で、どの方もアクション畑なのもあって筋骨隆々、パワーでやりきってくれてます。
ゴア描写も強めっちゃ強めですが、R15+くらいでいいかなというくらいのものなので安心して観れると思います(どこがやねん)。
首を掻っ切ったり、頭が弾け飛んだり、目ん玉にナイフぶっすーだったり、腕も足もボッキボキに折ったりと中々に暴れてくれていました。
ただアクションが特別多くない作品だったので、その点では物足りなさを感じてしまいました。
カメラワークは躍動感満載で、役者と一体化するように弾けていてとても好みなものでした。
ラスボスとの対決はなぁ…もう少しやりようなかったのかなと思ってしまいました。
もちろんそこまで強くなさそうだったので、戦術面よりかは頭のキレでどう戦うのかというところに期待したんですが、油断したところを掬われ、体からはみ出た骨で首をぶっ切るというアイデアこそいいものの、やられる側が呆気なかったのが惜しかったです。
娘の所在も、かつての友との虚しい再会も、ラスボスとの消化不良からか、あまり感動もできずじまいで、もったいないなーという感じが否めなかったです。
「セーヌ川の水面の下に」を監督は撮られているみたいなので、そちらを見る良いきっかけにはなりました。
ぜひまたゴリゴリアクションの作品を撮ってくれたらなぁと思います。
鑑賞日 6/13
鑑賞時間 18:30〜20:20
座席 D-9
あれ骨だよね?
クスリで務所生活をしていた男性の仮出所後に起こった、正当防衛とも思われる事故死 これがきっかけでタイに逃亡した主人公に降りかかるおもわぬ出来事 登場人物の関係も比較的分かりやすいし、アクションもそれなりで良かったものの、なんとなく読める展開 最後の告白も… もう少しひねりが欲しいですね
爽快感が足りない
2024年劇場鑑賞128本目。
壮絶なバイオレンス復讐劇といった印象で観に行きましたが主人公が圧倒的に強いという感じでもなく、だんだん疲労でやられてくるのが観ていてしんどかったかな。最後も色々真相みたいなのはありましたが、すっきりしてない感じでした。
タイがロケ地のアクションってなかなか良いなぁ
昔の三池崇史の黒社会シリーズの歌舞伎町みたいな雰囲気のタイでのアクションはなかなか迫力があって楽しめました。R18だからもっとドギツイのかと身構え過ぎてしまった(笑)
ザ・レイドみたいな戦闘シーン大好きです。展開早くてサクッと鑑賞出来ました。
い・いやぁ~! もうやめて!
フランスで起こした事件が元でタイで隠遁生活を送る主人公、共に暮らす妻と娘(前夫の子)&お腹の中にいる子、タイで巻き込まれた新たな事件によってそれらを失い、そして主人公は……
開始から暫くはこのテンプレに収まったリベンジもの、例えるならジョン・ウィックのチャプター1・2的なのかな?そんな予想で観ていた。
上映時間が100分の本作で、タイに来て闇キックボクシングで梅である土地購入の資金稼ぎなどをするところまでの筋立てに相当の時間を食ってしまうので、そこから先の展開が急展開になってしまい、中抜け過ぎの感じもあるけれど、本作の見どころはラストへ向けての突き抜けたグロ、目をそむけたくなるようなアクションにおける殺戮シーンだった。
主人公は結構やられていたはずなのに、どんどんタフに、そして強靭になっていく。
今まで観た作品だって(ジョン・ウィックもミスターノーバディも)やられる痛みは伴っていて、観ているこちらもその痛さを想像して顔をゆがめるのだけれど、本作はそんなもんじゃなかった!
だってね、太腿裏から刺された剣が、そのまま表側まで突き抜けちゃって、主人公は痛みに悲鳴を上げながらも、その突き出た剣で相手を刺しちゃうんだよ!
それだけじゃなく、これまた腕を刺されちゃって、折れた骨がそのまま出て来ちゃってるよ(泣)
いやいや、流石に生きてられないよ、とあきれながらも辿り着いたラスボスのところ、だけどもうフラフラ、絶体絶命!その時に、なんと!その手があったか!でした。
もうね、終わった時には全身硬直して身体バキバキ言ってました。
それでも最後まで席を立たずにいられたのは、主人公の、悪いことなど思想に見えない繊細で気弱な表情と、そこから殺陣に向かうときにガラリと切り替わってアサシンの表情になるギャップが素敵だったからでした。
なんかすごかった。
くそツボのネズミが話し相手となるより
身寄りのない孤独の格闘家が選んだその道は、
フランスからタイへ逃亡してムエタイのイカサマ賭け試合に、またもや役の運び屋に逆戻り。
やっと手にした愛しい妻と連れ子との安らぎに、虫が良すぎるイカサマ野郎達がそっとしてはくれないのが闇の世界。
闇で育った者は闇に消されるのが道理というもの。
ドンパチ、バイオレンスのゴア描写もゴロツキ同士では気迫も乏しく痛みも薄い。
あれだけ暴れて流血に死人が出ても、警察も軍隊も動かない。不思議な世界だ。
ただただ、生き残っていた連子のダラちゃんとの逃亡生活があり得るとも思えない。
やっぱり、ネズミと話し相手となるのだろう。
(^◇^)
FARANG ファラン
劇場公開日:2024年5月31日 100分
「ヒットマン」「コールド・スキン」などのジャンル映画で活躍するフランスのザビエ・ジャン監督が、
容赦ないバイオレンスとゴア描写を満載に、妻と娘を殺された男の復讐劇を描いたリベンジアクション。
地元の裏社会から逃れ、タイの美しいビーチへとたどり着いたフランス人の格闘家サムは、現地で出会った妻のミアと娘のダラとともに仲むつまじく暮らしていた。
ホテルのポーターとして働く一方で、家族のため、そしていつか自分の店を持ちたいという夢のため、ムエタイのファイターとして危険な賭け試合に出場するサム。
しかし、よそ者であり、すねに傷を持つ彼にとって、成功を収めることはなかなか難しいことだった。
焦ったサムは同じフランス人の男ナロンからある仕事を引き受けるが、そんなサムを思いがけない残酷な運命が待ち受けていた。
主人公サムを演じるのはキックボクシング経験者の新星ナシム・リエス。
共演に「オンリー・ゴッド」「暁に祈れ」のビタヤ・パンスリンガム、「息子のまなざし」のオリビエ・グルメ。
タイトルの「FARANG」はタイの言葉で、主にヨーロッパなどの西洋人を指して「よそ者、外国人」といった意味をもつ。
2024年05月31日公開
FARANG/ファラン
2022年製作 フランス
上映時間:
100分
なるほどR18
過激でしたが、とてもおもしろい映画でした。なぜこんなに評価が低いのか不思議ですが、少し激しすぎたのかもしれませんね。
世の中にはいい人もいれば悪い人もいます。
ただ、敵にも家族はいるんですよね。
「マッハ!」以下で「ザ・レイド」以下
いきなり辛辣で申し訳ないがタイトルにした通りというのが正直な感想。
主演のナシム・リエスにはトニー・ジャーほどの身体能力も無ければイコ・ウワイスほどの超絶技巧も無いんで、ゴア描写で差別化してみました。
てな作品。
とはいえナシム・リエスさんは決して悪くはない。英語とフランス語とタイ語が必要な難しい現場で良い演技を披露していたと思う。頑張って身体も造ったんだろう。
技のキレはスコット・アドキンスにも遠く及ばないが。
この映画の問題はやはりストーリーだろう。
主人公に訪れる悲劇は完全に自業自得だしその後の展開もかなり無理筋だ。
「お前は第二の息子だ」ってそんな絆が描かれるシーン無かったろ?
なのでとにかくストーリーに乗れないし見せ場になる迄が長すぎる。こいつはヤバイと思える様な強敵も出て来ないし。
売りのゴア描写もどうせならもっとやり過ぎな位でちょうど良かったと思う。
てなわけでアクション映画として非常に中途半端。
この手のジャンル映画ファンに向けて作った作品だろうに、そのファンの期待に応えるものが無い残念な作品。
帰って「ザ・ヴェンジェンス」観るわ。
復讐は男の意地なのね
前半の振りから中盤まで丁寧に進み、やや地味ながらさり気なく貧困層も拾っていて好感。
後半は猪突猛進過ぎるし、展開もかなりご都合主義だが、この作品は男のロマン?を追いかけるモノだとした(笑)男は強くなきゃダメだね。
敵役ボスがややショボいのと、謎に強いトレーナーと最後のゾンハットの処理になぜが残ったが、約100分だからバイオレンス作品としてサラッと見れます
思ったより良かった。
役者が格闘技をかじった演技ではなく、本物の格闘家のアクションなので技のキレやスピードがハンパない。
それだけに復讐までが長過ぎてもったいない。
最後のアクションシーンにもう少し時間を使ってほしかったな。
ゴア描写ももっとあっても良い。
ストーリーは珍しくも無いストーリーなので、ゴア描写多めにして他の同じ様な映画との差別化をしても良いね。
ラスボスの倒し方なんて斬新で嬉しくなったね。
それと、一緒についてきたオッチャンもなかなか強かったね。
もう少しオッチャンの活躍も観られたら良かったな。
この主役の次回作を期待してる。
上手くいけば第二のジェイソン・ステイサムになれるかもね。
骨出てるけど大丈夫?
地元の闇組織から足を洗い逃れたタイの地で出会った妻ミアと娘ダラと暮らす格闘家サムの話。
刑務所出所後、組織の1人と揉み合いになり殺してしまう…その事が後に…、海の目の前の土地を購入しようとフランス人男性ナロンという男に土地購入を相談した事で…。
ドラッグ運び失敗からの組織に狙われ妻は殺され娘は連れ去られるからの復讐、子供を思う親の気持ちは恐れ知らずで強いなと。
組織から足を洗っても切れない組織の鬱陶しさだったり、組織との殺り合いはホントだったら何度か死んでるよね?と思ったけどハラハラ出来て面白かった。
バンコクの店だっけ?女性を並べてどれにする?は、どれもちょっとって感じだったかな…、周りにいた娘は良かったんだけど(笑)
カメラもブッ跳ぶ!!
カメラもブッ跳ぶ!衝撃のアクション!
文字通り、人と一緒にカメラが跳びます。笑
痛いシーンが苦手な私ですが、これには一気にテンションが上がりました!
更にクライマックスの縦横無尽なカメラワークがもの凄い!
この狭さでこんな見せ方があったとは!!『オールド・ボーイ』の横移動アクションを観た時の衝撃にも似た興奮でした。
基本的に肉弾戦です。
それぞれの場所を活かしたアクションも見応えあり。
ミアの涙が美しすぎる。
これまでの2人の関係を物語る瞳が切ない。
復讐の説得力が増す重要なシーンでしたが、他にもところどころで差し込まれる美しいシーンが印象的でした。
波打ち際も美しい。
そして、主人公を演じるナシム・エリスさんの筋肉も美しい。笑
次から次へと出てくる、敵の登場がいちいちカッコ良い!
とくに終盤の廊下は嬉しくなるので、お楽しみに。
オリビエ・グルメさんの出演も楽しみでしたが、ダルデンヌ兄弟監督の作品とはまた違った一面に驚きました。
さすがに名優だけあって、どんな役でもハマるところがさすが!
100分と短めの映画ですが、「なんで?」と感じる部分があり、カットされたエピソードがあるような気がしてなりませんでした。
なに彫られたの?
フランスでトラブルを起こしタイで暮らす格闘家の男が、フランス人の悪人に家族を殺され復讐に燃える話。
刑務所に入ったことで足を洗ったサムに粉をかける昔の仲間とトラブルになり…そして5年後タイ東部バンチャンで、ホテルのポーターをしながら彼女との夢の為にイカサマキックボクサーとして稼いでいる主人公、と展開していく。
超有能選手という訳でもないし、タイでのトラブルの切っ掛けも敵グループもボスも小ぢんまり。まあそれで襲撃されちゃったところは後々フォローもあったけれど…。
ということで、それなりに面白いのにちょっと地味だしどこか物足りなさを感じていたけれど、終盤のゴアっぷりはなかなかで大興奮。
ゴアに耐性が無い人にはオススメ出来ないけれど、自分にはそれが良かった。
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