「Jet Magnum」ボーイ・キルズ・ワールド 爆拳壊界流転掌列伝 ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Jet Magnum
なっげぇ邦題サブタイトルだな〜という印象と、日本の配給チームがめっちゃノリノリなのが良いな〜と思って鑑賞。
切れ味抜群のアクションを魅せまくってくれる快作で、オーソドックスな復讐劇にやりたい事全部押し詰めたのが気持ち良い仕上がりになっていました。
修行パートがスパスパ進んでいくのであっという間に主人公が強くなっていきますが、とんとん拍子で進んでいくことによってダルさは無いのは良いなと思いました。
あっという間に復讐パートまで辿り着いてからの、単身突撃からのぶっ飛ばしパートは敵からしたら奇襲すぎて理不尽やなぁとは思いましたが、圧倒的強さで捩じ伏せてくれるのは見応えがありましたし、1人狂ったように暴れてる奴とタイマンしまくる様子も面白かったです。
修行中から主人公にだけ見えているイマジナリー妹に唆されたりしながら進んでいく押し問答の様子がシュールで愛らしかったです。
そこから仲間ができたことに喜ぶ主人公が可愛いですし、イマジナリー妹に言われるがままに進んでいった捕まって、なんかテレビ番組のようなセットで住人がサクサク殺されていく中で、仲間と合流してパワーを取り戻し、なんか銃か刃を装備した謎グローブで制圧していく様子は爽快でした。
女帝の殺し方なんかも容赦なくて最高です。
基本的には敵がそこまで強くないので一方的な戦闘になってしまったのは勿体無いところですが、パルクール要素も盛り込まれているので絵面的に飽きが来ないのは良かったです。
読唇術が効かずに字幕がハチャメチャになっており、頭の中に流れてくる映像もカオスになっているところは最高にギャグになっていました。
去り際のセリフも意味不明で悲しいはずであろうシーンなのに笑えてしまうのが不思議で仕方なかったです。
ただ組織に乗り込んでからは一変、テンポがかなり悪くなってしまったのが残念でした。
主人公の過去回想だったり、妹がいたり、育ての親かと思ったら…と色々捻りまくっており、ラスボスもめちゃ強のはずなのに魅力が無いせいかラストバトルもイマイチ盛り上がらず、劣勢なのかなと思ったら急に逆転したりとバトルの緩急も鈍くなっていたなと思いました。
その後の展開でフフッとさせられたのは良かったです。
バカアクションを貫いて欲しかった気持ちはありましたが、ハイレベルなアクションは堪能できたのでそれでヨシだなと思いました。
ビル・スカルスガルドの多彩さに惚れる一本でした。
鑑賞日 9/23
鑑賞時間 10:25〜12:30
