「呑気なファミリー」聖なるイチジクの種 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
呑気なファミリー
イランの司法の調査官となり、護身のために銃を所持するようになった男が、自宅で銃を紛失し家族がごたつく話。
2人の娘には仕事を明かさず20年当局に勤めてきた男が出世して、身辺に注意する必要が生じたことで娘たちに告げて始まっていくストーリー。
圧政への不満から抗議活動や暴動が頻発する中、SNS世代の娘たちも警察や軍の暴力が報道されないことに対する疑問を抱くようになっていくけれど…。
信仰や国柄の違いはあれど、国のあり方に妄信的な父親に、そんな父親に依存しまくりの母親に、そして自己主張は一人前の娘たちに…。
誰が盗んだ?が暫く続くけれど、銃を紛失するということの大きさが3人ともイマイチ理解できていないし、身バレに関しても、その時になってもちゃんとわかっているのか???
買って買って母ちゃんもさることながら、長女は21歳、次女も高校生ぐらいの設定よね?そして銃構えて何したいんだ?
宗教的背景とか政治的背景とか、そういうことを考えたら、この国でこの内容はなかなかのものなんだろうけれど、終盤の鬼ごっこがどうもしっくりこなくて、しかもそれが結構長くてもったいなかった。
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