雨の中の慾情のレビュー・感想・評価
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この絵、お客さんが描いてくれたのよ
つげ義春の世界。ちょっと気を抜いたら、もう話についていけなくなってしまった。いろいろと展開が意味不明だった。成田凌も、出る映画選べよと思った。いや、これこそが成田凌と言えるか。ひとつ注意しとくが、泥が入っちゃ痛いよ、止めときな。
いい顔するよな。
これから観る方へ
中盤以降のカオス
片山慎三監督、特に「映画好き界隈」からの評価が高い印象がありますが、私は監督が作る作品のクセの強さを敬遠して、ついつい劇場鑑賞を見送り配信待ちにしがち。ところが、今週は他に観たい作品がなかったこともあり、再挑戦のつもりで『岬の兄弟』以来の劇場鑑賞に踏み切ることにして109シネマズ木場へ。いつも空いているシアターですが、公開1週目のメンバーズデイ午前の回は私を含め3名のみ。。映画.comの点数も下降気味(この時点で3.2)で少々心配な滑り出しです。
感想を言語化するのが苦手な私。悪い癖で、観ている最中から「鑑賞後のレビューについて」を考えてしまうことが多いのですが、本作の前半、独特な世界観や時折挟み込まれるインパクトがあるシーンに見応えを感じつつも、ややぼんやりとしたストーリーに「これは(レビューを)どう書いたらいいのか」と感じ、ちょっぴり鑑賞を後悔し始めた中盤、、、あるシーンをきっかけに作品にカオスが起こります。なるほど、もしかしたら点数が下降気味なのはこの展開に「戸惑っている人」が多いのかもしれませんね。ですが、私は嫌いじゃない。
面子こそ同じなのですが、いろいろが違う世界線を時間軸すら無視して展開する「マルチバース」。妄想や朦朧と見る夢でシーンが変わることが多いため、何が現実なのか?或いは全て夢なのか?「生活」と「生業」。「愛欲」と「嫉妬」。そして「心情」、或いは「肉体」の欠落を、臭ってきそうなほどの本能むき出しな表現は正に片山監督の真骨頂。そして、これだけやっても説明はおろか回収らしきものはなく、観終わって振り返り、いろいろ考えて深い余韻に浸らざるを得ません。
そして、成田凌さんや森田剛さんの演技は今回も裏切りませんが、特に凄かったのは中村映里子さん。お若いころから「雰囲気のある俳優」という印象がありましたが、私が彼女の出演作を観たのは『君が君で君だ(18)』以来。ダイナミックで厚みのある演技をする彼女に脱帽しました。近く、未見だった『わたしの見ている世界が全て(22)』も観てみないと。
と言うことで、いろいろと発見のあった本作。劇場で観て本当に良かった。ただ、やはり万人受けはしないだろうな。。
現実とは、夢とは、妄想とは
つげ義春先生の漫画は若い頃に何作か読んだ程度なのでいわゆるニワカの感想になるかもしれませんがご容赦ください。
この映画はストーリーラインが幾重にも絡まって何が現実なのかわからない多重の入れ子構造になっていて結局のところ何処までが現実なのかわかりません。恐らく敢えてそう作ってあるのだと思いますが、不思議な感覚にさせてくれます。休日の朝に温い布団の中でなんだかわからない甘美な夢を見ている様な、高熱にうなされた時の悪夢の様な、それらが綯い交ぜになった様な感覚。それと同時に映画を観ている今の自分は本当の自分なのだろうか、自分は正しく現実を認識できているのだろうかという恐怖も感じました。
夢の中にいる自分は自分が夢を見ていると認識が出来ないし、恐らく痴呆症の様な病気になってしまったとしてもきっとそうだと思います。それくらい実は現実って儚いものなんじゃないかという様なことを考えさせられました。
コメディなのかと思ったらミステリー仕立ての展開になったり、エロなのかと思ったらホラーになったりと様々な要素が感情をかき乱してくる感じ、何が夢で何が現実なのか、何が妄想なのかわからなくなる恐怖、そういったものがテンポよく襲ってくるという感覚は単純に映画体験としても稀有なものを与えてくれると思います。そういった体験の前にはもしかしたらストーリー解釈なんてのは蛇足なのかもしれません。
劇中随所に何処かで見た様な、つげ作品のパーツが散りばめられている様にも思えて何処かで見た様な既視感もあります。明確に出典がわかったのはねじ式くらいなのですが、他も詳しい方が観たらわかるんじゃないかと思います。
主人公もつげ義春に似た名前の漫画家ですし、複数の作品から要素を持ってきていると思われることからもつげワールドを映画化したということなのかなとも思いました。私が読んだつげ先生の作品ってあんまり”エロい”印象がなかった(性的描写がある作品はあっても作品の主軸になってない様に見える)ので、ここまで性的な表現が全面に出てくるのは果たしてつげワールドなんだろうかってのは思いました。戦争描写の苛烈さというのもちょっとテイストと合っていない様な…。その辺り、私はニワカなのでガチファンの方の感想が聞いてみたいです。
夢か妄想かわからなかったが、エロかった
田んぼの近くのバス停でバスを待つ青年と女。突然の雷雨で近くに雷が落ち、青年は金属を外さないと危ない、と女に言い、ブラジャーのフックも危険だと指摘し、2人ともパンツのみになり、トタン屋根のバス停も危険だ、と青年はバス停を離れ女を田んぼに連れ出し、ナイロンは静電気が生じるといってパンツも脱がせ全裸にさせた。豪雨の中、欲情した青年は女の背後から襲い掛かかりセックスした。雨が上がった後、近くの川で2人は体を洗った。
その青年・義男は、売れない漫画家で、アパートの大家から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに呼ばれた。そこで福子と出会い、一目で彼女にひかれたが、彼女には恋人がいるようだった。やがて福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、3人の奇妙な共同生活が始まった。さてどうなる、という話。
最初の雷雨の中でのセックスが何か分からず、その後福子に惚れた義男は福子の彼氏が伊守と知り、同居が始まり、隣でセックスしてるのを覗き・・・てな具合で、戦時中の満州かどこかの想定なんだろうけど、エロかった。
大家の腕が有ったり無かったり、義男の腕や脚が有ったり無かったり、どこまでが夢か妄想か観ていてわからなかった。
戦争で無抵抗な住民を殺すシーンとかなんのために見せてるのだろう?
義男役の成田凌、伊守役の森田剛、大家役の竹中直人とスケベ役の似合う配役は良かったと思う。
福子役の中村映里子は背中が1番エロかったかな。
観終わって、なんかわからんが、欲情は感じた。
それと、心の付いた「慾情」という言葉がある事を初めて知った。
欲情からの戦場、、つげ義春と水木しげるのコラボ。
つげ義春の不条理エロかなと軽い気持ちで見に行ったが、いつの間にか水木しげるのリアル戦争体験悪夢とゴッチャになってリアルが何処なのか見失う仕組みの映画です。確かに全てのフェーズがリアルでもありアンリアルでもある戦争という特殊な状況下で見る、かなり濃厚な甘い腐臭漂う悪夢です。
有るはずのない事が普通に有る状況を利用して上手く世界構築したなと思った。まさに不条理、それが現実になる戦争という状況。
ほぼ台湾ロケが古い日本ぽくもあり、異国の占領地、戦地の様にも見え効果上げています。
成田凌あまり評価してなかったけど、特殊な状況に追い込まれて監督を信じてやり切った感がある。本作以降の成長が楽しみ。森田剛も私少し苦手だったが本作はハマっていたし重要な役回りだ。中村映里子はもちろん予想通り凄い。
というわけで彼女と観てはいけない映画です。
レイトを上げてボカシなしにして欲しい。
因みにつげ義春は水木しげるのアシスタントを数年しておりました。
現実と妄想が
現実と妄想が凄く分かりにくいです。
特に後半が分けが分からなくなるくらい、妄想と現実がループします。
なんとなく、ストーリーを上手く整理出来ていない感じがします。
一部のコアなファンはいるのかもしれないですけど、、、。
久しぶりに腹の立つ作品を観た
予告編は良かった。タイトルどおりのエロス感たっぷりで、かつ昭和らしい情緒も感じられる。
ひと言で言えば、“大人の映画”を見せてくれそうな予感が有った。
が、しかし・・・
期待は裏切られた。
【物語】
舞台は戦前・戦中の台湾。
貧しい町・北町に住む売れない漫画家の義男(成田凌)は、アパートの大家・尾弥次(竹中直人)から彼が最近知り合ったという女の引っ越しの手伝いを頼まれる。 家賃を滞納している義男は断ることも出来ず、自称小説家の伊守(森田剛)と共に女の家に向かう。
女は福子(中村映里子)といい、離婚したために引っ越すのだと言う。義男は忽ち福子に魅了される。しかし、先に彼女の気を引いたのは伊守だった。やがて義男は伊守が企画する北町のPR誌を手伝うようになるが、仲間の一人が預かった金を持ち逃げしたため、金を払った発注者たちに追われた伊守と福子が彼の家に転がり込んでくる。
【感想】
冒頭を観て嫌な予感がした。
映画においてオープニングは作品の良し悪しを推し量る上でとても有効なバロメーターだ。オープニングは良かったが中味は大したこと無い作品もたまにはあるが、オープニングがダメだけど、中味は良かった作品には出合った覚えが無い。
今にして思えば、あのオープニングシーンは作品全体を表していた。
いきなりのエロなのだが、情緒もへったくれも無い。「なんだ、これ?」の世界。
それは、主人公義男の夢だったというオチなので、ストーリー的にはダメなわけではないが、「オープニングにあんなシーンを持って来るセンスはどうなの?」という話だ。
前半はまだいい、まともだ。
しかし、終盤になって来ると訳の分からない場面展開になって来る。 突飛、奇天烈な編集をして、
「どうだ、お前に分るか?」
と言っている監督の顔(顔なんてしらんけど)が浮かんでしまったが、
「俺には全く分からない」
と堂々と答えたい。
終盤になって、この作品は監督が脚本も書いているに違いないと思ってエンドロールに注目していると案の定、監督が脚本も書いていた。脚本と監督が別の人間だったら、どちらかがブレーキを掛けただろうと思うのだ。
つまり、俺に言わせればあの展開・編集は監督の暴走としか思えない。
良かったことと言えば、ヒロイン中村映里子の裸体が綺麗だったことくらい。
原作は知らないが・・・・
日中戦争?に参加した傷痍軍人の夢を映像化したようだ。およそ9割方が夢のシーンのため、現実味のない、とりとめのないエピソードがパッチワークの様に入れ込み展開されていく。出てくる人物は本人以外は複数の人格を持ち姿形は同じのため、何となくオムニバスのようにも感じた。あと+15指定のため、ところどころボカシが入る。これはいただけない。洋画は既に+18でボカシなしの映画を上映しているのだから邦画もそうすべきだろう。そもそも東京国際映画祭にボカシのある作品を出品したのだろうか?海外の映画人に笑わられるんじゃないでしょうか?また風景や舞台設定が同じで単調な印象でだんだん飽きてきて眠気に何度も襲われた。片山慎三ではなく荒井晴彦に撮らせた方が個人的には良かったと思ってしまった。
滅茶苦茶な展開ですが俯瞰でそれらを味わっていただければ
昔の邦画のようなタイトル「雨の中の慾情」が画面一杯に出、のっけからタイトルそのまんまの土砂降りのなかでの欲情をモノクロで描き出す。日活ロマンポルノの雰囲気を湛え、雷が鳴ってるから金具は危ないと言って、女を次々と裸にしてゆく。何故か訳もなく女はそれに従い全裸になってグチャグチャの田圃を全裸男と走り回り、男が前のめりに倒れた跡には奇妙な「穴」が田圃に残っているなんて、笑ってしまう。でバックから・・って、ドロドロのベタベタのオンパレードが始まる。
欲情でなく慾情って、調べたらほぼ同じ意味なんですが、ある対象物を欲しがるこころだけでなく、何かをかなり強く欲する心理状態だとか。要するに貪欲に求める意思が強いってわけ、何をって、ほぼ性愛をでしょうね。ですから雨の中でも土砂降りの最中でも、そして戦争の最中でも「慾」しいのが本作です。「愛のコリーダ」のようですね。
巷、有名なつげ義春の原作を基にですが、正直彼の漫画は読んでいません、私。その独特の不条理はこれまでの映画化作品で知り得たのみ。「無能の人」「ゲンセンカン主人」などで論理より感性優先の空気感だけは把握しているつもり。ですが、本作程に「義男」ワールドを拡張し自由にイメージが展開する映像化作品は初めてです。当然に訳が分かりませんが、ストーリーなんてどうでもよろしい。陽の当たる安アパートの棟から左にカメラがパンしたら、怪しきピンクのライトが灯いた戦時中の慰安婦の館になるなんて、クレイジーですが凄いじゃないですか。古典的映画のカール・テオドア・ドライヤーや「第七の封」や「沈黙」の頃のイングマール・ベルイマンすら思い出させる、理解の追いつかない不安が快感に転ずる心地よさを味わってしまいました。
アングルの名画「グランド・オダリスク」よろしく大きな尻を向けた全裸の女がベッドに横たわる。台湾人である福子である。映画は義男の妄想の中で活きる日本人の福子に義男自身が振り回されるお話。義男は咄嗟に鉛筆でデッサン画を仕上げる、本作の全てはこの画に収斂する。福子が主人との関係を問われ「尻の穴を舐め合う仲」と答える程に激しい性愛の世界。時は、あの青いクルマの雰囲気から1970年代か? しかし日中戦争の生々しさが唐突に侵入してくる。義男の劣情を刺激する男が2人登場する、伊守と尾弥次である。ほとんど受け身の義男を振り回すのが彼等の役割で、逆に言えば義男のイノセントを際立たせもする。
そんな男を成田凌が演ずる。痩せて華奢な成田にこの性愛が務まるのか?がポイントでしょうが、この被虐のスタンスがぴったし成田にはまっているではありませか。かねてこのモデルあがりでお調子者の都会っ子風情の役者が実は天才肌のパフォーマーって判ってから、そのギャップを面白がってましたがね。周防正行監督作「カツベン!」あたりからそう思ってまして、「窮鼠はチーズの夢を見る」での彼は演技を超えてその存在感だけで魅せてましたね。そんな成田だからこそ、この漠とした映像を通してイメージが繋がるのです。もし、鈴木亮平とかでしたらまるで違った作品になってしまうでしょう。暖簾に腕押しって言葉がありますね、鈴木亮平だったら真正面から受けてしまうが、成田凌はサラリとかわす、そんな違いが本作には必要でした。
そして全編台湾ロケの効果が凄い、戦闘シーンの激しさだけでなく、海岸線の浮遊感、豪華お城の威圧感、なにより広東語を交えたややこしさが、アジアを制圧した旧日本軍のカオスを呼び起こす。片言の日本語に含まれる疎外感が孤立を深めてゆく。
ただ、冒頭土砂降りの全裸の男女が滝で体を洗うロングショットですらボカシを入れなきゃならないの? ハリウッドの名優ウィレム・デフォーですら、エマ・ストーンはもちろん正面からの全裸を晒す時代ですのに。それを見せたいわけではサラサラなく、激しいFシーンとてあくまでも演技なんですから。却ってボカシは厭らしさが募ります。
地続きの記憶、夢。人間の思念をそのまま映像化するとこのようになる。
大変面白かった。
まず、つげ義春さんについての個人的な思い出から。1990年代のはじめ頃、私はあるメーカーで広告宣伝の制作をしていた。新聞広告で挿絵として漫画を一コマ使う企画があり最初は楳図かずおさんの絵を使ったところ、新聞社に掲載を拒否されてしまった。そこで代わりに代理店が見つけてきたのがつげさんだった。つげさんは、当時、体を壊しており漫画はもう描けないということだったが一コマだけの仕事なので無理を言って引き受けてもらった。ギャラも悪くなかったせいかつげさんにも喜んてもらい「無能の人」の単行本にサインをいただいた。つげさんのサインはかなり珍しいと後で聞いた覚えがある。
つげ義春の作品は昭和30年代終わりから50年代初めぐらいまでにほとんどが描かれており、つげにとっての「現代」というのはそのあたり昭和の中期を指す。この映画が台湾ロケを行ったのはもちろんその昭和感が欲しかったから。結果としてはむしろ戦前な感じ、無国籍感が漂う不思議な印象の作品となった。でもCGで作られた三丁目なんちゃらよりはるかに良い。
台湾ロケはこの映画に太平洋戦争時の兵士と、従軍慰安婦のプロットが組み込まれる契機となったらしい。
つげは1937年生まれなので従軍経験はない。師匠にあたる水木しげるの経験や作品が色濃く影響していることは確かだが(兵士である義男は片腕を失う)ここは台湾をはじめとするアジアの土地の記憶が流入していると思われる。
主人公たちが「北」から「南」へ行くところは現代朝鮮のようだし、森田剛演ずる伊守が南で住む宮殿は満洲国を反映しているようだ。なかなか複雑な構造なのである。
だからそれら土地や戦争の記憶と、「現代」に生きる漫画家義男(言うまでもなくつげ義春の分身)の記憶が二重写しになりながら映画は進む。ここには前後関係はない。そして上下関係もない。プロレビューの筆者が「戦争で死にゆく兵士が見た夢」と断じていたが私はその解釈は採らない。人間の記憶は、社会の記憶とも混ざり合いながら、夢も現実も含めて地続きとなったものだから。この映画はその様相をリアルに見せているのである。
主体は義男であるところは間違いがなく、これは義男がミューズである福子を追い求める話でもある。なんともロマンティックである。そこはつげ義春らしくないといえばそうだけど。
癖が強いのじゃ!
鼻糞かと思った
つげ義春の本は昔買った記憶がある。孤高の漫画家つげ義春の作品の映画化は20年前の竹中直人の監督作品以前にもたくさんあるらしいし、つげ義春の夢日記の幻想の世界を【岬の兄妹】の監督がうまく表現出来たかは正直なところ私にはよくわからない。しかし、台湾をロケ地にしたのはよかった。「あぁ、台湾なんだなぁ」と思ったのは【1秒先の彼女】で見覚えのある台南の水辺の風景だった。エンドロールでの「台湾ユニット」で確認するまでもなく。
戦時中の満州や戦後の闇市、まるで迎賓館のような南町の豪邸は日本国内だけをロケ地にしてはとても無理であったであろうし、セットを作ったのでは金がかかり過ぎる。
つげ義春は戦争経験者ではない。義男が左手右足を失うシーンは南方ではなく満州の設定なのだが、どうしても水木しげるがタブるし、福子がバーの女給だったり、慰安所のピーだったり、子供の脳漿を注射器で吸い取るシーンでの看護婦だったり、インモーのお守りなんかのクダリは【兵隊ヤクザ】シリーズの小山明子(大島渚夫人)を思い出していた。齢がバレるね。
たぶん、成田凌お目当ての若い女性ファンやV6の森田剛のファンは福子に自己投影することで、つげ義春の繊細でエッチな幻想奇譚の共犯者となり、イケたかもしれないと思うとなんだがとても悔しい。しかも1000円で。12月1日の映画の日にTOHOシネマズ池袋の14:30からF列で鑑賞。空席を挟んで隣には若い女優さんか?と思うような白いウールのブランケットを膝掛けにした落ち着いた雰囲気の美人さんがすでにご着席。はっきり申し上げて、夢か現か映画の内容以上にドキドキしてしまった。微かな笑い声や喘ぎ声が隣から時々聞こえたような気がした。
惜しげもなく晒される中村映里子のスレンダーボディ。勃ってるに違いないニプルズ。冒頭の女優さんもいい脱ぎっぷりだったが、冒頭からコメディタッチのAVを見せられたようで、その先がツラかった。
森田剛がいうように、成田凌はほんとにイイ顔してた。まぁ、いつもどうりなんだけど。
森田剛が投げたのは大きい鼻糞かと思ったらつけボクロだった。
つげ義春の亡くなった奥さんは紅テントの女優さんだったらしい。最後の方で茶色のトノサマバッタのCG。飛蝗。旧日本軍を揶揄したものなのか?唐組のことか?
つげ義春ご本人がまだご存命だったとは。滝田ゆうは若くして亡くなったのに。
つげ義春。齢93だそうだ。
ぜひご本人から映画の感想を聞いてみたいものである。
これから貴方を埋める穴を掘ります‼️❓きゃー‼️❓
【つげ義春の同名漫画を冒頭に描き、その後幾つかの短編を絡ませて制作したエロティックラブストーリーが、次々に場面転換するシュールな作品。嗚呼、クラクラするよ・・。】
ー 非常に、クラクラする作品である。
今作は、つげ義春の幾つかの短編・・「夏の思い出」「隣の女」「池袋百点会」(私が分かったのは、これ位です・・。)を絡ませて描いているようである。ー
■売れない漫画家の義男(成田凌)は、大屋(竹中直人)から引っ越しを頼まれる。自称小説家の伊守(森田剛)と三人で向かった家で、喫茶ランボオの義男が想いを寄せる福子(中村映里子)と会う。
後日、伊守と福子が義男の家に乗り込んできて、夜イキナリSEXを始める・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭の”雨の中の慾情”シーンから始まり、その後、どうすんのかなあと思っていたら、次々に繰り返される場面転換により、ハッキリ言って何が何だか分からない。
・イキナリ、戦争シーンが出てきたり、伊守が小説のネタを探しに居なくなったと思ったら、隣町の大富豪の入り婿だったり、嗚呼、クラクラするよ。
・そして、随所で汗っかきの福子と義男はセックスするのである。多分、義男の妄想であろう。義男が福子の事が好きなのは序盤に描かれるし、漫画でもそういう短編があるよね。
<つげ義春の漫画独特のシュールレアリズムを取り込んだ幻想耽美な世界観は、ナカナカであるが、かなーり難解であり、且つ、つげ義春の漫画が好きでないと、結構キツインジャないかなあ、と思った作品。
けれども、お客さんは私の居住区としては中入り位の3割の入りであったし、途中退出人も居なかったな。皆さん、出演者の誰かのファンか、つげ義春のファンかな。
あの、繰り返される戦争のシーンや、子供のつむじから注射で液を取り出すシーンや、それを海から来た二人の外国人が買うシーンなんかは、「ねじ式」を代表とするシュールな世界観は出せていたんじゃないかな。じゃーね。>
地上波放送完全NG作品📺❌
オープニングが脳内で描いてる漫画のシーンの映像化スタートって中々イカれてますね🦑⤴️
そもそも脳内妄想の世界線が二つと現実の話が一つあってなんの説明も無くバラバラに進行するからノーラン作品よりは簡単だけど わかりづらい部類ではあります🤓
あと悪夢感と湿度感がパネエっすね👌
最後に究極のあらすじ解説すると🤓戦争行って売春宿行った事あってその売春婦が少し好きになって死ぬ間際の走馬灯の映像化👋
しかし森田&成田は演技凄いですねしかし(あの女優さんも凄いのよな) あとこの作品シネコンで見たけどそもそもミニシアターでやるやつですから🤬(このキャストだからって大手の映画館でやるような作品ではないでしょ)👽
あと片山監督は全作品毎回内容が独特過ぎて好きだわ🌸 あと尺がもうちょい短くても良いわな⏳
映像が頭に焼き付け起こすくらい強烈な絵力🖼️💪
夢に影響されて凄い悪夢にうなされましたよ🤢💤
最後にタイトルがまんま過ぎて笑うわ🤣
面白くなくて長い
夢落ちが判明してから長すぎ。上映時間が2時間15分って知ってたから長いことは覚悟していたけどね。
ただのエロ映画かと思ってたら、負傷兵が慰安婦の夢を見てただけという流れになって物語に深み(?)を出してきたが、エロにしても泣かせるにしても中途半端。数々の変態要素(車にハネられた女のパンツの中を触る、女が野ションした跡を凝視する、など)が出てきたが、要らないわw タイトルにもある「雨」は、別に作中に雨要素無くても物語成立しそうやね。
批評が難しいが、少なくとも面白くはなかった。以上
台湾好きには良い映画
予告もよく見ないで出演者ど台湾の話ということで鑑賞しました。
台湾なのか満州なのかは分かりませんでしたが、アジアの町の雰囲気が味わえて良い。主役の3人も良いのでファンは見ると良い。
現実と夢の中?が分かりにくく、いったりきたりするので混乱します。途中から、「そういう事か」となるところはとても見ていて気持ちが良い。
ただ、やっぱり分かりにくいかな。
文学作品と思えば分かりやすいのかな。
旧日本軍の表現が怖い。
台湾の話なので台湾の人から見るとそうなのかと嫌になる。ただ、見終わってみると、日本人原作の日本人監督とのこと。なんか複雑。
ファンタジーというか、夢の中物語というかんじもするけど、切ないラブストーリーにも思える。
独特な雰囲気の複雑な映画でした。
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