ビューティフル・マインドのレビュー・感想・評価
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天才数学者の数奇な人生と愛の物語
大戦後のアメリカ.周りから変人扱いされるも、高い能力で現在でも支持されるほどの論文を書くジョン・ナッシュ.
その功績で、志望していた軍事研究施設に入る入ることができ、そこで後の妻アリシアと出会う.しかしそこで彼を待ち受けていたのは衝撃の事実であった...
現実を見失い自信が持てなくなり憔悴しきった彼と、それに苛立ちを覚えながらも懸命に支える妻、立ち上がろうとする彼をサポートするかつてのライバルなど、利害の方程式では解けないような関係=「愛」の大切さを教えてくれる作品です。
感想記録
ナッシュ均衡という言葉を聞いたのが今作で初めてでした。
ときにジョンは幻覚に惑い、励まされ、成長の糧とし、上手くはないが病と付き合っていたように感じました。
それを絶妙な表情の機微で演じきったラッセル・クロウはやはり名優です。妻アリシアを演じたジェニファー・コネリーもまた、その演技なしでは作品の完成はなかったように思います。
大きな迷いの果てに、若かりし頃望んだ研究者の栄誉を得たエンディングは、涙なしでは観ることができませんでした。最高の作品です。
精神病者の幻覚映画
天才と狂人は紙一重と言うがまさにジョン・ナッシュ博士そのものだろう。
実際の人生は離別再会を繰り返し映画以上に酷いエピソードもあったようだ、ノーベル賞で妻に感謝しても償いきれないだろう、後に86歳で妻とともに乗っていたタクシーの事故で亡くなっている。観ているこちらまで幻覚と現実が分からなくなり頭が混乱する、そういう意味では監督も役者も凄いだけに嵌められた感が拭えない。功績は功績としても私生活まで映画にする必要があったとは思えない、よくわからない病気の話に付き合わされただけの酷い時間でした。
大胆な脚色。良いじゃないか!脚色しても!
最近、めっきりクソ映画しか撮れなくなったロン・ハワードですが、この映画は大好き・・・ということで久々に観たけど、やっぱり良いっすね。
当時、できの悪い大学生だった僕は、この映画の「アダム・スミスは間違っている!」という言葉にえらく感動しました(笑)。本当の数学の面白さを、あの短いシーンで簡潔に伝えてきっていたからです。多くの人はご存知の通り、日本においては高校まで数学は単なる試験通過のためのゲームでしかありません。しかし、数学の本当の価値は主張のための道具というところにあるのです。それは文系の学問にも十分に適用可能な道具であるのです。そして現在、数学の適用が最も進んでいる文系の学問は経済学。
本作は実は結構史実とは異なリます・・・が、個人的にそんなことはどうでも良くて、むしろ、よくぞここまで大胆に脚色してくれた(撮影当時、ジョン・ナッシュはご存命だったというのに・・・)、というのも。(ぶっちゃけ、ジョン・ナッシュ自体、そこまで面白いエピソードがある人物だとはどうしても思えない)。
人は、強烈な個性を持ったすごい頭脳の持ち主を天才と呼びますが、しかしそれだけでは不十分であり、大切なことは最後まで自分の才能を信じ続ける気持ちを持てるかどうかと、強烈な個性を受け入れるだけの余裕がある社会と仲間の存在だと思います。
本作では、それらを表現するために大胆な脚色を施したのだと思います。とても暖かい映画になっていました。
あと、ラッセル・クロウがすごい好演しており、本作を観て彼のファンになったのですが・・・後で知った話では私生活ではボロボロだとか。映画のイメージぶち壊しやん!でもそれは名俳優の宿命なのかもしれませんね。
感動。。。
そこまで期待していなかった分、思いの外感動してしまいました!
周りから変人扱いされ、誰にも信じてもらえなかった主人公が才能を認められる描写はもう感動以外の何物でもない!!
図書館の窓に数式を描く姿がなぜだか異様に素敵に見えました。
She never gets old
天才の苦悩を扱った作品の金字塔。ラッセルクロウの演技が冴えわたる。シックスセンスばりの虚実の倒錯からサスペンスな中盤、そして克服と共存、愛とリスペクト溢れる終盤への流れは、伏線も生かされた完璧な流れ。ラッセルのみならず役者陣がいずれも好演。
ナッシュ均衡の革命的なポイントやその後の影響を手際良く説明する手腕。星座をなぞるシーンや暗号が浮かび上がるCG表現は当時は斬新だった。
疑似体験
精神障害とは気付かぬうちに侵されているものなのだろう。当事者ではない我々が普段目にする彼らには殆ど共感できないものだと思うのだが、この映画では気付かぬうちに彼らの精神状態を疑似体験している。まさにこういう感じなんでしょう。ジョンナッシュの伝記を通して、それを最も伝えたいのだとは思いませんが。
ジェニファー・コネリーが美しいです。今のクリステン・スチュワートに通ずるものがありますね。
久しぶりに最後のシーンで涙が出てしまいました
何の予備知識も持たずに見たため、ビューティフルマインドの意味するのは誰のことなのかと考えながら見てしまった。
ストーリーの丁度真ん中辺りで「えーーー!」と驚くのだけれども、後半は視点を切り替えての鑑賞必要ありです。
ラッセル・クロウの病に苦しむ演技も良かったけど、アカデミー賞を取ったのはジェニファー・コネリー。やはり彼女の献身的な愛がタイトルを意味するのかなぁと・・・余韻に浸りたくなった。
まさか、あれだけの症状を
示しながら、あの人生をやりきり。
周囲も支えてくれる人が残る。
本人の努力も半端ない。
救いがない事が多い障害者をテーマにした映画で甘い内容の作品は良く見受けるが、幻聴幻覚も物語に組み込んで見せられると観ている方も疲れる。
タイトルから良かった
とても良かった。
内容を全く知らずに見たので物語の転換点でとても驚いた。
前半が振りになっていたとは!
ポールベタニーとラッセルクロウのこの二人良いな、
と思って見てたので、
過去の良い思い出が全部嘘だったらどう思うか?と言う問いにジョンナッシュと言う人物の苦悩を知るには十分過ぎるフリだったなと、ロンハワードの手の内で踊らされていた事に感服した。
ラッセルクロウもとても良かった。変わり者だけど、天才、そして後半の壮絶な病気との闘いも見事に演じ切っていたと思う。
大変な時に手を差し伸べてくれる学友たちにも感動した。
ただ、映画だけでは、ジョンナッシュの何処が評価されたのかイマイチ分からなかったので、ウィキペディアで調べたら、映画以上に壮絶で驚いた。
ビューティフルマインドと言う題名を付けた事が勝ちだと思うし、その心もまた美しいなと感動しました。
感動的
実話に基づいた話。
初めは少し変わった人付き合いの苦手な天才なんだなあと思ってゆるーくみていましたが、中盤からの急展開に驚かされました。
統合失調症ってこんなに恐ろしいのだと思い知らされました。
彼にとっては、親友、仕事までもが全て病気による幻覚だった。
私なら今まで自分の生きていた世界までもが幻覚なのではないか、、愛する人までもが幻覚で私は本当に存在しているのだろうかとまで考えてしまうでしょう。
天才をおそう運命とはすごく数奇だなあと思いました。
でもそんな夫を必死で支える妻には涙してしまいました。
彼女は本当に強く、彼女をお嫁さんに迎えたことはそんな数奇な人生の中での奇跡なのだと思います。
私は、ジョンが幻覚の少女を見て「彼女は成長していない」と言ったところに彼が本当に幻覚だと認めたんだとじーんとしました。
そこから彼が幻覚たちと距離を置くことで、少しづつ病気に立ち向かう姿はすごく良かったです。
あとは、学者達が敬意を表してジョンにペンを贈るシーンには涙が出ました。
簡単に見れる映画ではないですが、今ある人生のありがたみを感じ様々なことを考えることの出来る映画に仕上がってると思います。
これはまたすごい作品だ。知らなかった。大好きなジェニファーが出てる...
これはまたすごい作品だ。知らなかった。大好きなジェニファーが出てるというのに…不覚。
オスカーまで受賞しているが、本作のジェニファー自体は私の好みではない。超絶美人には笑顔でいてもらいたいよね。ラストのメイクも今ひとつ。
さて本筋、この数学者、実在するんですね、それがびっくり。
この映画のすごいところはどこまでが真実でどこからがそうでないのか、全くわからないところ。事前情報なしで見て良かった。何が本当か誰の言ってることが真実なのか分からずに見ていたのでホラー並みに怖かったです。
事前情報なしでの鑑賞を強くお勧めします。そうならぬように書いたつもりなんですが、大丈夫かな?
認められる瞬間に人は感動する。
ジョンとアリシアが夜空を見上げ星座を作るシーン。物事にパターンを見つける能力を持ったジョンの特性とロマンス溢れるシーンに仕上がっていて好き。
ペンの功績(業績)を讃えるシーン。若い頃見たその光景が後の自分にも起こることによって光る。これもいい伏線になっていて好きなシーン。
伝記物に有りがちな「時系列を並べた」だけの本とは違う。違いは、、、通った軸があるかどうかだろう。軸。変人ジョンが妻との生活を通して妄想を克服し、愛を感じる心を表現する話。そこには「愛」という大きな柱がある。
晩年、教壇に立ち次代を担う若者の育成にも力を入れる。そのきっかけとなる図書館での教え。そしてそれを見守るアリシア。いいシーンだ。ここからも若者への、そしてアリシアの「愛」を感じる。
一番良かったシーンはジョンとアリシアが病院で面会するシーン。病気は治った、ここから出してくれとアリシアに言うジョン。「僕は幻覚を見ていた」と言うジョンに、病気が治ったと喜ぶアリシア。が、次の瞬間、「小声で話そう。盗聴されているかもしれない」とジョン。
この後のアリシアの表情変化が最高だ。治ったと嬉しかったのもつかの間、まだ幻覚を見ているのだと知る。愛するジョンのその姿を目の当たりにしたアリシアの、その表情、悲しみ、哀れ、戸惑い、大きな愛に包まれた様々な感情が溢れ出す。このシーンは必見!
後半が急ぎ足?
ジェニファー・コネリーの演技は・・・何度観てもすごいと思う。
オスカー獲るだけあるなぁ、、
惜しむらくは
ナッシュが大学院時代、どんなにすごいかをもっと増やして欲しかったこと。
こういうのはたくさんあればあるほど興奮するというか・・・
理系の人などはすばらしい数式を見れば見る程「神を見た!」と言うくらいだから
あと少し長すぎなように思えた。
そして、病気の後に大学に戻って、その後ノーベル賞を受賞するまで、、
もう少し丁寧に描写して欲しかったような、、
授賞式のスピーチは何度観てもじわっと来て、
いつになったら慣れるんだろうと思う・・・
天才vs.
ラッセルクロウが天才数学者を演じた
現実と幻想の中で苦しむ天才数学者の人生を描いている。統合失調症という病に冒されながらも、ノーベル賞を受賞す流という感動もの。
その間の妻の苦しみはかなりのものである。
この難しい役でも心引き込まれてしまうほどの演技のラッセルクロウはさすがです。
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