「【初期「ザ・ビートルズ」が辿った姿を、初代ドラマーのピート・ベスト等のインタビューで、明らかにするドキュメンタリー作品。】」ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【初期「ザ・ビートルズ」が辿った姿を、初代ドラマーのピート・ベスト等のインタビューで、明らかにするドキュメンタリー作品。】
◼️数多くの名曲により、熱狂的なファンを全世界に生み、今でも多くの人達に愛される「ザ・ビートルズ」はメジャーデビュー前はリヴァプールで演奏する小さなコピーバンドだった。
メジャーになる前のハンブルクでの演奏活動、バンドメンバーの脱退と加入を経て、1962年「ラヴ・ミー・ドゥ」でのメジャーデビュー以降、20世紀を代表するグループへ。
そんな、ビートルズの初期の姿を初代ドラマーでありながら、様々な理由でバンドを馘首されたピート・ベストらメジャーデビュー前の「ザ・ビートルズ」の姿を知る関係者のインタビューと、当時の映像と写真を交えながら、彼らの辿った道を記すドキュメンタリー。
◆感想
・今作品では、初期「ザ・ビートルズ」に関わった多くの人達のインタビューシーンが映される。
・中でも、初代ドラマーであり、当時一流ドラマーであったピート・ベストのインタビューシーンは必見である。
腕がありながら、バンドを馘首された過程を笑顔を浮かべながら、穏やかに話す姿。
ピートが馘首された理由は、他のメンバーが演奏の後に飲みに行く中、恋人と過ごす為に同行しなかった故に疎外されたとか、イケメンのピートに嫉妬したポールのヤッカミとか、彼の後任ドラマーであるリンゴ・スターがポール達と親密であったとか、色々な説があるが、ピートが語る真実は、音楽業界でも売れる為に、プロデューサー達の様々な思惑が有るのだなあと思わされたモノである。
・「ザ・ビートルズ」が、メジャーヘの階段を上がるきっかけになった「ラヴ・ミー・ドゥ」の初期段階での出来栄えの話も、中々興味深かったな。
<ご存知の通り、「ザ・ビートルズ」の活動期間は1960年~1970年の僅か10年である。今作品は、その初期にこの稀有なバンドの内外で何が起こり、何故に世界的なビッグバンドになって行ったのかが、仄かに分かる気がするドキュメンタリー作品である。
出来売れば、当時のメンバーの意見が入っていると、もっと説得力がある作品になったと思ったのだが、様々な事情があったのだろうな。>
存命の2人のコメントはどうしても自分を修飾する思い出話になるので(制作費もかさむ?)なくても良かったです。それよりも当時のファンのオジイサンオバアサンにも登場してもらいたかったです。